インドではもっと古く、前十二世紀にすでに「リグ・ヴェーダ」が成立
している。前八世紀にはバラモン教が活動しはじめている。前六世紀には釈尊が生まれ、前二世紀には『ウパニシャッド』が完成している。
アが活躍している。 西アジアでは、モーゼの出エジプトが紀元前十三世紀で、前八世紀には、預言者イザヤが活動し、前七世紀にはゾロアスター教が成立、同時に預言者エレミ
そして、キリストが生まれ、紀元元年を迎えるわけである。
「じつに、百花繚乱ともいうべき華やかさではないか。人類の精神文明の頂点 「だったのである。これは、見方によれば、知性=新皮質と、霊性=間脳が一時に
花ひらいた時代と見てよいであろう。このあと、急速に新皮質は発達する。新皮質はギリシアにおいて哲学を生み、これが科学へと進んでいく。そしてついには
太陽のエネルギーを手中にし、人間を月にまで送り込むようになったのである。
しかし、そのように急速に爆発的に発達した新皮質は、第三の目を閉ざし、
たのである。 の性の場である視床下部をふさいでしまった。人類は、霊性の目を閉じ、霊性の場をふさぐことにより、科学という名の物質的欲望をみたしてきたのである。そのためにはどうしても、霊性の場はふさがれてしまわなければならなかっ
てしまった。 しかし、この脳のアンバランスが、そのまま人類をアンバランスの存在にし
ホモ・サピエン
一面で賢いヒトとよばれるかと思うと、一面では超悪人とよばれる矛盾きわまる存在にしてしまったのである。そしてまたこの脳のアンバランスが、その
ままこの世界をアンバランスの状態にしてしまった。この世界は、人間の脳がそ
のままかたちをあらわしたものである。人類の脳がかたちをとったものがこの世
界なのだ。ケストラーが、「驚くばかりの人類の技術的偉業。そしてそれに劣ら
ぬ社会運営の無能ぶり」といい、「人間は狂っている、狂いつづけてきた」とい
うのは当然なのである。しかし、このアンバランスな生物がつくり出したこのア
ンバランスな世界が、いつまでもつづくはずはない。独楽はすでに大きく揺れはこま
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じめている。あとはもう倒れるばかりだ。
もしもこの世界を存続させようと思ったら、このバランスを欠いた人間の脳を改造するしかない。政治、経済、教育、宗教、芸術・・・・・・その他いかなる分野の改造より、まず人間の脳の改造だ。
いしゆくニューロンその脳を改造する技術がここにある。端的にいうならば、閉ざされた間脳を開き、活動を促す技術である。もしも間脳が完全によみがえれば、間脳が閉じたことによって萎縮し動かなくなっていた何%かの脳細胞が動き出すであろう。脳は霊性を回復しバランスをとりもどすだけではなく、わずか二ないし三% しか活用していないニューロンを一躍、倍増することができるのである。人類すべてが超・天才に飛躍する可能性がここにある。 いちゃく
その技術について、つぎにのべよう。
69 第一章人類は?
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第一章 人類は大脳?




