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健康に好いサプリメント

健康   アスタキサンチンには確かに抗酸化作用

アスタキサンチンは鮮やかな深紅色のカロテノイド色素であり、主に海洋生物に含まれています。自然界には400種類以上のカロテノイド色素が存在します。かつて、カロテノイドの健康促進効果は、ビタミンAに変換される能力に基づいていました。その代表的な例として、ニンジンのオレンジ色の元であるβカロテンはビタミンA値が最も高く、長い間最も重要なカロテノイドと考えられていましたが、現在では、ヒトの健康にとってとりわけ重要なカロテノイドの中には、ビタミンAに一切変換されないものもあることがわかっています。

すべての非ビタミンAカロテノイドの中で、アスタキサンチンは王様と称されています。それは、特に脳と血管系の健康促進や細胞損傷の予防など、独自の効果や作用があるためです。

アスタキサンチンの供給源

アスタキサンチンを最も多く含むのは、ヘマトコッカスプルビアリス(Haematococcus pluvialis、H. pluvialis)という微細藻類です。深紅の色素を持つこの藻類を食べたサケ、ロブスター、エビ、オキアミなどの海洋生物は身や殻が赤またはピンク色になりますが、

アスタキサンチンはこのような生物の生存に不可欠なのです。例えば、この微細藻類には、太陽光を化学エネルギーに変換する光合成の際に生じるダメージから身を守る上でアスタキサンチンが欠かせません。また、サケの稚魚は、アスタキサンチンを十分に摂取しないと死んでしまうか、うまく成長できないことも知られています。さらに、深海では可視光線の波長範囲の赤色光が透過しないことから、アスタキサンチンを含む生物は敵から身を隠しやすいという特徴があるため、一部の生物を保護する働きもあります。その上、この赤色色素は交尾や産卵行動にも一役買っています。

アスタキサンチンの生産方法

アスタキサンチンは、サケやニシンの卵(カズノコ)、クリルオイル(オキアミ油)のサプリメントなどに含まれていますが、その量はH. pluvialisのエキスから得られる量よりはるかに少量です。その一例として、フィッシュオイルやクリルオイルのカプセルに含まれる天然アスタキサンチンの量は100mcg(0.1mg)程度で、ほとんどのH. pluvialis由来のアスタキサンチンサプリメント1カプセルに含まれる4〜12mgと比べるとかなり少なめです。

天然アスタキサンチンの生産には、屋内の大型水槽か屋外のガラス管式プランターを用いて、アスタキサンチンの生産に適した条件下でH. pluvialisを培養しますが、この方法は環境汚染防止にも有効です。H. pluvialisがアスタキサンチンを生産した後、抽出法を用いてこの藻類の厚い細胞壁からアスタキサンチンを放出させ、濃縮します。

アスタキサンチンの供給源は他にも出回っていますが、そのような形態は化学合成か、遺伝子組み換え酵母(Xanthophyllomyces dendrorhous、旧称Phaffia rhodozyma)から生産されたものです。これらの合成型は飼料添加物として認可されており、養殖場でサケの赤色を出すために与えられることが多いのですが、合成型は天然アスタキサンチンとは構造が異なります。合成型は抗酸化物質としての効果が20倍も劣るため、天然アスタキサンチンと同じ効果は望めそうにありません。1

アスタキサンチンならではのメリット

多様な天然化合物を抗酸化物質と呼ぶのは月並みかもしれませんが、アスタキサンチンには確かに抗酸化作用があり、老化、インスリン抵抗性、心血管疾患の他、アルツハイマー病などの神経変性疾患などの原因となる酸化ダメージを防ぐのに役立ちます。その作用は、他の多くの天然抗酸化物質にも共通するものですが、アスタキサンチンは抗酸化物質とは若干異なり、細胞を保護するさらなる効果が見られます。2

まず、細胞膜を保護するという一般的な抗酸化作用については、よく知られている多くの抗酸化物質よりもアスタキサンチンはかなり強力な効果を発揮します。

アスタキサンチンの酸化ダメージ防止効果は、

  • ビタミンCの6000倍
  • CoQ10の800倍
  • 緑茶ポリフェノールの550倍
  • ビタミンEの500倍
  • α-リポ酸の75倍
  • βカロテンの11倍

アスタキサンチンのフリーラジカル除去作用は、

  • ビタミンCの65倍
  • βカロテンの54倍
  • 合成アスタキサンチンの21倍
  • プロシアニドールオリゴマー(ブドウやワインに含まれる抗酸化分子)の18倍
  • ビタミンEの14倍

この優れた抗酸化作用の他にも、アスタキサンチンには抗酸化物質としてさらに機能する特殊な性質がいくつかあります。これに関してまず触れておきたいのは、アスタキサンチンの特質の一つがその大きさにあり、どのように細胞膜に取り込まれるかという点です。というのも、アスタキサンチンは他の一般的なカロテノイドよりもかなり大きく、長いためです。その大きさと形状により、細胞膜に取り込まれて膜の厚み全体に広がりやすくなっています。これにより、アスタキサンチンは細胞膜の内側と外側を酸化ダメージから保護するだけでなく、細胞膜を安定化させることもできます。2,3

この膜安定化作用は赤血球において極めて重要です。赤血球は加齢とともに酸化ダメージを受けがちで、体内組織への酸素供給が損なわれやすくなるためです。しかも、アスタキサンチンは血流を大幅に改善するというメリットもあります。通常、組織の酸素供給が良好であるほど、個々の細胞や組織全体の機能が向上します。

アスタキサンチンの効能

  • アスタキサンチンには幅広い抗酸化作用があり、
  • 血液脳関門(血液から脳組織への物質の移動を制限して細菌やウイルスなどを防ぐバリア機構)や血液網膜関門(循環血液と網膜神経組織を隔てるバリア機構)を効果的に通過して、脳や目の保護作用を発揮します。
  • βカロテンなど多くの抗酸化物質とは異なり、アスタキサンチンは、細胞構造を損傷したり、フリーラジカル活性を増やしがちなプロオキシダント(酸化促進物質)になることはありません。
  • 筋肉や皮膚などの体中の組織に取り込まれるアスタキサンチンは、損傷から身を守る保護作用に優れています。
  • 他にも、アスタキサンチンは、脳や血管の細胞のダメージ防止に役立つ特定の抗炎症作用を発揮します。
  • また、 アスタキサンチンには、ミトコンドリア(細胞のエネルギー生成区画)の膜システムを効果的に保護して細胞のエネルギー生産を促し、特に運動中のダメージから筋肉組織損傷の予防を助ける働きもあります。

これらの効果はいずれも、40人の男性サッカー選手をアスタキサンチン摂取群(1日4mg)とプラセボ摂取群にランダムに割り付けた二重盲検試験(医師・患者ともに、誰が本物のサプリメント・薬剤かプラセボを摂取しているかわからないように進行して効果を客観的に判定する方法)で示されたものです。90日後、アスタキサンチン群で多数の効果が見られました。その中には、免疫機能の改善を示す唾液分泌型IgA濃度の上昇をはじめ、顕著な機能性抗酸化活性を示すプロオキシダント・抗酸化バランスの低下、運動による筋損傷の予防を示す筋肉酵素レベルの減少の他、炎症の血液マーカー(指標)としてよく知られているC反応性タンパク(CRP)濃度の減少によって示される全身炎症反応の著しい鈍化などがあります。4

アスタキサンチンの効能に関する調査

アスタキサンチンに関する科学的調査には、50件以上の臨床研究および実験的研究が含まれています。この調査の結果として、アスタキサンチンは以下の点で有益であることが示されています。

  • 心血管の健康。血管の内壁を保護して血流の改善を促進し、LDL(悪玉)コレステロールによる酸化(損傷)を防止。5
  • 目の健康。疲れ目を予防し、視力と奥行き知覚の改善を助け、目の組織への血流を増加。6
  • 脳の健康。老化から保護し、精神機能の維持と向上を促進。7
  • スポーツ関連活動。筋持久力と運動能力を促進し、運動中の筋肉のエネルギー生産を高め、筋損傷を予防。8,9
  • 糖尿病、インスリン抵抗性、メタボリックシンドローム。抗酸化状態の改善と血管損傷の予防を後押し。10,11
  • 皮膚の健康。小ジワや表情ジワを抑え、肌の弾力を高め、日焼けによるダメージから保護し、加齢によるシミや色素沈着を予防。12
  • 免疫の健康。免疫細胞に対するダメージから保護し、一部の免疫機能を強化。13

アスタキサンチンならではの特性の一つに、血液脳関門と血液網膜関門を通過して脳と目の両方を保護する能力がありますが、これはカロテン類としては非常に珍しい作用です。例えば、βカロテンやリコピンなどのカロテノイドは、どちらの関門も通過しません。アスタキサンチンのこの効果は、脳細胞を炎症から保護するいくつかの作用と同じく、特に脳と目の健康改善や、アルツハイマー病、黄斑変性(おうはんへんせい。主に加齢により眼の網膜にある黄斑に障害が生じる疾患)といった脳と目の変性疾患から脳を保護するのに期待できることを示すものです。14

また、アスタキサンチンは新しい脳細胞の成長を促し、脳全体の可塑性(かそせい。外界からの異なる刺激に対応する脳の能力)を促進する働きもあります。老化過程において、アスタキサンチンは脳機能を維持するだけでなく、向上もさせるのはこのような作用によるものです。その具体例として、ある二重盲検プラセボ対照臨床試験で96人の健康な中高年被験者をランダムに選び、プラセボ、アスタキサンチン1日6mg、アスタキサンチン1日12mgのいずれかを12週間にわたって投与したところ、12週間後、CogHealthとして知られる一連のメンタルテストでアスタキサンチン12mg摂取群に改善が見られました。こうした改善は、アスタキサンチン摂取群6mg・12mgともに学習テストにおいて早い段階で認められました。15

アスタキサンチンは、日焼けによるダメージから肌を守り、肌のバリア機能を高めることが数多くの臨床研究で示されています。16

最後に、アスタキサンチンは重要な免疫強化効果が実証されていることも特筆すべきでしょう。平均年齢20歳過ぎの健康な若い女性を対象としたある二重盲検臨床試験では、被験者を3群に割り付け、8週間にわたって対照群(研究中の治療を受けていない群)にはプラセボを、治療群は1日2mgと8mgの2群に分けてアスタキサンチンを投与しました。その結果、いずれの投与量でもアスタキサンチンには以下のような効果があることがわかりました。13

  • 抗体を生成する白血球(B細胞)の総数を増加
  • ウイルスやその他の感染性微生物を死滅させる能力があることからナチュラルキラー(NK)細胞と呼ばれる細胞の活性を増強
  • 感染予防に重要な役割を果たすT細胞の数を増加
  • 全身性炎症の主要マーカーであるC反応性タンパク質を減少

アスタキサンチンの推奨摂取量

アスタキサンチンの摂取量は1日4〜12mgが目安です。

アスタキサンチンの副作用と薬物相互作用

用法用量を守って摂取する限り、既知の副作用や薬物相互作用はありません。

 

サプリメント 鉄分を多く含む食品トップ3

は、赤血球の一部であるヘモグロビンの必須成分です。鉄不足は、妊娠可能年齢の女性(特に月経血量が多い方)に多く見られますが、その他にも幼児や消化器系疾患または炎症性疾患の患者をはじめ、肉を食べない方や、激しい運動習慣のある方、献血を頻繁に行う方、胃バイパスなどの消化管手術を受けたことがある方など、症状から鉄不足が疑われる方は除外しておくことが大切です。

鉄は、赤血球、甲状腺ホルモン、ドーパミンの生成や最適な免疫機能に欠かせません。鉄分が不足すると、発育の遅れ、成長不良、行動上の問題、早産などの原因となるため、特に幼児や妊娠中の女性は鉄分を十分に摂取することが肝心です。多くの欠乏症例はサプリメントによる補給で解消できますが、中には深刻な基礎疾患の兆候である場合もあり、医師による検査で重篤な疾患を除外することが重要です。

長期的な鉄欠乏の場合、赤血球数が少ないと鉄欠乏性貧血に進行しやすくなります。 ちなみに、赤血球は酸素と栄養を全身に届ける上で不可欠です。その他の貧血には、ビタミンB12葉酸の欠乏によるものがあります。

鉄欠乏と貧血の症状には、倦怠感、エネルギー低下、息切れ、胸痛、月経異常、レストレスレッグス(別名、むずむず脚)症候群、筋肉痛、注意力低下、脱毛、胃酸不足、冷え性、気分低下などがあります。

鉄不足が気になる方は、かかりつけ医に相談して血液検査で鉄分濃度を調べてもらうと良いでしょう。特に一般的な検査は、血液中で鉄分を運ぶタンパク質であるフェリチン濃度の測定であり、貧血検査すなわち全血球計算(CBC)やヘマトクリット値(血液中に赤血球が占める割合)測定とは別の検査になります。なお、鉄分は摂りすぎると有害となるため、鉄不足と診断されない限り鉄サプリメントを摂取するのはやめましょう。

鉄の種類

食品から摂取できる鉄分にはヘム鉄と非ヘム鉄の2種類があります。通常、雑食性の人の鉄分摂取量はヘム鉄が10~15%程度ですが、総吸収量はヘム鉄が40%であることから、ヘム鉄の方が圧倒的に有用性が高いことがわかります。

非ヘム鉄は植物から摂取できる鉄で、腸で吸収されにくい性質があります。ただし、吸収率は現在の貯蔵量など個人差があります。

ヘム鉄は、特殊な運搬体を使用して、腸から細胞まで必要な部位に鉄を運びます。一方、非ヘム鉄は他の化合物と結合することが多く、体内利用される位置までの運搬がそれほど容易ではありません。

鉄分を多く含む食品トップ3

鉄分を含む食品は多数ありますが、ここではの摂取に最適な食品トップ3をご紹介します。

1. 糖蜜

糖蜜はモラセスとも呼ばれ、サトウキビを精糖する際に生じる副産物であり、鉄のバイオアベイラビリティ(摂取された栄養素が体内で利用・吸収される量)が非常に高い希少な食材です。廃糖蜜(ブラックストラップモラセス)は大さじ1杯あたり2.3mgの鉄分を含み、その50%~97%が吸収されます。ジンジャーブレッドのような焼き菓子をはじめ、ベイクドビーンズやホットドリンクの他、肉や野菜のタレなどお料理に使ってみてはいかがでしょうか。

2. 肉類

肉類は、ヘム鉄の吸収に最も適した食物です。特に多く摂取できるのは牛肉や子羊肉などの赤身肉ですが、鶏肉や魚介類(特にカキ)もお勧めです。動物性食品から摂取したヘム鉄の約15%~35%は腸で吸収されます。

3. 植物性の鉄分

植物性の鉄分としては、レンズ豆、豆類、ホウレンソウ、ナッツ類チョコレートの他、栄養強化された穀物やシリアルなどが挙げられます。ただし、これらの食品に含まれる鉄の量と体内で利用可能な鉄の量は同じではありません。というのも、植物性食品には鉄の腸管吸収を阻害するフィチン酸塩やポリフェノールなどの化合物が含まれているためです。

植物性の非ヘム鉄のうち、実際に体内で利用されるのは2〜20%に過ぎません。一方、有機栽培された作物は、通常のものより多くの鉄分を含んでいると言われています。肉の摂取量が少ないか、肉をまったく食べない食生活を送っている方はかかりつけ医に相談し、血液検査で鉄分濃度を測定することをお勧めします。

鉄分の吸収を良くするその他の方法

食品からの鉄分の摂取量を増やすには、鋳鉄製のフライパンを使って調理すると良いでしょう。これは、食材がフライパンから少量の鉄分を吸収するため、十分な摂取量を確保する上でプラスになるでしょう。

ビタミンC

ビタミンCは、腸内での非ヘム鉄の吸収を高めることでよく知られています。そのため、鉄分サプリメントと同時にビタミンCのサプリメントを摂取したり、ビタミンCの豊富な食品を摂取すると効果アップが期待できます。

カルシウム

カルシウムには、鉄の吸収を阻害するという点で相反する研究結果が出ており、吸収を妨げるという研究もあれば、妨げないという研究もあるのが現状です。従って、今後さらなる研究でこの相互作用の可能性が明らかになるまでは、念のためカルシウムと鉄のサプリメントの飲み合わせは避けたほうが良さそうです。

亜鉛

亜鉛も、非ヘム鉄の吸収を妨げるため注意が必要な栄養素です。長期的な鉄分補給が必要な場合は、亜鉛のサプリメントを別の時間帯に摂取すると、全体的に十分な栄養量を維持しやすくなると考えられます。

ビタミンE

ビタミンEも鉄の吸収を阻害する可能性があるため、ビタミンEが欠乏すると鉄サプリメントの副作用が悪化しやすくなります。動物研究では、ビタミンEを補給することで鉄サプリメントの副作用が最小限に抑えやすくなることがわかっています。

コーヒー、お茶、大豆

コーヒー紅茶大豆製品は、腸で鉄の吸収を妨げる可能性があることから、鉄サプリメントが必要な方は、摂取するタイミングをずらして摂るのが効果的でしょう。

鉄サプリメントの副作用

鉄サプリメント製剤にはさまざまな種類がありますが、多かれ少なかれどれも副作用があります。とはいえ、最もよく見られる副作用には、便秘、消化器系の不調、吐き気などがあります。このような症状は、サプリメントを食事と共に摂取することで抑えやすくなりますが、各自に最適な鉄分の摂取方法についてはかかりつけ医にご相談ください。

鉄分を摂取してはいけない人

ト鉄サプリメンは鉄分が必要な方には有効ですが、決して鉄サプリメントを摂取してはいけない人もいます。サラセミアやヘモクロマトーシスといった血液や肝臓の遺伝性疾患がある方は、通常よりも鉄分が蓄積しがちなため、鉄分の摂取は食事だけに頼るべきでしょう。

また、鉄の血中濃度が十分な方も、サプリメントは摂取せずに、食事だけで適正量を維持することが大切です。鉄分の過剰摂取は酸化ストレスを増加させ、炎症性疾患などを悪化させることがあります。

鉄分の補給により、一部の薬剤と相互作用することがあります。鉄サプリメントを取り入れる際は主治医に相談し、服用中の薬剤と別の時間帯に摂取する必要があるかどうか確認しましょう。

最も多い中毒事故の一つに、幼児による鉄サプリメントの誤飲があります。死亡を含む重篤な副作用を引き起こすおそれがありますので、鉄サプリメントは小さなお子様の手の届かないところに保管し、医師による欠乏症の診断なしにサプリメントを与えないようにしましょう。

まとめ

は必須栄養素であり、鉄欠乏は世界的な健康問題です。鉄欠乏の症状は鉄分不足に特有なものではないため、別の問題が存在する可能性があります。鉄サプリメントを摂取する必要があるかどうかは、かかりつけ医に相談して適切な血液検査を受けましょう。健康全般を考えて、肉類、全粒穀物、果物、野菜を含む栄養バランスのとれた食事を心がけ、必要に応じて医師等のサポートを受けながらサプリメントを摂取することをお勧めします。

参考文献:

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鉄分は正確には「鉄」といい、体に必要な「必須ミネラル」の一種

1.そもそも鉄分とは?

鉄分が不足すると貧血になるということはみなさんご存知でしょう。

鉄分は正確には「鉄」といい、体に必要な「必須ミネラル」の一種です。

人の体内では合成することができないため、食べ物から補わなければなりません。

鉄分は体内では赤血球の一部として血液中の酸素を運搬するといった重要なはたらきを果たしています

鉄分が不足すると全身に十分な量の酸素を運ぶことができなくなり、頭痛や動悸、倦怠感、めまい、顔色が蒼白になるなどの症状が表れることが多くなります。

その他に、爪が薄く平たくなる(さじ状爪)、無性に氷を食べたくなるといった「異食症」の症状が見られることもあります。

鉄分不足で体調不良になっている女性

こうした鉄分不足による貧血を「鉄欠乏性貧血」といいます

鉄の不足からくる体調不良を防ぐために、食べ物からしっかりと摂取しておきたいですね。

2.鉄分の男女別・世代別摂取目安量は?

「貧血にならないためには、一日にどれくらい鉄分を摂ればいいんだろう?」

というのが気になるところですよね。

1日当たりの鉄分の摂取推奨量は性別や女性の場合は月経の有無によって異なります

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、鉄の摂取推奨量は以下のように定められています。

【鉄の1日当たりの摂取推奨量】

年齢 男性 女性
月経あり
女性
月経なし
18〜49歳 7.5mg 10.5mg 6.5mg
50〜64歳 7.5mg 11.0mg 6.5mg
65〜74歳 7.5mg 6.0mg
75歳以上 7.0mg 6.0mg

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」をもとに執筆者作成

さらに妊娠中・授乳中の女性は年齢に対して定められた推奨量に加えて、以下の量を摂取することが推奨されています。

【妊婦・授乳婦の鉄の1日当たりの摂取推奨付加量】

妊婦 初期 2.5mg
妊婦 中期・後期 9.5mg
授乳期 2.5mg

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」をもとに執筆者作成

同じ年代・性別でも月経があったり、妊娠していたりする場合に鉄分が多く必要になることが分かりますね。

3.鉄分を効果的に摂取するためには?

「自分は鉄分が足りていないかも……。摂取目安量を満たすにはどうしたらいいんだろう?」

貧血のつらい症状を防ぐためにも、どのように鉄分を摂取するか知っておきたいですよね。

実は鉄分は吸収されやすい「ヘム鉄」と吸収されにくい「非ヘム鉄」の二種類に分類されます。

ヘム鉄と非ヘム鉄とは
「ヘム鉄」は吸収されやすく、肉類などの動物性の食品に含まれているものです。一方、「非ヘム鉄」は比較的吸収されにくく、野菜などの植物性の食品に含まれています。

実は日本人が食事から摂取している鉄分の大部分は吸収されにくい非ヘム鉄であることが分かっています。

鉄分を効果的に摂取するためには、ヘム鉄を摂取したり、非ヘム鉄とその吸収率を上げる食べ物を同時に摂ったりすることが重要になります。

詳しくはこれから解説していきましょう。

3-1.ヘム鉄を摂取する

不足しがちな鉄分を補うためには、吸収率が高いヘム鉄を多く含む肉や魚のような動物性食品を意識的に摂取することがおすすめです。

ヘム鉄を多く含む食品

ヘム鉄を多く含んでいて、日々の食事に取り入れやすい食品には以下のようなものがあります。

【ヘム鉄を多く含む食品と可食部100g当たりの含有量】

食品名 加工状態など 含有量
煮干し(かたくちいわし) 18.0mg
豚レバー 13.0mg
しじみ 8.3mg
ビーフジャーキー 6.4mg
赤貝 5.0mg
ほっき貝 4.4mg
牛レバー 4.0mg
あさり 3.8mg
ホタテ 2.2mg
牡蠣 2.1mg

文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」をもとに執筆者作成

3-2.非ヘム鉄とビタミンC・たんぱく質を合わせて摂る

野菜などの植物性食品に含まれる非ヘム鉄にはヘム鉄よりも吸収されにくいという特性があります。

「吸収率が低いなら、非ヘム鉄を摂っても意味がないってこと?」

と気になっている方も多いのではないでしょうか。

実は非ヘム鉄はたんぱく質やビタミンCの摂取量が増加すると体への吸収率が高まることが分かっています。

一緒に食べる食材を工夫することで非ヘム鉄も体に役立つということですね。

非ヘム鉄は以下のような食品に多く含まれていますよ。

【非ヘム鉄を多く含む食品と可食部100g当たりの含有量】

食品名 加工状態など 含有量
小松菜 2.8mg
枝豆 2.7mg
サラダ菜 2.4mg
水菜 2.1mg
ほうれんそう 2.0mg
サニーレタス 1.8mg
高菜 1.7mg
春菊 1.7mg
ルッコラ 1.6mg
ブロッコリー 1.3mg

文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」をもとに執筆者作成

卵や肉、魚、乳製品といったたんぱく質を多く含む食品、野菜や果物、いも類といったビタミンCを多く含む食品を同時に摂るようにしてみましょう。

鉄分だけでなく、他の栄養素も意識したバランスの良い食事を心掛けることが重要だといえますね。

メモ
胃酸の分泌が良くなることでも鉄の吸収率は上がるといわれています。胃酸の分泌を促す酸っぱいものや辛いものと一緒に食べるのも効果的です。ただし胃潰瘍などのある方は胃酸が増えると症状が悪化してしまう可能性があるので注意してくださいね。

ビタミンDの役割は?

カルシウム、リンの腸管からの吸収を促進し骨へ沈着させ、カルシウム濃度を調整します。カルシウムと一緒にとると効果的です。前駆体プロビタミンDが紫外線照射によりビタミンDとなります。不足すると骨折や、くる病発祥の恐れがあります。成人で骨の軟化、骨粗しょう症になります。

参照:子どもの食と栄養 堤ちはる・土井正子著

ビタミンDを多く含む食材は?

ビタミンD を多く含む食品はきくらげ、干ししいたけ、うなぎ蒲焼、さんま、べにざけなどです。プチダノンにもビタミンDが含まれています。

ビタミンD 2.5μgを摂取するには?

出典:「日本人の食事摂取基準(2010年版)」厚生労働省

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サプリメント マルチビタミンを選ぶ際のポイント

マルチビタミンを選ぶ際のポイント

さて、表示成分がRDIの100%以上含まれていれば高力価製品と呼べることがわかったところで、他にもマルチビタミンを選択する際に注目したいポイントを見ていきましょう。

1. 体が必要とする栄養素を含むマルチビタミンであること

ビタミンB欠乏やビタミンD欠乏と診断された方がマルチビタミンを摂取する場合は、自分に不足している栄養素が高力価として含まれていることを確認しましょう。

また、健康目標や生活習慣をサポートするビタミンであることも重視したいポイントです。例えば、目の健康が気になる方は、ビタミンAは欠かせませんし、糖尿病がある方はビオチンなどが含まれるマルチビタミンを選んではいかがでしょうか。もう一つ、糖尿病患者にとって理想的な成分といえばクロムです。クロムは微量ミネラルの一種で、インスリン感受性と糖質代謝を改善する可能性があります。

なお、妊娠中の方や妊娠を計画中の方には、先天性異常の予防に不可欠な葉酸(別名ビタミンB9)とB12を多く含むマルチビタミンをお勧めします。

2. 良質なマルチビタミンの決め手となるのは還元成分

強力な還元成分であるビタミンEやビタミンCなどのビタミン類は、体を保護する働きで知られています。

ビタミンEも、視力、脳、皮膚、生殖器の健康などに深く関与しています。一方、体組織の適切な成長と修復に必要なビタミンCは、正常な免疫機能と創傷治癒(そうしょうちゆ=傷を治すこと)と関連しており、歯、骨、コラーゲン、軟骨の発達と維持にもなくてはならないビタミンと言われています。

α-リポ酸も優れた還元成分であり、神経機能を改善し、炎症を抑え、記憶障害の進行を遅らせ、心疾患のリスクを低下させる可能性があるとされています。

同じく強力な還元成分であるリコピンも、高力価マルチビタミンの成分表示に含まれているでしょう。リコピンの効能としては、日焼け防止が挙げられる他、メタボリックシンドロームと診断された方には早期死亡のリスク減少に役立つ可能性があり、心疾患のリスクを下げる効果も期待できそうです。

3. エネルギー生成を助けるマルチビタミンを選ぶ

ビタミンB5とも呼ばれるパントテン酸は、食物をエネルギーに変換させやすくしたり、脂肪代謝を促す働きもあります。

ビタミンB12もエネルギー増進に優れ、マルチビタミンに含まれるべき栄養素です。B12は赤血球の形成に不可欠で、倦怠感などの症状に代表される貧血を予防するのに役立ちます。ビタミンB12は、エネルギーを刺激する効果に加え、先天性異常を予防することで妊娠期の健康もサポートします。B12の摂取量が十分であれば、うつ病をはじめ、黄斑変性症(おうはんへんせいしょう。網膜の中心部である黄斑に障害が生じる眼疾患で、ものがゆがんで見えたり、ぼやけて見える)や骨がもろくなる骨粗しょう症のリスクを抑えやすくなるでしょう。

また、クロムは、タンパク質、炭水化物、脂質を、体内で利用できるエネルギーに変換させやすくすることで活力をサポートします。

ホウ素は微量ミネラルの一種で、丈夫な骨を促進し、男性ホルモンとして知られるテストステロンの濃度を高め、運動能力を向上させるのに役立ちます。

4. プラスアルファがあるマルチビタミンを選ぶ

最近のマルチビタミンには、さらに効果を高めようとハーブのようなビタミンやミネラル以外の成分を配合した製品が増えています。

高品質のマルチビタミンに含まれるキク科の植物マリーゴールドがその好例でしょう。マリーゴールドは、血流の改善、健康な組織の成長、炎症抑制などを助けるだけでなく、感染予防にも一役買います。

この他、ケルセチンのようなフラボノイド(植物性色素)が含まれるマルチビタミンもお勧めです。強力な還元成分であるケルセチンはアレルギーを緩和する作用があり、神経障害、心疾患、感染症の発症リスクを下げることでも知られています。

アピゲニンを配合したマルチビタミンであれば、鎮静効果も期待できるでしょう。アピゲニンは、ポリフェノールの一種であるフラボンの一つで、カモミールティーに含まれる活性成分であり、抗炎症・抗酸化作用に加えて、鎮静効果を発揮する可能性があります。ちなみに、このアピゲニンは、オレガノ、パセリ、アーティチョーク、ホウレンソウなどにも自然に含まれています。

5. 年齢・性別に合ったマルチビタミンを選ぶ

年齢や性別によって、マルチビタミンに含まれる微量栄養素(ビタミンやミネラルなど)の必要量が異なる場合があります。

例えば、閉経前の女性は、男性や閉経後の女性よりも鉄分の必要量が多い傾向がありますし、高齢者はカルシウムとビタミンDの摂取量を増やす必要があるかもしれません。また、男性は、ビタミンA、B、E、K、亜鉛の必要摂取量が女性よりも多いのが一般的です。

さらに、幼年期〜少年期には食事とおやつから十分な栄養を摂ることが理想ですが、現代の食生活では健康な発育に必要なビタミンやミネラル量に満たない場合があります。そのため、お子様の骨の成長にはカルシウムを、正常な腸の運動性には食物繊維を、それぞれしっかり摂ることが大切です。

 

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