UA-135459055-1

Mac

和訳

我が聞きしこと是の如し。

ある時仏舎衛国に遊び勝林給孤独

関に在しぬ。

その時世尊諸の比丘に告げたまわく 「若し転輪王世に出ずる時、当に知るべし、すなわち七宝有りて世に出

す。

云何が七と為す。

輪宝,象宝·馬宝·珠宝女宝·

居士宝・主兵臣宝、これを謂ひて七と為す。

若し転論王世に出ずる時、当に知るべし、この七宝有りて世に出ず。

是の如く如来・無所著等正觉世に出ずる時、当に知るべし。

 

 

何がむと為す。

念覚支宝,択法覚支,精進党支, 喜覚支,息党支,定覚支,捨覚支宝これを調ひて七と為す。

如來,無所著,等正覚世に出ずる

時、当に知るべし。

この七覚支宝有りて世間に出ず」。

仏説是の如し。

彼の諸の比丘仏の所説を聞きて歓喜奉行しね。

◎現代語訳

このように私は聞きました。

仏さまが舎衛国に遂行され、祇園精舍(勝林給孤独園)におとどまりになっ

ておられた時のことです。

ある日、仏さまはもろもろの比丘たちに告げられました。

 

 

 

変身の原理」として挙げられている五つの超人的能力

「変身の原理」として挙げられている五つの超人的能力を、もう少し掘り下げて説明します。

一 物事の明確な認識と予知および正確な選択力

これは「直観力」と「判断力」の結合です。
心理学的には「メタ認知(自分の思考を客観視する力)」や「状況予測能力」に近いものです。修行や瞑想によって心の雑念を鎮めると、細部まで明確に見えてくる。そして選択の迷いが減り、「正しく決断する」力が育ちます。

二 自分を変え、他人を動かし、自分の思うままに環境をつくり変える力

これは「自己変革力」と「環境適応力」です。
仏教でいう「縁起」の理解が深まると、自分と他者、環境は切り離せない関係にあることがわかります。結果として、自分を律することで他人に影響を与え、環境を整えることが可能になる。現代的には「セルフマネジメント」と「リーダーシップ」に通じます。

三 すぐれた高度の創造力

ただの知識の組み合わせではなく、全く新しい発想を生み出す力。
密教では「観想」を重視しますが、イメージを自由に扱う訓練は想像力を飛躍的に高めます。心理学では「拡散的思考」「アナロジー的発想」と呼ばれる領域で、芸術家や発明家に不可欠の能力です。

四 強大な体力と卓抜な精神力

これは基礎体力だけでなく、「精神集中力」「ストレス耐性」も含まれます。
密教行者は護摩や長時間の座禅を通して身体を鍛え、同時に「心を折れない状態」に保ちます。現代的には「マインドフルネス」と「持久力トレーニング」が対応します。

五 すさまじい爆発的な念力による願望達成力

ここでいう「念力」は超能力的な意味だけではなく、「集中した意思の力」です。
「願望を一点に絞り、強烈に念じ続けることで、周囲の条件を動かし、現実化させる」働きを指します。仏教で言えば「誓願力(せいがんりき)」に近い。現代心理学でも「セルフ・フルフィリング・プロフェシー(自己成就予言)」や「強い動機づけ」が類似の説明を与えられます。

まとめ

この五つの力は、単なるオカルト的な「超能力」ではなく、

明晰な洞察力

自己変革と環境操作の力

創造的イマジネーション

身体的・精神的スタミナ

集中した意志の実現力

の五つとして理解すれば、現実の修行法・心理学・リーダーシップ理論にもつながります。

五つの力を実生活に落とし込むトレーニング法

一 物事の明確な認識と予知および正確な選択力

瞑想(観察瞑想):毎日5〜10分、自分の呼吸や心の動きをただ観察する。雑念が去ると、判断の瞬間に「迷い」が減る。

ジャーナリング(日記):その日の決断や出来事を書き残し、翌日振り返ることで、自分の選択パターンを可視化。

予測練習:ニュースや仕事の進行など、次に起こることを小さく予測し、的中率をチェックする。直観と論理の両方を鍛えられる。

二 自分を変え、他人を動かし、自分の思うままに環境をつくり変える力

セルフリフレクション:朝晩に「今日はどんな自分でありたいか」を一文で決め、夜に振り返る。

小さな環境改革:机の整理、生活動線の改善など、身近な環境を自分仕様に変えていくことで、心理的にも「変えられる」感覚を育てる。

コミュニケーション実験:人に頼みごとをする時、3通りの言い方を試す(理性的に、感情的に、ユーモラスに)。他者を動かす自分のパターンを発見する。

三 すぐれた高度の創造力

空想トレーニング:通勤中に「もし自分が〇〇だったら」と想像する(例:もし鳥なら、もし水なら)。イメージ操作力が高まる。

制約付き発想法:5分間で「紙コップの新しい使い道を10個書く」など。制約がある方が発想が広がる。

観想法(密教的イメージ瞑想):自分の中に光の種子があると想像し、それが宇宙へ広がる映像を思い描く。大きな発想力を引き出す。

四 強大な体力と卓抜な精神力

日課の運動:軽い筋トレやランニング。身体的スタミナが心の集中力を支える。

断食や節制の実験:半日だけでも断食、またはスマホ断ちをすることで「欲望を制御できる」感覚を育てる。

集中トレーニング:30分タイマーで一つの作業に没頭する(ポモドーロ法)。精神持久力を伸ばす。

五 爆発的な念力による願望達成力

誓願(アファメーション):毎朝、自分の願いを「私は必ず〜する」と声に出して言う。

一点集中瞑想:ロウソクの炎や一点を見つめ、心を散らさず維持する訓練。念力の基礎になる。

ビジョンボード:願望を象徴する写真や言葉を壁に貼り、毎日見る。潜在意識に目標を刻む。

全体のまとめ

五つの力を日常に落とし込むと、

洞察力(瞑想+日記)

変革力(環境づくり+コミュニケーション)

創造力(空想+観想法)

持久力(運動+節制+集中訓練)

実現力(誓願+一点集中)

という形で、現実的に養える修行プログラムになります。

一日の修行スケジュール

🌅 朝 ― 目覚めと誓願の時間

誓願・アファメーション(願望実現力)

起きてすぐ、鏡の前で「私は今日〇〇を必ず実現する」と声に出す。

例:「私は落ち着いて決断できる人間である」

呼吸瞑想(洞察力・集中力)

5分間、呼吸を数えながら座る。

自分の思考や感情をただ観察し、「明確な認識」の感覚を育てる。

軽い運動(体力・精神力)

ストレッチや腕立て10回など。

身体を動かして「強い器」をつくる。

☀️ 昼 ― 行動と実践の時間

小さな環境改革(変革力)

デスク周りを整理する、仕事の順序を組み替えるなど。

「自分の思うままに環境を変える」小さな成功体験を積む。

観察と予測の練習(洞察力)

会議や人との会話で「この後どう展開するか」を頭の中で予測。

実際と比べ、的中率をチェック。

短時間集中(精神力)

25〜30分、タイマーをかけて一つの仕事だけに没頭(ポモドーロ法)。

終わったら必ず5分休憩。

🌙 夜 ― 内省と創造の時間

ジャーナリング(日記・洞察力)

今日の出来事や選択を一行で振り返る。

「正確な選択ができたか」「迷いは何だったか」を書く。

空想・観想(創造力)

10分間、「もし自分が光なら、宇宙なら」と想像する。

密教的には「自分が仏・光明体になる」観想が有効。

一点集中瞑想(願望実現力)

ロウソクや一点を見つめ、雑念が出ても戻す。5分〜10分。

「意志を一点に集める」習慣をつける。

まとめ

朝:誓願・瞑想・体力

昼:変革・予測・集中

夜:内省・創造・一点集中

この流れで一日を回すと、五つの力がバランスよく育ちます。

密教の世界 『変身の原理』と密教ブーム

密教の世界

『変身の原理』と密教ブーム

この『変身の原理』が出たあと、密教ブームが起こった。桐山は密教ブームに乗った、 いまになっていう人がいるが、事実はそうではなくて、この本が出る以前は、一般大衆密教という言葉さえ知らなかったくらいであった。この本が出てはじめて密教という言葉を知った人が多かった。と同時に、超能力という言葉も一般に使われるようになった。

「この頃、密教、密教としきりに聞くが、密教って、真言宗のことだってね」と言った直言宗のお坊さんもあったとか、とにかくこの本によって、密教ブームが起こった。

それコリン・ウィルソンの『オカルト』(新潮社)を翻訳された中村保男さんは、同書の「あとがき」で、この『オカルト』と、わたくしの『変身の原理』および『密教―――超能力の私南』とが、符節を合するように、同時期に刊行され、英語と日本語という本のちがいはああにしても、問然とはいえ、その内容の類似性が驚くほどであることを指摘し、わたくし

 

 

 

し自身がすでにそれを身につけているということをはっきりと断言しているわけである。

それは何かというと、わたくしは、この本の中で、密教の修行によって五つの超人的能

力をもつことができると断言している。

その五つの超人的能力とは、

一物事の明確な認識と予知および正確な選択力

自分を変え、他人を動かし、自分の思うままに環境をつくり変える力

五四三二すぐれた高度の創造力

四強な体力と卓抜な精神力

五すさまじい爆発的な念力による願望達成力

である。

そして、密教の指導者としてこの本を書いた著者は、その五つの力を身につけているのだと断言しているのである。断言したからには、それを実証してみせる義務があろう。それが実証できないのなら、断言すべきではないのである。だから、断言したということは、 実証してみせる自信があるからで、それはもはや単なる断言ではなく、宣言というべきものであろう。筆を執ったその時点において、どういうかたちでそれを実証するかというは

 

 

による概要

+2

1970年代の密教ブームは、

桐山靖雄の『変身の原理―密教・その持つ秘密神通の力』(1971年)などの著作が流行し、密教の神秘性や超能力といった実践的な側面に注目が集まったことで起こりました。桐山の密教論は真言宗からは正統ではないと見なされましたが、ブームは既存の宗教とは異なる潮流として、「第二の近代化」期における「神秘・呪術ブーム」と関連づけられ、後の阿含宗のような霊術系新興宗教の台頭に繋がりました。 

密教のブームと『変身の原理』
  • 背景: 1970年代には、宗教社会学者の西山茂が指摘するように、「第二の近代化」における「神秘・呪術ブーム」が起きました。このブームの中で、密教の秘密の力や超能力、そして現世利益といった側面が人々の関心を集めました。 
  • 桐山靖雄の著作: 後の阿含宗の開祖となる桐山靖雄は、密教の神秘的な力に焦点を当てた著作を次々と発表しました。『変身の原理』は、そのような密教論の一例であり、密教が人を動かす力や奇跡を呼ぶ原理に触れる内容でした。 
  • 密教の関心: 『変身の原理』が多くの人々を惹きつけたのは、密教の本質である現世利益の追求と、それと結びついた「即身成仏」の教えが、当時の人々の関心にマッチしたためと考えられます。 
密教の変容と社会への影響
  • 既成宗派からの見解: 桐山の密教論は、密教の伝統的な教義とは異なる実践的な側面に焦点を当てており、真言宗からは「オーソドックスではない」と認識されていました。 
  • 新興宗教との関連: このブームは、単なる学術的な関心にとどまらず、桐山の活動に見られるように、後の阿含宗のような霊術系新興宗教の台頭を準備する土壌となりました。 
密教の教義と『変身の原理』との関連性
  • 即身成仏: 密教の根本思想に「即身成仏」があり、これは「この身このままで仏になれる」という教えで、現世での悟りを可能とします。 
  • 「変身の原理」の解釈: 『変身の原理』で語られる「超能力に変わる」ことや「人を動かす」ことは、この「即身成仏」の考え方と結びつき、現世で特別な能力を持つことができるという密教の側面を強調したと解釈できます。 

聖典  111

聖典   0.1.

 

白佛言世尊。如是神咒必定吉祥。

乃是過去現在

未來十方諸佛。大慈大悲觀世音陀羅尼印。聞此

咒行持者。衆苦永盡。常得安樂。遠離八難。得念佛定。現前見佛。我今當說十方諸佛救護衆生

大神咒

はい、この一節を現代日本語に意訳してみますね。

翻訳(意訳)

仏に申し上げた。
「世尊よ、この神咒は必ず吉祥をもたらすものでございます。

それは過去・現在・未来の十方すべての仏が、
大いなる慈悲をもって結ばれた観世音菩薩の陀羅尼印であり、
この咒を聞き、行じ、受け持つ者は、
あらゆる苦しみが永遠に尽き、常に安楽を得、
八つの難(生きとし生ける者を苦しめる大きな障り)を遠く離れ、
仏を念ずる禅定に入って、
その身の前に仏をまみえるであろう。

ここに、私は今、十方諸仏が衆生を救護する
大神咒を説こう。」

つまり、この部分は 観世音菩薩が説く陀羅尼が、十方三世の仏の大慈悲に通じており、それを受持すれば苦を離れ、安楽と仏との面会に至る ということを宣言するくだりですね。

 

 

tadyathā uhuṇi muhuṇi tumbhāṇi kumbhāṇi caḍi paṭi suvidite paṭpaṭi lola basiṇi tadyathā iri miri diśiri kapari kati tundi taki candālī madanki lakṣa lakṣa sarva-sattvāḥ svabhavane pi svāhā tadyathā gate gate pāragate pārasaṃgate bodhi svāhā śubhi śubhi lakṣa lakṣa sarva-sattvāḥ sarva svabhavane pi svāhā

2. 日本語意訳(祈りの言葉風)

tadyathā
──かくのごとし、真実はかくなり。

uhuṇi muhuṇi, tumbhāṇi kumbhāṇi…
──清めよ、鎮めよ、悪を砕け、障りを滅せよ。

iri miri diśiri kapari…
──隠れたものを現し、闇を裂き、光を広めよ。

lakṣa lakṣa sarva-sattvāḥ…
──幾千万の衆生よ、すべての存在に幸いあれ。

gate gate pāragate pārasaṃgate bodhi svāhā
──行ける者よ行け、彼岸へと至れ、覚醒へと至れ、さとり成就あれ。

śubhi śubhi…
──吉祥あれ、吉祥あれ。数知れぬ衆生に、成就と安らぎあれ。

✨ つまりこの陀羅尼は、

前半が「障難・悪業を祓う祈り」

中盤が「衆生に対する慈悲の呼びかけ」

後半で「般若心経の真言」と合流し、悟りへの導きを願う構造

になっています。

 

 

 

 

爾時世尊。憐愍衆生。覆護一切。重請觀世音菩

薩。說消伏毒害咒。爾時觀世音菩薩。大悲熏心。

承佛神力。白。既此咒。而行持者。一切業障惡

因。消滅断壞。而說破惡業障消伏毒害陀羅尼咒。

我今受持讀誦。

そのとき、世尊は衆生をあわれみ、すべてを覆い護ろうとして、観世音菩薩に重ねて請い、毒害を消し伏せる呪を説かしめた。
そのとき観世音菩薩は、大いなる悲しみに心を薫じ、仏の神力を承けて申し上げた。
「すでにこの呪を行じ持つ者は、一切の業障と悪因を消滅し断ち壊すであろう」と。
そして「悪業の障を破し、毒害を消伏する陀羅尼呪」を説かれた。

われはいま、この呪を受け持ち、読み誦しよう。

サンスクリット復元(推定)

(陀羅尼特有のリズムを保持しつつ再構成)

oṃ dhūni dhūni mukhuni smara huṣi pañcari pañcari duḥpāṇi ghaṃpāṇi arava svāni huru huru pañcari subhite pañca-cari śuru śuru ni-pañcari tuhu tuhu du du kīrṇa pañcara vasini śinci śinci nichiṃci sarva-abhaya-gāte svāhā sarva-vasataga abhaya vṛddhāpitaṃ

🌍 英語訳(祈りの意訳)

Thus it is: Shake off, shake off, cleanse away all defilements. Remember, awaken, call forth the pure. Break the five bonds, shatter the illusions. Destroy the hands of evil, Cast down the hidden demons. Shake them loose, drive them away. Guard the fivefold path of virtue. Hasten, hasten toward liberation. Break apart the five poisons, scatter them into dust. Pour down the blessing of light, anoint, consecrate, protect. May all fears be gone. May every chain be broken. May fearlessness and peace arise. So be it, svāhā

 

爾時世尊。憐愍衆生。覆護一切。重請觀世音菩

薩。說消伏毒害咒。爾時觀世音菩薩。大悲熏心。

承佛神力。白。既此咒。而行持者。一切業障惡

因。消滅断壞。而說破惡業障消伏毒害陀羅尼咒。

我今受持讀誦。

 

その時、世尊(釈尊)は、衆生をあわれみ憐れんで、すべてを覆い護ろうとして、あらためて観世音菩薩にお願いされた──「毒害を消し伏せる呪を説いてほしい」と。

その時、観世音菩薩は大悲の心に満たされ、仏の神力を承けて申し上げた。
「この呪を受け持ち、行い、誦する者は、すべての業障・悪因がことごとく滅し、断ち壊れるであろう」と。

そして菩薩は、悪業の障りを破り、毒害を消し伏せる陀羅尼の呪を説かれた。

──私は今、この呪を受け持ち、読み誦する。

tadyathā dhuni dhuni smara huṣi pañcali pañcali duḥpani ghaṃpani a ra va śini śini hulu hulu pañcali subhīte pañca cūlu cūlu nīpañcali tuṭu tuṭu duḥduḥ kī paṃ pañcara vaśini śinci śinci nīciṃci sarvāpāyagatāḥ svāhā tatsarvavaśa dakṣa āpāya bhītatrāṇaṃ

多姪吔 → tadyathā
陀羅尼冒頭の定型句「すなわち、かくのごとし」。

陀呼膩 摸呼膩 → dhuni dhuni / mukhuni?
「振い清めよ」「除けよ」のような動詞句。

姿摸 呼脂 → smara huṣi?
呼びかけ・破邪の祈り。

分茶梨 般茶梨 → pañcali pañcali
「五つに破れ、裂けよ」=悪を打ち砕く。

闘婆膩 / 航婆膩 → duḥpani / ghaṃpani
音韻が崩れているが、破壊・粉砕のニュアンス。

阿 囉婆 私膩 → a ra va śini
「a ra va」は大地・叫びの音声句。

休樓休樓 → hulu hulu
強い破邪の擬音。

輸鞞帝 → subhīte
「善き者よ」呼びかけ。

周樓周樓 → cūlu cūlu
破裂音の呪句。

豆富豆富 兜兜 → tuṭu tuṭu / duḥduḥ
破邪の響き。

婆私膩 矧墀 診墀 膩珍墀 → vaśini śinci śinci nīciṃci
支配・制御の祈り。

薩婆阿婆耶羯 → sarvāpāyagatāḥ
「一切の悪趣に堕つる者」=救済の対象。

娑訶 → svāhā
成就の句。

多薩婆婆娑陀伽 阿婆耶 卑離陀閉殿 → tatsarva-vaśa-dakṣa āpāya bhītatrāṇam
「一切を支配し、悪趣から恐怖を救うものよ」

 

「すなわち、かくのごとし。
あらゆる災厄よ、振り払われよ、消え去れ。
邪なるものよ、砕け散れ、消え失せよ。
五つの力で悪を断ち、我が身を護れ。
天と地の力よ、我を守護せよ。
恐れと苦しみから我を解放せよ。
善き者よ、導きを与え給え。
一切の迷いと悪業を打ち砕き、
救いの光を全てに照らせ。
成就あれ、平安あれ、救済あれ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

聖典 1

爾時世尊。憐愍衆生。覆護一切。重請觀世音菩

薩。說消伏毒害咒。爾時觀世音菩薩。大悲熏心。

承佛神力。白。既此咒。而行持者。一切業障惡

因。消滅断壞。而說破惡業障消伏毒害陀羅尼咒。

我今受持讀誦。

そのとき、世尊は衆生をあわれみ、すべてを覆い護ろうとして、観世音菩薩に重ねて請い、毒害を消し伏せる呪を説かしめた。
そのとき観世音菩薩は、大いなる悲しみに心を薫じ、仏の神力を承けて申し上げた。
「すでにこの呪を行じ持つ者は、一切の業障と悪因を消滅し断ち壊すであろう」と。
そして「悪業の障を破し、毒害を消伏する陀羅尼呪」を説かれた。

われはいま、この呪を受け持ち、読み誦しよう。

サンスクリット復元(推定)

(陀羅尼特有のリズムを保持しつつ再構成)

oṃ dhūni dhūni mukhuni smara huṣi pañcari pañcari duḥpāṇi ghaṃpāṇi arava svāni huru huru pañcari subhite pañca-cari śuru śuru ni-pañcari tuhu tuhu du du kīrṇa pañcara vasini śinci śinci nichiṃci sarva-abhaya-gāte svāhā sarva-vasataga abhaya vṛddhāpitaṃ

🌍 英語訳(祈りの意訳)

Thus it is: Shake off, shake off, cleanse away all defilements. Remember, awaken, call forth the pure. Break the five bonds, shatter the illusions. Destroy the hands of evil, Cast down the hidden demons. Shake them loose, drive them away. Guard the fivefold path of virtue. Hasten, hasten toward liberation. Break apart the five poisons, scatter them into dust. Pour down the blessing of light, anoint, consecrate, protect. May all fears be gone. May every chain be broken. May fearlessness and peace arise. So be it, svāhā

爾時世尊。憐愍衆生。覆護一切。重請觀世音菩

薩。說消伏毒害咒。爾時觀世音菩薩。大悲熏心。

承佛神力。白。既此咒。而行持者。一切業障惡

因。消滅断壞。而說破惡業障消伏毒害陀羅尼咒。

我今受持讀誦。

そのとき、世尊は衆生をあわれみ、すべてを覆い護ろうとして、観世音菩薩に重ねて請い、毒害を消し伏せる呪を説かしめた。
そのとき観世音菩薩は、大いなる悲しみに心を薫じ、仏の神力を承けて申し上げた。
「すでにこの呪を行じ持つ者は、一切の業障と悪因を消滅し断ち壊すであろう」と。
そして「悪業の障を破し、毒害を消伏する陀羅尼呪」を説かれた。

われはいま、この呪を受け持ち、読み誦しよう。

陀呼膩 摸呼膩 → dhuni dhuni / mukhuni?
→ 「振い清めよ、除けよ」の意。

姿摸 呼脂 → smara huṣi?(未詳、呼びかけの句か)

分茶梨 般茶梨 → pañcari, pañcari
→ 「五つに破れ、裂けよ」=悪を打ち砕く意。

闘婆膩 航婆膩 → duḥpāṇi, ghaṃpāṇi?
→ 「悪手を持つ者を滅せよ」?

阿囉婆 私膩 → arava svāni?(音義難解、魔の名か)

休樓休樓 → huru huru
→ 「振い落とせ、追い払え」。

分茶梨 輸鞞帝 般茶 茶梨 → pañcari subhite pañca cari
→ 「五種の行を守れ」あるいは「五つの悪を断て」。

周樓周樓 → juru juru / śuru śuru
→ 「走れ走れ/急げ急げ」の呪句。

膩般茶梨 豆富豆富 兜兜 → nipañcari tuhu tuhu du du
→ 「五つを断て、滅せよ、滅せよ」。

機般 般茶囉 → kīrṇa pañcara
→ 「散じて砕け」。

婆私膩 矧墀 診墀 膩珍墀
→ vasini śinci śinci nichiṃci
→ 「灌げ、灌げ、注げ」=加持の意。

薩婆阿婆耶羯 娑訶
→ sarva abhaya gāte svāhā
→ 「一切の無畏を成就せよ、ソワカー(成就あれ)」。

多薩婆婆娑陀伽 阿婆耶 卑離陀閉殿
→ sarva vasataga abhaya vṛddhāpitaṃ
→ 「一切の縛りを解き放ち、無畏を増長させたまえ」。

全体的な意味

悪鬼・障害・毒害を打ち砕き、五つの煩悩を断ち切り、恐怖を取り除き、衆生に無畏と安らぎを与えるための消災・護身の陀羅尼です。
「振い清めよ(dhuni dhuni)」「滅せよ(tuhu tuhu, du du)」など、破邪・調伏系の句が繰り返されています。

意訳(祈りの言葉)

すなわち、かくのごとし。
すべての災いを振い清め、
毒と恐怖を打ち払いたまえ。

五つの迷いを砕き、
悪しき手を持つものを滅ぼし、
心に潜む魔を縛りなくせ。

光の加持を注ぎ、
善き行を守り、
清らかな道を速やかに開かせたまえ。

すべての恐怖は去り、
すべての縛りは解かれ、
無畏と安らぎが満ちるように。

成就あれ、成就あれ。

この意訳は、呪句の「振い落とせ」「砕け」「灌げ」「無畏」などの語を、
現代人にも響く祈りの調子に直したものです。