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仏教

優婆塞

 

優婆塞

 

その日、迦毘羅衛国の空は、どこか柔らかい光を帯びていた。
ニグローダの林――バニヤンの巨樹が幾重にも枝を垂らし、静かな影をつくるその園の奥に、ひとつの精舎があった。風はほとんど音を立てず、葉のざわめきだけが、時の流れをそっと知らせていた。

そこに、お釈迦さまはおられた。
遠く離れた異国の聖地ではない。ここは、かつて王子シッダールタとして過ごした故郷、カピラヴァットゥ。幼き日々の記憶が眠るこの地で、仏は今、静かに人々を迎えていた。
やがて林の奥から、数人の在家信者を伴った一人の男が現れた。
その名はマハーナーマ。釈尊の従兄弟にあたり、在家の弟子として深く教えを信じる人物であった。

彼は仏の前に進み出ると、両膝をつき、深く頭を垂れ、仏足に礼拝した。やがて身を起こし、慎み深く、しかし確かな声で問いを投げかけた。
「世尊。――優婆塞とは、いかなる人に対して名づけられるものなのでしょうか。」
その問いは、ただの言葉の意味を尋ねるものではなかった。
優婆塞――ウパーサカ。

それは在家の男性信者を指す言葉であり、女性であれば優婆夷、ウパーシカーと呼ばれる。そんなことは、マハーナーマほどの人であれば、当然、知っていた。
だが彼は、あえて問うたのだ。
それは、名の背後にある「生き方」を問うためであり、在家にあって仏の弟子として生きるとは、いかなる心構えをもつことなのか――その核心を、あらためて仏の口から聞きたかったからであった。

林の風は止まり、鳥の声も遠のいたように思えた。
すべてが静まり、ただ仏の沈黙だけが、重く、しかし慈しみ深く、場を包んでいた。
その沈黙の中にこそ、マハーナーマの問いの深さが、すでに答えとして響いていたのである。

普賢菩薩   samantabhadra

普賢菩薩
samantabhadra

A bodhisattva who appears everywhere]

, guiding all living beings with boundless compassion.
The white mist gently fades,

 

 

白い霧が 静かにほどけ
六牙の象が 夜を渡る
泣く者の影に 光が触れ
世界はそっと 歩きはじめる

Ong Sanmaiyya Satvan

ओंग सनमैय्या सतवन

オン・サンマイヤ・サトバン
誓いは 今も胸に響く
行の菩薩が 道を照らし
白象の足音が 未来を運ぶ

Ong Sanmaiyya Satvan

ओंग सनमैय्या सतवन

 

A six-tusked elephant crosses the night.
Light touches the shadows of those who weep,
And the world softly begins to walk.
Ong Sanmaiyya Satvan
ओंग सनमैय्या सतवन

Ong Sanmaiyya Satvan
The vow still echoes in the heart.
The Bodhisattva of action lights the path,
The footsteps of the white elephant carry the future.
Ong Sanmaiyya Satvan
ओंग सनमैय्या सतवन

今日の九星盤 2026年1月17日

今日の九星盤

2026117

乙巳 二黒土星 歳
己丑 九紫火星 節
辛卯 一白水星 日

一白水星の日

この日には不遇、失意気味の来訪者が多いものです。自分自身も、憂い事で憂鬱になるものです。 部下や子供の問題も出る。この日は特に陰徳に心がけることが大切です。

再生の週 胎の日

目標や計画を立てるのに適した日

胎の日は、来世を表す生まれ変わりの日です。破壊の週より続く不安定さはこの日を境に改善されます。積極的な行動には向かない日ですが、先々の予定を立てるには最適です。近い未来だけでなく、漠然とでも将来のビジョンを思い描き、小さな準備からでも始められると、必ず結果が現れるでしょう。そして、命の日、業の日と並び、運勢の重要な節目の日です。この日の決定は後々重要な意味をもつため、軽率な言動は控えましょう

 

 

智慧を司る学問の神様として有名な菩薩

 

文殊菩薩

智慧を司る学問の神様として有名な菩薩

文殊菩薩(もんじゅぼさつ)とは?

正式名称は文殊師利菩薩(もんじゅしりぼさつ)といいます。「三人よれば文殊の知恵」という格言があるように、知恵の神様として学業向上や合格祈願に有名な菩薩です。モデルとなった人物が存在し、古代インドにあるコーサラ国の首都・舎衛国(しゃえこく)のバラモン階級の者だったといわれています。仏教の経典を書物にまとめる作業などに関わったといわれていますよ。ただし、本来は学問などの知恵を司るのは虚空蔵菩薩であり、文殊菩薩は物事のあり方を正しく見極める力・判断力を意味する「智慧」を司っています。

釈迦如来の左脇侍として普賢菩薩と共に三尊で並ぶことが多いですが、独尊で祀られることもあります。

ご利益

智慧明瞭、学業成就のご利益があるとされています。また、卯年の守り本尊です。卯年に生まれた人々の開運、厄除け、祈願成就を助けるといわれています。

文殊菩薩(もんじゅぼさつ)の像容

左手に剣と右手に経巻を持ち、獅子の上に置かれた蓮華台の上に座るのが一般的です。梵篋、金剛杵を立てた蓮台などを持つこともあります。

 

 

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白銀のバイブレーション ――クシナガラとサヘト・マヘトの記憶―― Vibration — Memories of Kushinagara and Sahet-Mahet —

 

白銀のバイブレーション
――クシナガラとサヘト・マヘトの記憶――

Vibration
— Memories of Kushinagara and Sahet-Mahet —

白銀の風が 胸を撃つ
名もなき光が 空を裂く
聖なる地で 心がほどけ
記憶の扉が ひらいていく
Namosattanan
sanmyaksanmodaktinan
taniyata
on shaley shurei juntei
sowaka

この震えが すべてを越える
百年の行も 書も超える
白銀のバイブレーション
それが わたしの使命だった本
Namosattanan
sanmyaksanmodaktinan
taniyata
on shaley shurei juntei
sowaka

クシナガラの 風の中で
サヘト・マヘトの 土の上で
叩きつけられた その一瞬が
魂の名を 呼び覚ました
Namosattanan
sanmyaksanmodaktinan
taniyata
on shaley shurei juntei
sowaka

The silver wind strikes my chest,
A nameless light splits the sky.
On sacred ground, my heart loosens,
And the doors of memory open wide.
This trembling surpasses all,
Namosattanan
sanmyaksanmodaktinan
taniyata
on shaley shurei juntei
sowaka

Beyond a hundred years of practice and books.
Silver vibration—
This was my true mission.
In the winds of Kushinagara,
Namosattanan
sanmyaksanmodaktinan
taniyata
on shaley shurei juntei
sowaka

On the soil of Sahet-Mahet,
That single, shattering instant
Namosattanan
sanmyaksanmodaktinan
taniyata
on shaley shurei juntei
sowaka

 

Awakened the name of my soul.

白銀の輝きにみちたバイブレーション

超常的パワーをわたくしにあたえてくれたことだけはたしかであった。

そしてまたそれは、それだけのことではなかった。つぎの次元への大きな飛躍台となるものだったのである。それはおよそ「密教・超能力の秘密』刊行後十年のちに起きた。

 

 

一九八〇年十一月、わたくしはインド仏跡巡拝の旅に出た。その旅行においてそれは起こった。

一九八一年七月発行の「一九九九年カルマと霊障からの脱出』(平河出版社)よりの抜粋である。

白銀の輝きにみちたバイブレーション

五百、六日、七日、と旅程は順調にすすんでいった。

しかし、日を経るにしたがって、わたくしのこころは沈んでいった。

仏跡のひとつひとつみなすばらしいものではあったが、わたくしのこころひそかに期待していたような感動はあたえてくれなかったのである。ま

本殿

ことに不選ないいかただが、このわたくしがこうしてインドまできたのだ。なにかあるはずだ、そう気負っていたものが崩れおちていた。

八日目。

仏跡巡拝さいごの日であった。

しゅうえん

仏陀終焉の地、クシナガラ。

仏陀が十八年間説法されたという祇園精舎サヘト・マヘト。

これでおわりであった。あとの旅程は、デリーから、エローラ、アジャンタの石窟寺院で、仏教にゆかりはあるが、仏跡そのものではない。

わたくしのこころは、 もはや仏跡からはなれていた。だから、その朝、

道路事情が非常にわるいため、クシナガラかサヘト・マヘトか、いずれか一方にしぼらねばならなくなったと聞かされたとき、わたくしは、どちら

でもよい、と思いながら、なに気なく、

「サヘト・マヘトにしよう」

といったのだ。

それを告げた秘書が、

「やはり、そうですか」 といったが、わたくしはべつに気にもとめなかった。 動き出したバスの中で、秘書がこういった。

「前から、リンポーチェがいっておられたんです。桐山先生には、どこをおいても、サヘト・マヘトにはかならず行っていただきたい、と。ですから、さっき先生のご決定を聞いて、やはりそうかと思ったんです」

「ふうむ、リンポーチェがそういっていたの?」

「はい、日本にいるときからそうでした。カトマンズに出迎えられたときも、くりかえしていっておられました。さっきも、ぜったいにサヘト・マヘトにするよう、先生に申し上げてくれといっておられました」

わたくしはうなずいたが、べつにふかくは考えなかった。しかし、そのサヘト・マヘトに、真っ向からわたくしを叩きのめすすさまじい衝撃が待ちかまえていたのである。

そうです。わたしもここへ来るまで知りませんでした」

そう、リンポーチェがいった。

「仏陀が十八年間説法されたこの精舎のそばで、生涯を終えるのが、わた

くしのかねてからの念願でした」

サンガラターナ師は、あたりに響きわたるような大きな声で語った。ややなまりのある英語であった。がっしりとした頑丈そうな体格で、声が大きいのは健康なのだろう。八十一歳という年齢を聞いてびっくりした。どうみても六十歳代としかみえないのである。

師が先に立って、精舎を案内してくださった。われわれが師をガイドに得たことはじつにしあわせであった。観光会社がつけてくれたガイドも、 この地のことにはあまり知識がなく、リンポーチェにしても、数年前に一度しか来たことがなかったのである。他の仏跡地のように、サヘト・マトには案内人がいないのである。もし、サンガラターナ師がおられなかったら、われわれは、祇園精舎をただあるきまわるだけで、ひとつひとつの

春総本殿

遺跡について、くわしいことはなにひとつ知ることはできなかったであろう。師はわが家の庭のごとく、愛情をこめて、あれこれと指さしながら説

明して行く。

小高い丘の上に立って、わたくしは師の説明を聞いていた。

そのとき、突然、それがやってきたのだった。

師の大きな声が突然すうっと遠のいたかと思うと、右ななめ前方から、 がぁんと、頭から観にかけてなぐりつけられたような衝撃を感じたのだ。

せんこう目の中を白い閃光が飛んだ。剣道で力いっぱい面を打たれたとき、目の中を走るあの閃光に似ていた。わたくしは思わずくらくらとして、額に手をあてた。一種のバイブレーションであることはわかった。わたくしも密教の修行者として各地の霊場をあるき、何度か霊的なバイブレーションをうけている。しかし、こんなすさまじい叩きつけるようなバイブレーショ

ンははじめてであった。しかもまったく無防禦だったので、完全に不意をつかれたという感じだった。どこでも霊場へ入るときには、それなりの心

がまえをして入る。だからつよいバイブレーションをうけてもうけとめられるのだが、ここでは全く無防禦だったので、その衝撃はことにつよかったのだ。数秒つづいたように感じたが、それはほんの一瞬のようであった。師の大きな声がふたたび耳によみがえってきた。

「待ってください」

わたくしは手をあげて師を制した。

「ちょっと待って。わたくしはいま、ものすごいバイブレーションを感じたのです。それはものすごいバイブレーションで、そう、あの方向からきました。あれはなんですか? あの凹地は」 くぼち

わたくしは、その衝撃がきたと思われる方向をゆびさした。五十メートルほど前方に、雑草の生いしげった凹地があった。そこから、それがきたと思われた。

「ああ、あれですか」

と師はうなずいた。

宗総本殿

「あれは、ミラクルの池です」

「ミラクルの池?」

「そう、ミラクルの池。仏陀が奇蹟をおあらわしになった。そこであそこ

を、ミラクルの池とよぶのです」

「そのミラクルとは、どんなミラクルなのですか?」

・「それは、仏陀が空中を浮揚してこの池の上に立ち、上半身を火に、下半

身を水にかえたのです」

「ほう、それはどういうことですか?」

それはですね、と師の説明によると、こうであった。

スラバスティの大長者スダッタ(須達多)が、仏陀のために大金を投じてここに土地を求め、大精舎を建立した。仏陀の名声は四方につたわり、教

えを乞うもの踵を接した。 きびす

どうこの附近には、ジャイナ教その他の外道の寺院がたくさんあった。それらの寺院の指導者たちは、仏陀の名声をねたみ、いろいろ、仏陀を中傷、

批難した。中でもとくに、仏陀を口のうまい山師にすぎないといいふらし

こうぜつに口舌の徒であるという批難であった。当時のインドの宗教界では、指導

た。口さきで理論を説くだけで、なに一つ神通力を持っていない、要する者となるためには、なんらかの神通力を持つことが、必須の条件とされていた。ところが、仏陀は、無用に神通力をあらわすことをきらって、この地に来てから一度もその力を示すことがなかったのである。

他の教団の指導者たちは、これを、仏陀にその力がないからだと考え、 これを攻撃したわけである。仏陀が大神通力の持ちぬしであることを知っている高弟たちは、一度、ぜひその力を示されるようおねがいしたが、仏陀は承知されなかった。いよいよ神通力などないと思いあがった他教団の指導者たちは、自分たちのパトロンである他の長者や勢力者たちを通じて、スダッタに、仏陀と神通力の試合を申し入れた。負けたほうがこの地を去るという条件である。スダッタもついにことわりきれず、仏陀に試合を逃した。あるいは、スダッタも仏陀の神通力を見たかったのかも知

総本殿

ない。仏陀もスダッタの立場を考慮され、ついにこれを承諾された。

その日、他の教団の指導者たちが、これみよがしにさまざまな神通力を競い合ったさいごに、仏陀がすがたをあらわされた。

せいりょうちひぞうさ仏陀は三層の高楼の露台にそのおすがたをあらわされたのである。いかなる神通力をあらわされるのかと群衆が固唾をのんで見守るなか、なんと仏陀は露台の手すりを無雑作に乗り越えられ、空中に足を踏み出されたのである。一瞬、手をはなされる。仏陀墜落! とみるまに、仏陀はそのままゆっくりと空中を浮揚して、庭園にむらがる大衆の頭上を越え、きよらかな清水をたたえた庭園の池の上に立たれたのである。微風に小説をたてる清涼池の水の上に、仏陀はしずかに立っておられるのである。群衆が思わずわが目をうたがったつぎの瞬間、仏陀の上半身は火炎となって燃えあ

がり、下半身は玉のような水と化したのである。

目のあたりに見る大神通力に、なみいる他教団の指導者や、土地の勢力者をはじめ、すべてのひとびとはその場にひれ伏して、頭をあげ得なかっ

わたくしは、額に手をあてて師の説明を聞いていた。途中からふいに、

説明もおわった。 やわらかなバイブレーションとともに、ひとつの概念――思考の流れがしずかにわたくしの脳髄ふかく流れこんでくるのを感じたのである。わたくしは、自分の思念をまったくとめて、それをすなおにうけいれていた。突知、さいごに、すさまじい戦慄が走った。全身の血がいっぺんにひいてゆくような、名状しがたい恐怖感の襲撃だった。それがおわったとき、師の

「先生、その、上半身が火となって、下半身が水となる、というのは、どこういうことでしょうか?」

とだれかがわたくしに質問した。

「ああ、それはね、全身のチャクラが、すさまじいパワーで、エネルギーを放射したのでしょう。空中浮揚をするために、仏陀は全身のチャクラにすさまじいエネルギーを集中した。池の上に降り立って、そのエネルギ

総本殿

を放射したのでしょう。そのエネルギーの放射が、炎のように見えたのだね。チャクラがエネルギーを放射すると、全身が炎につつまれたように

なって見えます。これは、ヨーガ・スートラなどにも書いてある。そういうとき、しばしば、からだが透明状になることがある。下半身が水になったというのは、仏陀のおすがたがそのとき、透明になったので、池の水が反映して、水のように見えたのでしょう。このミラクルは、クンダリニー・ ヨーガの最高の技術をみせられたものと、わたくしは考えます。そういえば、わたくしは、以前、仏陀は、クンダリニー・ヨーガの熟達者だった、 と文献を引用して本に書いたことがあります」

た。 そう、わたくしは説明しながら、はやく、ひとりになって、思考をまとめたいと思っていた。さきほど流れこんできたあの思念の流れ―――あれはいったいなんであったのか? 必死に、わたくしは、それを散らすまいとしてみつめつづけていた。はやく、ひとつのものにまとめたいと思ってい

それができたのは、それから数時間後、ラクノウという都市に着いて、 ホテルに入ったときであった。

思ったのである。 わたくしは、あわただしく自分の室に入って、シャワーを浴びると、すぐに定にはいった。ミラクルの池でのあの体験を、もう一度再現しようと

定にはいると、すぐに手がはげしく動いた。「自動書記だな」と直感し

た。これは、霊的状態になって手が無意識に動き、文字を書くのである。 すぐに、ノートを、と思ったが、あいにく、このホテルは、宿泊するのではなく、午後九時発の夜行列車に乗るまでの三、四時間を、休息と食事のために入ったので、トランクその他、筆記用具を入れた鞄はすべて、みんなの荷物といっしょに、下のロビーに預けてしまっていた。手もとには何もない。しかし、とりにいっているひまはない。時機を逸したら、もう二度

とこの手の動きはもどって来ないかも知れぬのだ。

わたくしはあわただしく座を立って、机のひき出しをさがした。あっ

た!さいわい、ホテルのメモ用紙が数枚あった。ボールペンもある。むしゃぶりつくようにペンをにぎると、それは勢いよくメモの上を走った。

最初、それは、脈絡のない単語や名詞の羅列であった。しかし、それは、ミラクルの池のあの思念の流れと一致していた。わたくしは、食事もとらず、出発までの時間を挙げてこれに傾注した。整理して、さいごに書きあげたのがつぎの文章であった。

ホテルのそれは突然ななめ前方からやってきた。

メモ

一瞬、目がくらむほどの衝撃だった。

そんなことなどぜんぜん予期しておらずまったく無防備だった自分は、

あっというまにその衝撃に叩きのめされてしまったのだ。

修行、学問、そんなものはなんの役にも立たぬものであることを思い知らされた。

こころひそかに誇っていたこれまでの自分の修行も教学も、あっという

まに消しとんでしまった。叩きのめされてしまった。

これなんだ、これでなくてはならないのだ。これしかないのだ。目もくらむようなあの白銀の輝きにみちたバイブレーション!

一〇〇年の修行も万巻の教学も、ただ一瞬のこの霊的バイブレーション

に如かぬことを思い知らされた。

これがそれだったのだ。これが究極のそれだったのだ。このためにこそ

わたくしはここにやってきたのだ。

おお、サヘト・マヘト、聖なる地、 あなたはここに待っていてくださった。

わたくしがいまあなたから受けたものを、これからわたくしはひとびとにあたえねばならぬ。

いま、わたくしは型者であることをつよく自覚する。

マ示総本殿

すべてのひとびとがこの聖なるバイブレーションを受けることのできる想地を、わたくしはひがしの国につくらねばならぬ。この輝きにみちたサ 〈ト・マへトの地を、そのまま、日本の国にうつさねばならぬ。それがわたくしの使命だったんですね。それをかならずはたすことをわたくしはあなたに誓います。

そうですか。

もう一度、わたくしはこの地に来なければならないのですね。だが、そのときなにが起きるのでしょうか? そのとき起きる或ることを、わたくしは非常なおそれの感情とともに予感します。

ああ、あの一瞬の霊的バイブレーション!

一〇〇年の苦行も万巻の書物も、このバイブレーションなくしては、路傍の石ころにも劣るのだった。このバイブレーションをあたえることので

きる聖者こそ、真の導師だったのだ。理解できました。

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