て、やはりこれはピンガラとイダーであって、仏陀がこのように変えられたのであろ
うと思っている。したがって、この二つの気道を、やはり、ピンガラとイダーという名称で呼ぶことにする。
いま、この二つの気道の機能からして、といったが、どういう機能を持っているの
ビンガラ気道は、クンダリニー・エネルギーにたいし、発動・昂揚の機能を持つ。
くしは明確に指示することが出来る。髪をたどったその航跡が気道になるのである。
この法によれば、少々鈍感な修行者でも、気道の経路を知ることが出来るであろう。 ピンガラ、イダーの両気道も、そのようにして開発、形成される。
この秘法を知らぬ修行者たちは、持たず、星座で航路を読むことも知らない昔の航海者のように、闇夜の海にただようのみである。
もうお分りであろう。前の節でのべた体内の強い振動エネルギーが、星から星をたどって、ピンガラ、イダーの気道を形成してゆくのである。
これで、最大の難関は突破された。やれやれ、と、ひと息つきたいところであるが、 じつは、もう一つ、越さねばならぬ関があるのである。
オにむずかしいのだそれは、このようにして、形成されたビンガラ、イダーの気道に、どのようにして、 前にのべた、アクセメンデレーキの前を持たざるか、ということである。これが
はなされるのか?
イダーの気道は、沈静・凝縮の機能を持つ。
つまり、さきにいったように、アクセルとブレーキの役目を果たすのだ。
それは、つぎのように使われる。
二本のスシュムナー管
さきにのべた通り、クンダリニー・ヨーガでは、尾骨部分から延盤にかけて、脊住を真っ直ぐ、スシュムナー管が通っている。目ざめたクンダリニーは、ここを上昇
する。
仏陀の法では、スシュムナー管がもう一本ある。つまり二本あるのだ。クンダリニ ―・ヨーガと正反対、尾骶骨から会陰を通って、腹部の正中線を真っ直ぐ、臍輪を経て咽喉に至る気道である。目ざめたクンダリニーは、背部のスシュムナー管とともに、 この腹部スシュムナー管をも上昇する。(上昇するというより、上昇させるのだ)
この腹部スシュムナーのクンダリニー・エネルギーを、コントロールしつつ、各チャクラを開発、覚醒するのが、仏陀のビンガラ、イダーの両気道である。
つまり、臍輪から約五ないし八センチ(人によって個人差がある)ほど下の辺で、 腹部スシュムナーから分岐し、各チャクラおよび関連臓器、神経を行って上昇し、また、下降する。あるいは、咽喉からさらに脳の内部を、鼻柱の奥ふかく、眉間の深部へと上昇し、脳のチャクラ、神経経路等を行り、延髄の小脳部分で、背部スシュムナ ―管と合流する。 めぐ
この二つの気道の技法は、チャクラの開発・覚醒にぜったい必要で、これなくしてチャクラの完全な開発・覚醒は不可能といってもいいであろう。殊に、視床下部、間
脳の辺の神経経路の増強には、不可欠の技法である。
まさに、神技というしかない微妙きわまる技法である。
では、この神技ともいうべき仏陀の法の修行は、どのようになされるのであろうか。
それは大別して、三つの法から成り立つ。
1、クンダリニーを覚醒する修行法
2、チャクラを開発する修行法
3、ビンガラ、イダーの気道を開発する修行法
である。
それは、特殊な呼吸法、独特な瞑想・観想、マントラ詠唱、ムドラー(手印、ポー )などから構成される。その一つ一つについて解説しよう。ただし、本書は教習書ではないので、実技の詳細については、著者の別の本(『求聞持聡明法秘伝』その他) を参照、または、著者に就いて実際に習得してほしい。
クンダリニー覚醒法
まず、修行者は、クンダリニー覚醒の予備チャクラの場所を、正確に知らねばならない。さきに、わたくしが、始動用小型モーターだといった経だである。
これを導師から教示してもらう。チャクラの場所は、個人差があるので、導師から教えてもらうしかないのである。
この予備チャクラにムドラーと共に思念を集中して特殊な観想をつづけていると、 チャクラに独特の感覚が生じてくる。これに、さらに物理的な或る刺激を加えると、 完全に覚醒する。
覚醒してしだいにエネルギーが生ずるようになると、このエネルギーを、気道によってクンダリニーの部位に送りこみ、また、その周囲に行らせる。指導の通り、正しく修行すれば、時間的な違いはあるが、だれでもクンダリニーは目ざめるようになる。
クンダリニー・ヨーガのやりかたでは、クンダリニーの覚醒は非常に困難であり、
したがって成功した例は稀であるとされているか。仏陀の法では、予備チャクラを使
うので、それはど至難なものではないのである。仏陀の法のすぐれたところである。
むずかしいのは、ピンガラ、イダーの両気道の開発である。
これはたいへんむずかしい。しかし、どうしてもなしとげなければならぬ修行である。
というのは、仏陀の法におけるピンガラ、イダーの気道は、ただたんなる気道では
なく、前にのべたように、アクセルとブレーキの機能を持つものである。この両気道を開発しなければ、各チャクラを目ざめさせることも出来なければ、コントロールすることも出来ない。脳のチャクラ、神経経路の増強なども、このピンガラ、イダーのその法について解説しよう。
はたらきによるものであるから、これは仏陀の法の眼目ともいうべき法である。
ピンガラ、イダーの開発法
そのテクニックをひと口でいうと、特殊な振動を体内につくり出して、これを
ライラす。ムドラー、飲むもこれに加わる。
この形態は、各行、声帯を使う。声帯で、正しい振動を声として発生させる。この参数、、、所へと響かせてゆく。胸、腹症は、いうならば太郎である。ア鳴させ、増幅させるのである。
正しい無動を起こせるようになったら、今度は、発育しないで、おなじ振動を起こす前後に入る。無音声になるが、振動は起こしているのである。というのは、体の内毎に向けて発育しているのである。体の内部に向けて振動を送っているわけだ。体の内部どは、いまのべたように、胸、腹能である。まず、胸腔が、送りこまれた振動を、筋肉で共鳴させ増幅させる。
さらにこれを、横隔膜が、腹腔の中で増幅させる。
非常に強いエネルギーが、体内に生じることを理解されるであろう。この強いエネルギーが、ピンガラ、イダーの気道を開発し、形成するのである。