「正信を求める旅」
黄昏の空の下、一人の若者が静かな山道を登っていた。名は蓮真(れんしん)。迷いと希望を胸に抱きながら、彼は噂に聞いた老僧を訪ねていた。老僧こそが、正法を説く唯一の導き手だと、村の古老たちは口をそろえて言っていた。
やがて、小さな庵の前にたどり着くと、老僧はすでに彼の訪れを知っていたかのように、縁側に静かに座していた。
「あなたが……正法を説く方ですか?」
蓮真の問いに、老僧はゆっくりとうなずいた。
「わしはただ、お釈迦さまの教えを、そのまま伝えておるだけじゃ。余計な飾りや、あとから作られた話ではない。正法とは、お釈迦さまが実際に説かれた教え――すなわち『阿含経』に記された法のことじゃ。」
「ですが、世には多くの経典があります。大乗経典も……」
老僧は静かに目を閉じ、遠い記憶を思い出すように語り出した。
「大乗経典は、お釈迦さまが入滅されてから何百年も後に編まれたもの。人々の信仰の対象にはなったが、それが正法かといえば、そうではない。正信とは、まさに正法――お釈迦さまご自身が説かれた教えを信じることなのじゃ。」
風が庵の前を吹き抜け、竹林の葉音が響く。蓮真はその言葉を心に刻み込むように黙っていた。
「優婆塞の八法というのがある。信、戒、布施、聞法、受持、観法、親近、向道――これらはすべて正法のもとでこそ意味を持つ。信じるという行為すら、正しき法に立脚しておらねば、功徳は実らぬ。」
「では、功徳とは……?」
「正法に基づいた修行によってのみ生まれる福じゃ。たとえば、どれほど立派な種を蒔いても、毒された土では何も育たぬ。同じことよ。」
老僧は立ち上がり、庵の奥から一巻の古びた経を持ってきた。それは『雑阿含経』であった。
「お釈迦さまは、ご自身が亡くなられた後、偽の教えが世に広まることを予言されておった。その中で、正信を具足して人を導けと説いておられる。」
蓮真は、老僧の言葉に深く頭を垂れた。
「仏とは如来。法とは正法。僧とは正法を実践する師と弟子の集い――これが三宝じゃ。この三宝のもとで功徳を積んでこそ、涅槃界に至る道が開かれる。」
その夜、蓮真は老僧の庵に泊まり、焚き火の火を見つめながら考え続けた。自分は、これまで何を信じ、どこへ向かおうとしていたのか。ようやく、迷いの霧が晴れようとしていた。
――正法に立つ者にのみ、真の旅は始まる。
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