空海と兜率天・弥勒菩薩の関係
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- 空海の入定: 835年、空海は62歳で入定(瞑想に入ること)しました。弟子たちには「私は兜率天へ行き、弥勒菩薩の御前に侍し、56億7千万年後に再びこの世に生まれ変わる」と語ったと伝えられています。
- 兜率天とは: 仏教における浄土の一つで、未来仏である弥勒菩薩が住む世界です。釈迦の入滅後、弥勒菩薩が成仏するまでの一切衆生を教化する場所とされています。
- 弥勒菩薩の救済: 弥勒菩薩は、釈迦が亡くなった後56億7千万年後にこの世に現れ、人々を救済するとされています(弥勒下生)。
- 空海の誓願: 空海は、自らの救済活動は終わらないと誓い、弥勒菩薩が下生するまで兜率天で待機し、その教えを待っている、という信仰が広まりました。
「虚空尽き衆生尽き涅槃尽きなば、我が願いも尽きむ」
- この言葉は、空海の永遠の誓願を表しています。
- 「この世(虚空)が尽き、人々(衆生)が救われ尽くし、悟りの境地(涅槃)が尽きるまで、私の(衆生を救済する)願いは終わらない」という意味で、現代でも救済の誓いとして語り継がれています。
弘法大師信仰
- この伝承は「即身成仏(今世で仏になる)」を説いた空海が、さらに高次の救済のために兜率天で待機しているという「入定信仰」として、今も多くの人々に信じられ、高野山奥の院に参拝




