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文殊菩薩

 

 

普賢菩薩

普賢菩薩

普賢菩薩(ふげんぼさつ、 समन्तभद्र [samantabhadra, サマンタバドラ]、: ཀུན་ཏུ་བཟང་པོ་ [kun tu bzang po])は、大乗仏教における崇拝の対象である菩薩の一尊。文殊菩薩とともに釈迦如来脇侍として祀られることが多い[1](参照:釈迦三尊)。法要では四七日の仏とされる。

三昧耶形は剣、五鈷杵種子(種子字)はアン (aṃ)。[2][3]

概要

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梵名のサマンタバドラとは「普く賢い者」の意味であり、世界にあまねく現れ仏の慈悲と理智を顕して人々を救う賢者である事を意味する。法華経では、普賢菩薩は六牙の白象に乗ってあらゆるところにあらわれ衆生を救うと説かれる。行動するという意味で「行の菩薩」と呼ばれ、理法と行願を象徴する存在になっている[4]密教では菩提心(真理を究めて悟りを求めようという心)の象徴とされる。「普賢」のほかに「遍吉(へんきち)」という別の意訳名があり[5]、滅罪の利益がある[6]

像容・作例

文殊菩薩

文殊菩薩(もんじゅぼさつ、mañjuśrī〈マンジュシュリー〉、mañjughoṣa[1]〈マンジュゴーシャ〉、‘jam dpal〈ジャンペル〉)は、大乗仏教の崇拝の対象である菩薩の一尊。一般に智慧を司る仏とされる[2]。その他、非人救済などの慈善事業を司るほか、日本真言律宗では慈母供養の象徴としての一面も重視された。

文殊は文殊師利(もんじゅしり)の略称。また妙吉祥菩薩(みょうきっしょうぼさつ)などともいう。曼殊室利等とも音写し、妙徳菩薩(みょうとくぼさつ)、妙首菩薩などとも訳す。文菩薩とも書く。三昧耶形は青蓮華(青い熱帯睡蓮の花)、利剣、梵篋(椰子の葉に書かれた経典)など。種字はマン (मँ maṃ) 。

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第三章 ― 煩悩の光

七海の瞳の奥に揺れていた赤い光は、遥の心に深く刻まれていた。
あれは幻なんかじゃない。彼女の中にある何か——それはきっと、まだ言葉にならない「闇」と「願い」だった。

数日後、キャンパスの片隅で、七海がぽつりと話し出した。

「私ね…人を好きになるのが怖いの。期待されたり、信じられたりすると、裏切るんじゃないかって思っちゃう」

遥は黙って聞いていた。彼女の表情は、どこか哀しくて、それでいて静かだった。

「それでも…君は、誰かを助けたいと思ってるんだろ?」

「……なんで、そんなことわかるの?」

「君が俺に、最初に話しかけてくれたあの日から、ずっと感じてた。優しさがある。でも、自分にその資格がないって思ってる目だった」

七海の目に、一筋の涙が浮かんだ。

「遥くん、もし私が普通の人じゃなかったら…それでも、隣にいてくれる?」

遥は、深く息を吐いてからうなずいた。

「君が誰でも、どんな過去を持ってても…俺は、君を好きでいさせてほしい」

その言葉と同時に、世界が歪んだ。

空が裂け、赤い光が舞い上がる。二人の足元が淡く発光し、空間が変わった。神社の境内。あの夜、遥が出会った場所だった。

そして、彼の前に再び、愛染明王が現れる。

「遥よ。試練の時だ。七海の心の奥、煩悩の炎を受け入れ、そのすべてを光に変えられるかどうか。問うのは、愛の覚悟だ」

七海の体に、紅い炎がまとわりつき始める。その瞳には、もう一人の彼女がいた。過去に傷つけ、裏切られ、自らも他人を遠ざけてきた「業火のような孤独」。

「来ないで…!私を見ないで!」

遥は一歩踏み出し、炎の中に飛び込んだ。

「君がどんなに傷ついても、俺は目を逸らさない。君の煩悩ごと、抱きしめたいんだ」

遥の腕が七海に触れた瞬間、赤い炎は白い光に変わり、境内は穏やかな風に包まれた。

「煩悩を、拒むな。愛とは、それを抱きしめてなお、進もうとする力だ」

愛染明王の言葉が、二人の心に静かに響いた。

気づけば、元のキャンパスの芝生に戻っていた。七海の目から、涙がぽろりと零れる。

「…ありがとう。遥くんがいてくれて、よかった」

「こっちこそ」

そして、ふたりはようやく、心から微笑み合った。