阿弥陀如来 ――光の彼方より
西の空に 金の風が流れ
命の声が ひとつに溶ける
誰もが その光を忘れてはいない
苦しみの奥で なお輝くものを
装いはなく ただ慈悲のみを纏い
如来は 静かに佇む
その眼差しは 闇に沈む者をも
やさしく包みこむ
──わたしは誓う
「南無阿弥陀仏」と唱えるすべての者を
かならず極楽へ導こう
その誓いは 四十八の願いに宿り
時を越え この世に響いている
限りなき命 無量の光
人の涙を受けて なお微笑む
阿弥陀の名は 終わりなき祈り
やがて雲の彼方より
聖観音と勢至菩薩が寄り添い
二十五の菩薩たちが
往く人の魂を迎えに降りる
死ではなく 帰り道
光の中で 再び目覚める旅
指先に結ぶは 来迎印
恐れを除き 願いを与えるその形
ひとすじの風が
極楽の香を運ぶ
振り返るように微笑む姿――
それは見返り阿弥陀
まだ迷う我らを 見捨てず
静かに見守るまなざし
そして 金色の空が沈むとき
ただひとつの音が世界を包む
オン・アミリタ・テイ・ゼイ・カラ・ウン
On Amirita Tei Ze Kara Un
限りなき命の響き
光の呼吸 慈悲の息吹
すべての命は この声の中に帰る
――光の彼方より
阿弥陀は 今も見ている




