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デジタルニュース

血中酸素濃度が測れる、健康管理の目安に使える3600円のスマートウォッチ

酸素濃度が測れる、健康管理の目安に使える3600円のスマートウォッチ

鈴鹿 廻 編集● ASCII
 心拍や血中酸素濃度を測定できる、ヒロ・コーポレーションのスマートウォッチ「SmartWatch X8(HCTK-SWX8)」が発売。あきばお~零や同弐號店など、あきばお~各店にて3600円で販売中だ。

活動量計の機能を搭載、血中酸素濃度(目安)などを把握できるスマートウォッチ。価格は3000円台と安めだ

新型コロナウイルス感染による重症化の兆しをチェックできる、安価なスマートウォッチの新モデル。内蔵センサーにより、心拍や血中酸素濃度を測定することが可能で、健康管理の目安として役立てることができる。

 

腕に接触するセンサーを利用して、24時間の心拍測定や血圧、血中酸素濃度の測定、睡眠トラッキングなどが可能。ただしメーカーによれば「医療機器ではないため、心拍や血圧、血中酸素濃度の数値は参考程度」としている。

腕と接触する部分にセンサーを内蔵。24時間心拍を測定し、血圧や血中酸素濃度の測定、睡眠トラッキングなどが可能

そのほか、Bluetoothで連携したスマートフォンの通知機能、オーディオコントロールやカメラリモコン、スマホサーチなどを搭載。時計やストップウォッチ、歩数計、距離測定などの機能も備えている。また、本体は生活防水に対応しており、身につけたまま水仕事や手を洗ったりできる。

連携したスマホの通知機能も搭載。側面にはApple Watchのデジタルクラウンのようなダイヤルとボタンを備えている

ウォッチは240×240ドットの1.54型タッチディスプレーで操作し、180mAhのバッテリーを内蔵。Bluetooth 3.0に対応、iOS 8およびAndroid 4.2以上のモバイル端末と連携できる。

イヤホン イヤホンの選び方とおすすめ

イヤホンのイメージ

イヤホンは、その時代のトレンドに合わせたさまざまなモデルが誕生するオーディオ機器です。イヤホンの選び方は、コスパ重視、高音質・高機能、スポーツ、iPhoneやAndroidなどのスマホ用など目的によって異なります。そこで、今回はイヤホンの種類や選び方をご紹介。おすすめのモデルも紹介します。

イヤホンの種類① 接続方法

Bluetooth(ワイヤレス)

イヤホンの種類① 接続方法 Bluetooth(ワイヤレス)

ワイヤレスイヤホンは、接続にBluetoothを用います。ケーブルが不要なので、取り回しやすいのがメリットです。ただし、充電を必要とし、連続再生時間や充電に要する時間はモデルによってさまざま。また、周囲の環境によっては遅延や音飛びが発生する場合もあります。

なお、選ぶ際には、Bluetoothの「コーデック」を確認しておきましょう。遅延と音質に関わる重要なポイントです。主にAppleの製品で採用されている「AAC」や、Android端末で採用されている「apt-X」などがあります。イヤホンとデバイスの両方が同じコーデックに対応していれば、より低遅延・高音質で快適に音楽が楽しむことが可能です。

左右独立型(完全ワイヤレス)

イヤホンの種類① 接続方法 Bluetooth 左右独立型(完全ワイヤレス)

左右独立型のイヤホンは「完全ワイヤレスイヤホン」や「フルワイヤレスイヤホン」とも呼ばれ、ケーブルが全くないのが特徴です。オーディオメーカーはもちろん、さまざまなメーカーから数多くの製品が発売されています。

軽量かつコンパクトなモデルが多いので、移動中やスポーツ中の使用にも最適。ケーブルの断線を気にする必要がないのも魅力です。また、イヤホン本体はケースに入れることで充電が可能。使用しないときは、ポケットやカバンに入れてそのまま持ち運べます。

左右一体型(ネックバンド)

イヤホンの種類① 接続方法 Bluetooth 左右一体型(ネックバンド)

左右のイヤホンがケーブルで繋がっているタイプで、口元にはリモコンやマイクが搭載されています。使用しないときはそのまま首に掛けておけるので便利。

また、首の部分に形状記憶素材などを使用した「ネックバンド型」もあります。しっかりと首にフィットし、より安定した装着感が得られるのがメリット。ネックバンド部分に大きめのバッテリーを内蔵できるので、通常の左右一体型よりも駆動時間が長い傾向にあります。

有線

イヤホンの種類① 接続方法 有線

デバイスに直接ケーブルを差し込んで使用する有線イヤホン。接続端子は、「φ3.5mm ミニプラグ」が主流で、なかには「ライトニング端子」や「USB Type-C端子」を備えた製品もあります。ケーブルの扱いに気をつけなければなりませんが、遅延や音飛びがないのがメリット。

さらに、高音質再生に対応した製品も豊富です。また、リケーブルが可能なモデルも発売されており、ケーブルを付け替えることで音の変化を楽しむことが可能。音質重視の方にもおすすめのタイプです。

イヤホンの種類② 装着方法

遮音性の高い“カナル型”

イヤホンの種類② 装着方法 遮音性の高いカナル型

カナル型のイヤホンは耳栓のように耳の奥まで差し込むので、音の厚みを感じられ、細かな音までしっかりと聴き取りやすいのが特徴です。加えて、密閉性が高く、音漏れしにくいのもメリット。

また、製品によって音の傾向は異なりますが、低音域の表現能力に優れているので、迫力のある重低音を楽しみたい方にもおすすめです。さらに、ノズル部分に装着する「イヤーピース」にはさまざまな種類があり、付け替えることでフィット感を調節できます。

 

開放感がある“インナーイヤー型”

イヤホンの種類② 装着方法 開放感がある“インナーイヤー型”

インナーイヤー型は、耳の入り口部分にはめて装着するタイプのイヤホン。主に高音域の再生が得意です。カナル型とは違い、耳への圧迫を感じにくく、周囲の音を取り込みやすいのが特徴。屋外などでも安全面に配慮しながら使用できます。

開放感があり耳が疲れにくいため、長時間連続して使う機会が多い方におすすめ。なお、音漏れがしやすいので、電車やバスなど公共の場などで使用する場合には音量に注意が必要です。

安定感のある“耳かけ型”

イヤホンの種類② 装着方法 安定感のある“耳かけ型”

耳かけ型は、耳の付け根部分にイヤーフックをかけて装着します。装着中の安定感が高いので、ウォーキングやランニングなどのスポーツをしながら使用したい方に最適です。

有線イヤホンや左右一体型のワイヤレスイヤホンのモデルが主流ですが、最近では左右独立型のモデルもラインナップしています。動きの激しいトレーニングでも安心して使いやすいタイプです。

イヤホンの選び方

高音質を求めるなら“ハイレゾ対応”

イヤホンの選び方 高音質を求めるならハイレゾ対応

より高音質を求めるなら、ハイレゾ音源の再生に対応したイヤホンがおすすめ。ハイレゾは「High Resolution(ハイレゾリューション)」の略で、「高い解像度」という意味です。40kHz以上の高音域再生が可能で、CDには収録できない細かな音まで楽しめます。

ただし、イヤホンだけでなく、プレーヤーや音源もハイレゾに対応している必要があるので、購入前に確認しておきましょう。

ハンズフリー通話を楽しみたいなら“マイク付き”

イヤホンの選び方 ハンズフリー通話を楽しみたいなら“マイク付き”

マイク付きのイヤホンであれば、ハンズフリー通話が楽しめます。両手が空くので、仕事や作業をしながら電話ができて便利です。また、マイク付きのイヤホンにはリモコンが備わっているモデルが多く、ポケットやカバンからスマホを取り出すことなく、受話や終話などの操作が行えます。

マイク付きの有線イヤホンは、ケーブルにマイクとリモコンが搭載されているのが一般的。一方、完全独立型は、本体内にマイクを内蔵した製品がほとんどで、ハウジング部分にタッチ式や物理式のリモコンが搭載されています。

スポーツ中に使うなら“防水仕様”

イヤホンの選び方 スポーツ中に使うなら“防水仕様”

防水機能が備わったモデルなら水や汗の侵入を防げるので、外出先やスポーツでの使用に最適。また、スポーツモデルには、「スタビライザー」が付属する製品もあります。より耳から外れにくくなるので、ランニングなどのワークアウトをしながら使用したい方におすすめです。

防水と防塵性能を示す等級として主に用いられるのが「IPコード」。「IP68」や「IPX4」のように表記され、1桁目の数字が防塵性能、2桁目が防水性能を表しています。どちらかの性能が備わっていない場合は「X」と記載。防水性能に関しては0~8までの等級があり、数字が大きくなるほど高性能になります。

音に没頭したいなら“ノイズキャンセリング機能”

イヤホンの選び方 音に没頭したいなら“ノイズキャンセリング機能”

マイクで取り込んだ周囲の音に逆位相の音をぶつけることで、聴こえてくる騒音を低減できる「ノイズキャンセリング機能」。電車や飛行機などの周りの騒音が気になる場所での使用に最適です。性能はメーカーやモデルによってさまざまで、搭載されていない製品よりも高価になる傾向があります。

その分、耳栓の代わりになったり、より音楽に没頭したりできるのが魅力。また、イヤホンを装着したままでもボタンひとつで周囲の音を取り込める「外音取り込み機能」に対応した便利な製品も発売されています。

イヤホンのおすすめ|左右独立型(完全ワイヤレス)

ソニー WF-1000XM3

ソニー WF-1000XM3

業界最高クラスのノイズキャンセリング性能を備えた高性能な製品です。ソニー独自の高音質技術「DSEE HX」に対応しているので、CD音源や圧縮音源をハイレゾ相当にアップスケーリングして再生することが可能。

また、新型のBluetoothチップを搭載し、左右同時にBluetooth信号の伝送が可能なため、優れた接続安定性も有しています。本体には音量調節や曲送りなどの操作が行えるタッチセンサーを搭載。タップするだけで素早く周囲の音を取り込める「クイックアテンションモード」にも対応しています。

 

 

apple 新しい「iPad Pro 12.9インチ」のミニLEDディスプレイ、オーバースペックすぎておかしい。おかしい #AppleEvent

Proの名にふさわしいよ、ほんと。

新しい「iPad Pro 12.9インチ」、M1チップ積んでいるってだけでワオ案件なんですけど、そんなのが霞むくらいディスプレイが大人げないです。やりすぎですよ、これは。

Pro Display XDRにせまるディスプレイを、タブレットでやってしまった

新型iPadに合わせて新開発したのは「Liquid Retina XDR」なるディスプレイ。そう、XDRです。お値段50万円以上するApple純正「Pro Display XDR」ディスプレイと同様の技術をiPad Proに転用しています。Pro Display XDRと同様、バックライトに大量のLEDを配置し細かく制御可能に。

これによりPro Display XDRにせまるクオリティのディスプレイを、タブレットでやってしまったみたいです。信じられないけど、画面すべてで1,000,000:1のコントラスト比、標準1,000ニト、ピーク時には1,600ニトの輝度と聞いたら、マジかよって気分。

ミニLEDを初採用

ディスプレイは一から新設計したそうで、ウワサされていたミニLEDが採用されています。さらに極薄の光学フィルムと光拡散フィルムを重ねて、6.4mmの薄さで驚異のディスプレイ性能を実現。HDR10、HLG、ドルビービジョンにも対応しました。ついでにサウンドもドルビーアトモス対応に。

このiPad Pro 12.9で見る映画やアニメは、どんな体験になるのか。もう見たさしかないよ、ほんとに、こればっかりは。



21,858円 PHILIPS(ディスプレイ) 27型ワイド液晶ディスプレイ ブラック 5年間フル保証 (フルHD/IPSパネル/DP/HDMI/D-Sub/四辺薄型ベゼル/1ms/AMD FreeSync/昇降) 272E2FE/11

CG  誰でも超高精細&リギング済みの3DCGモデルが数分で作れる「MetaHuman Creator」がアーリーアクセス開始

人気バトルロイヤルゲームの「 フォートナイト」やゲームエンジン「 Unreal Engine」の開発元として知られるEpic Gamesが、超高精細な人間の3DCGを作れる「 MetaHuman Creator」のアーリーアクセスを開始しました。MetaHuman Creator – Unreal Engine
https://www.unrealengine.com/ja/metahuman-creatorEpic Gamesがアーリーアクセスを開始した「MetaHuman Creator」は、誰でもわずかな時間で完全に リギングされた、髪の毛や服などを備えたフォトリアルな人間の3DCGが作れるというクラウドベースのアプリケーション。

MetaHuman Creator Early Access Out Now: Meet the Team | Unreal Engine – YouTube

「私はMetaHumanです」

MetaHuman Creator

Epic Gamesでデジタルヒューマンテクノロジー部門のヴァイスプレジデントを務めるウラジミール・マスチロビッチ氏は、「MetaHumanの着想を得たきっかけは、CGのデジタルキャラクターに魅了されたことでした。我々にとってデジタルヒューマンは魔法のようでもあり、限りなく複雑なものでもあります」と語ります。

MetaHuman Creatorはクラウドストリーミングで動作するアプリケーション。

これにより誰もが高精度のデジタルキャラクターを作成することが可能です。

かつては何カ月もかかっていた高精度なCG制作がわずか数分で可能となり、通常では必要な技術的ステップについて考える必要がなくなります。ベースとなる人間を3人選ぶことでキャラクターを作成していくわけですが……

髪型や目など、個別のパーツをひとつずつ細かく変更していくことも可能。

MetaHuman Creatorのプロダクトマネージメントを行うポール・ドイル氏は、「我々は3つの非常に難しい課題に取り組んでいますが、そのどれについても妥協はしていません。AAAゲームのデジタルヒューマンに求められるような完璧な品質を、このツールを使うことでも誰もが実現可能です」と語りました。

生成したキャラクターはすべてリアルタイムでリギングされていくため、CGにアニメーションをつけることも簡単です。

こういった作業はこれまで多額の費用な製作時間を確保できるチームのみが取り組むことができたのですが、MetaHuman Creatorを使えば誰でも高精度なCGモデルを作成できるようになります。

瞳の色や虹彩の形まで、細部に至るまで変更可能。

Epic Gamesのアートディレクターであるアレクサンダー・ポポフ氏は、「MetaHuman Creatorは極めて使いやすいシステムです。ただツールの前に座り、純粋な創造性に没頭することができます。これはとても楽しいことです」と語りました。

Epic Gamesのテクニカルディレクターであるジェームス・ゴールディング氏によると、MetaHuman Creatorは実際の人間をスキャンしたライブラリを使用しているため、実際の人間のさまざまなパーツを混ぜ合わせて本物のように見えるリアルで個性的なCGモデルを作ることができます。

シワを追加してキャラクターを老けさせることも可能で、この場合、同時に顔のジオメトリを微妙に変えることでしわが顔の形状と本当にマッチするようにしています。これによりリアルで信ぴょう性のあるキャラクターを作成できるようになっています。

1本1本が高精細に表現された ストランドベースの髪の毛をシンプルなヘルメットのような髪の毛に切り替えることも可能。

顔のジオメトリが簡素化されたバージョンを作成することで、さまざまなデバイスで使用できるように調整することも可能。


なお、MetaHuman Creatorは公式サイトからアクセスを申請することで、アーリーアクセスが可能となります。

医学 上海在住の日本人医師に聞く 中国がコロナを抑え込めた理由とは?「西洋医による対応は難しい」

上海・TOWAクリニック中医科 藤田康介医師

2020年に世界中に感染が広がった新型コロナウイルス。中国では伝統医学である中医学と西洋医学を併用し、新たに開発した処方でコロナ重症化を防いだという。一方、日本では西洋医学中心の治療のままだが、今後、予防や回復において、漢方薬への注目が集まっている。週刊朝日ムック「未病から治す本格漢方2021」では、上海在住の日本人医師に取材し、中国が感染を抑え込んでいる理由を聞いた。

*  *  *
2019年12月、中国・武漢での発生に端を発する新型コロナウイルス感染症(以下コロナ)。

武漢では、20年1月23日の都市封鎖以来4月8日の封鎖解除までの約2カ月半、政府主導のもと、コロナ専門施設に患者を集約し、無症状から重症までの患者を治療した。

そのなかで重要な役割を果たしたのが、中医学(中国の漢方。漢方という呼び名は日本でのもの)だった。

西洋医学の感染症、呼吸器専門医などと中医の協力による中西医統合治療が実践された。「三方三薬」と言われる緊急用の中医薬を開発し、大量に発生したコロナ患者に対して無症状から重症まで細かく治療にあたり、コロナを封じ込んだ。

 

「三方三薬」とは、三方が清肺排毒湯(せいはいはいどくとう)、化湿敗毒方(かしつはいどくほう)、宣肺敗毒方(せんぱいはいどくほう)という三つの方剤。三薬が連花清瘟膠嚢(れんかせいうんカプセル)、金花清感顆粒(きんかせいかんかりゅう)、血必浄(けつひつじょう)注射液という三つの薬剤のことだ。

20年3月23日、国家中医薬局・余艶紅氏は、武漢での記者会見で、清肺排毒湯をはじめとする処方は、コロナ感染者の91・5% にあたる7万4187人に用いられ、90%以上の患者に有効だったと報告した。

さらに、湖北省の複数の仮設病院のなかでは、564人のうち一人も重症化しなかったという病院もあり、その他の病院でも重症化率は2~5%だったという。

 

上海にある中医学の医療施設・TOWAクリニックの中医科に勤務する藤田康介医師は、当時の状況を次のように話す。

「私自身は、中医学の医者ですが、我々の病院ではコロナの診療はできません。中国のシステムでは、発熱の患者さんをすべて、政府指定の発熱外来に誘導して、そこから感染者を新型コロナ専門病院に収容しました。治療にあたる医師は、中医、西洋医に関わらず、救急、感染症系、呼吸器系などの新型コロナ専門病院のスタッフに限定され、それ以外の医療機関で治療にあたることは法律により禁止されていました」

藤田医師が在住する上海でも中国政府の衛生当局の管轄のもとに市内2カ所のコロナ専門病院への集約が徹底されたという。そして、先述した中医学の「三方三薬」を参考に、上海の気候風土に合った中医学治療案も運用された。

 

清肺排毒湯が軽症から重症まで幅広く使われ、宣肺敗毒方は中等症に、化湿敗毒方は重症に対してというように処方を使い分けた。

三薬もしかりで、09年の新型インフルエンザのときに開発された金花清感顆粒は軽症、中等症に。連花清瘟膠嚢も軽症に。03年のSARSのときに開発された血必浄注射液は重症、そして重篤患者に対しても使われた。

■中国のガイドラインに「三方三薬」掲載

中医学では、今回も約2千年前に作られた『傷寒雑病論』を基本に、明清時代に大きく発展した感染症を治療する「温病学」の理論も参考にして処方を作り出した。

「解熱や咳、倦怠感など数々の症状に対して、中医学は中医薬や鍼灸(しんきゅう)などさまざまな治療手段が使われました。今回、コロナでは急激に患者さんが増えたので、コロナのために考えられるあらゆる処方を組み合わせて『三方三薬』という形で処方を組み立てたのです。もちろん重篤化するとECMO(エクモ)や人工呼吸器など西洋医学の出番になる場合もありますが、それでも中医薬を積極的に使っていますし、重症化させないように中医薬でかなり対応できたのです」(藤田医師)

この「三方三薬」の処方についての詳細は、中国の新型コロナウイルス感染症に対する診療ガイドライン(現在第8版)に掲載されており、日本感染症学会のホームページで誰でも閲覧することができる。

■予防から軽症、そして回復期、後遺症も中医学で対処

コロナ感染拡大から1年以上が過ぎたが、コロナ封じのための徹底した対策で中国は感染を抑え込んでいるという。

藤田医師は、中国が感染を抑え込んだ理由を次のように語る。

「無症状者と軽症者を徹底的に隔離したこと。そして、追跡調査、海外からの流入を防ぐ検疫と隔離も厳しくおこなわれ、PCR検査も誰でもすぐに受けられる体制が整えられたことです。感染リスクのある中・高リスクエリアと比較的安全な低リスクエリアを明確に分けることは常に重要です」

中国ではコロナに感染していなくとも、予防の意識が強い人は、中医にかかりアドバイスを求める。

「無症状や初期症状のコロナ患者に対しては、西洋医による対応は難しいので、そこをもっぱら中医が担当しました。食欲がない、倦怠感があるなどの不定愁訴にはすべて中医で対応です。コロナに対しての精神的な不安症状、回復期・後遺症に対しても中医の出番です。日本でもその部分はぜひ漢方で対処してほしいところです。日本にも立派に漢方の伝統があり、専門医の先生方がいるわけですから、漢方で介入しない理由はないと思います」(同)