がんの原因の半分を「食事」と「喫煙」が占めているという当たり前すぎる事実を直視できていない日本人

がん、心・血管疾患、生活習慣病、感染症、精神疾患など、多くの病気との関係が認められている栄養素“ビタミンD”。しかし、現代人のほとんどが欠乏症であるという研究結果が発表され、これが現代病の蔓延につながっていると言われています。どうすれば「ビタミンD欠乏症」から脱することができるのでしょうか。

では、食事のいったい何が、がんのリスクを高める、あるいは下げるのでしょうか。

 

 

これは2011年、国立がん研究センター予防研究グループが作成した、がん発症のリスクに関わる食習慣と栄養関連因子を簡単にまとめたものです。

 

〇がリスク要因となるもの。→がリスクを下げる要因となるものです。

 

アルコールが食道がんや肝臓がん、大腸がんなどのリスクを高めるとともに、塩分や獣肉類も胃がんや大腸がんのリスクを高めるとしています。これは欧米化した肉食中心の食生活に警鐘を鳴らすもので、同センターでは赤肉の摂取を週500g未満にするよう推奨しています。

また、栄養関連因子では、糖尿病が大腸、肝臓、すい臓、膀胱などのがんの発症に繋がり、肥満もまた、肝臓がん、すい臓がん、子宮がんのリスクを高める因子としています。

 

一方、がん発症のリスクを下げる食品としては、野菜や果物が挙げられており、適度な運動も効果的だとしています(ただし、私が推し進めるがん治療に特化した「免疫栄養ケトン食」では、糖質の多い果物は基本的に避けるようにしています)。

 

■長野県民が日本一長寿の理由

 

ここで、日本一の長寿県である長野県の例を挙げてみましょう。

 

2015年時の平均寿命は、男性が全国2位となる81・75歳。女性が全国1位となる87・67歳。がんの死亡率も全国一低いことがわかっています。

 

 

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※本稿は、古川健司『ビタミンDとケトン食 最強のがん治療』(光文社新書)の一部を再編集したものです。

 

■最も大きながんの原因は食事

 

 

この図表は、米国の研究者が2008年に発表した、がん死亡に占める原因の内訳です。

 

食事が全体の27%を占める1位。タバコが22%を占めています。喫煙のリスクについては、ここで説明するまでもないでしょう。その喫煙以上に食事ががん死を引き起こす要因となるのです。

 

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