マルチビタミン おすすめランキング 管理栄養士が教える

マルチビタミン&ミネラルの選び方のポイント

今回は「マルチビタミン&ミネラル」の選び方について、リンパトリートメントサロン・オーナーである一木さんに詳しく伺いました。成分や含有量、そしてどんな材料で作られているかといったポイントについてお聞きできましたので、ぜひ参考にしてください。

マルチビタミン&ミネラルの選び方のポイント

<取材協力:一木 亜伊さん>

10年間エステサロンに勤務したあと、2013年2月、横浜関内にリンパトリートメントサロン「メゾンドスリール」をオープン。リンパケアをメインとし、特に頑固な肩こりとむくみを解消するボディリンパトリートメントに定評がある。

これまで延べ約11,000人以上を施術した豊富な経験と管理栄養士資格を取得した確かな知識から、一人ひとりに有効な施術&カウンセリングを行い、日々お客様の美容と健康をサポートしている。

「成分」は食生活や生活習慣に合わせて選ぶ

マルチビタミン&ミネラルには大きく分けて3タイプあります。それぞれ成分や含有量、その他成分が付加されているかどうかなど異なりますので、普段の食生活や生活習慣に合わせて、自分のサポートになってくれるタイプを選んでいきましょう。

野菜不足ならとにかく「ビタミンメインのタイプ」

野菜不足ならとにかく「ビタミンメインのタイプ」

忙しくて野菜が中々摂れない、野菜が苦手という方は、ビタミンメインのタイプがおすすめです。特に緑黄色野菜に多く含まれている、「β-カロテン」「ビタミンC」「ビタミンE」の含有量が多いものを選びましょう。ほかにも夜勤が多い方は、日光を浴びることで生成される「ビタミンD」が不足しがちです。併せてこちらもチェックしてみてください。

また野菜全般が不足していて、炭水化物やお肉中心の食事に偏ってしまっている方は、1日分の野菜が含まれているものを選ぶのがベストでしょう。中でも「ビタミンB1」「ビタミンB2」「ビタミンB6」の含有量が多い商品を選ぶと、身体の中の余分な糖質や脂質、タンパク質の代謝を促してくれます。

ちなみに、「β-カロテン」とは植物性由来の食物からとれる栄養素のこと。「ビタミンA」の原料といわれ、体内で必要な分だけビタミンAに換わる優れものなんです。ビタミンAの約1/12程度しか効力を持ちませんが、その分副作用の心配がないので安心ですね。

一木 亜伊
管理栄養士/エステティシャン
一木 亜伊さんのコメント

ビタミンB1は、お酒をよく飲まれる方にも積極的に摂取してもらいたいですね。体内でアルコールを分解する際に毒性の強い物質に変わりますが、これを解毒する作用があるんです。またタバコを嗜まれる方には、ニコチンなどの有害物質を解毒するビタミンCが多く含まれたものが最適ですよ。

ただし、ビタミンはそれぞれが連鎖して助け合うことで効果が高まる栄養素です。なのでできれば偏り過ぎず、幅広い種類のビタミンが入った製品を選んだ方が良いでしょう。

ダイエット中の方や食事の偏りが気になる方は「ミネラル豊富なタイプ」を

ダイエット中の方や食事の偏りが気になる方は「ミネラル豊富なタイプ」を

ダイエット中の女性や偏った食事を摂りがちな方は、健康的な骨や歯を作る「カルシウム」や貧血を予防する「鉄分」、そして鉄分を助ける「マグネシウム」が配合されている商品を選びたいところ。ただしマグネシウムばかりを摂ってしまうと、カルシウムが吸収されにくくなりますので、カルシウムとマグネシウムが2:1で配合されているものが理想的です。

ビタミンの働きをバックアップしてくれる側面もあるミネラルは、体内では作り出せないため、食事やサプリメントで効果的に摂る必要があります。基本的には海草・きのこ類・乳製品・魚から摂取できますが、これらの食品が苦手な方や普段の食事で不足していると感じる方は、ミネラルが種類豊富に含まれている製品を選んでください。

一木 亜伊
管理栄養士/エステティシャン
一木 亜伊さんのコメント

リンも大切な栄養素ですが、加工食品に必ずといっていいほど含まれ、現代人にとっては不足よりも摂りすぎてしまう心配があります。メーカーによってはサプリに含まれていることもあり、加工食品やインスタント食品をよく食べる人や外食に行く機会が多い人は、避けた方がいいでしょう。

また亜鉛・銅・マンガン・クロム・セレンが含まれているサプリメントもありますが、普段の食事で補えますし、体内で生成される栄養素でもありますので、それほど意識しなくても大丈夫です。

運動する人や、炭水化物中心の食生活には「アミノ酸が含まれているタイプ」

運動する人や、炭水化物中心の食生活には「アミノ酸が含まれているタイプ」

スポーツをしている方やトレーニングで身体を鍛えている方は、「アミノ酸」が含まれたものを選んでみましょう。特に必須アミノ酸である「バリン」「ロイシン」「イソロイシン」「メチオニン」「フェニルアラニン」「リジン」「スレオニン」「ヒスチジン」「トリプトファン」は、運動のパフォーマンス向上に効果を発揮します。

非必須アミノ酸とは異なり、体内で生成できないためサプリメントで補うのが効果的です。中でも「BCAA」と呼ばれるバリン・ロイシン・イソロイシンは、筋肉の疲労物質である乳酸の上昇抑制や筋肉のエネルギー源となってくれるため、持久力向上につながります。さらに壊れた筋組織の修復もサポートしてくれることから、筋力アップの効果も期待できますよ。

一木 亜伊
管理栄養士/エステティシャン
一木 亜伊さんのコメント

必須アミノ酸には、イソロイシン・スレオニン・ヒスチジン・リジンの成長サポート効果や、BCAA・トリプトファンの安眠・リラックス効果もありますよ。ミネラル・ビタミンとの相乗効果で、運動後の筋肉の疲労回復が狙えます。

そして忙しくて運動の習慣が少ない方にも、必須アミノ酸が含まれているタイプが意外とおすすめなんです。肩こりや足がつりやすいといった症状を緩和してくれますよ。また炭水化物中心の生活になってしまっている方は、必須アミノ酸と非必須アミノ酸が両方含まれたタイプを選びましょう。不足したビタミン・ミネラル・アミノ酸をトータルでサポートしてくれます。

コスパ重視なら「合成原料」、効果重視なら「天然原料」

コスパ重視なら「合成原料」、効果重視なら「天然原料」

サプリメントには、薬品などを合成して作った「合成原料」のものと、天然素材のみで作った「天然由来」のものがあります。合成原料のサプリは天然由来のものに比べて吸収率は落ちますが、安価であり継続しやすいのが魅力です。コスパ重視の方や、まずは試してみたいという方にぴったりですね。

一方で、天然素材にこだわりたい、効果を重視したいという方は、「天然由来」の製品を選ぶといいでしょう。天然素材由来の栄養素の方が身体の中で他の栄養素と連携しやすく、より効率的に吸収されます。しかし合成原料に比べて高価なため、継続しづらいのが欠点です。

一木 亜伊
管理栄養士/エステティシャン
一木 亜伊さんのコメント

中にはスポーツの大会前後や仕事の繁忙期など、特にパフォーマンスを維持・向上したいときだけ天然由来のものを利用する方もいらっしゃいます。ずっと継続するのが難しいという方は、合成原料と使い分けるのもいいかもしれませんね。

ほとんどの場合、商品が合成原料か天然原料かはパッケージの原材料表示で見分けられます。ビタミンAやビタミンCといった成分の名称そのものが記載されているときは合成原料、レモン・ローズヒップ・大豆といった原材料の名称が記載されていれば天然原料です。原材料にもこだわりたい方はよく確認しておきましょう。

安全にこだわるなら「GMP」取得をひとつの目安に

安全にこだわるなら「GMP」取得をひとつの目安に

サプリメントに添加物はつきものですが、「添加物が少なく安全で高品質なものを選びたい」という方は、GMPの認証を取得している工場で作られた商品を選びましょう。

GMPとは、原材料の受け入れから製造、出荷に至るまで、製品が安全に作られ、一定の品質が保たれるように定められた製造工程管理基準のこと。GMPを取得するかどうかは日本ではまだ任意ですが、米国や国内大手企業などでは採用されている傾向にあります。

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