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四神足の門を越えて

漆黒の虚空に、微かな金色の光が灯った。それは、覚醒を求める者が初めて踏みしめる道――四神足の道標だった。

「欲神足法──それは、望む力だ。魂が切望するものを明確にし、そのエネルギーを一点に集中させる。」

賢者は静かに語った。弟子はその言葉に耳を傾ける。欲、それは仏道において克服すべきものとされてきた。しかし、ここでの“欲”は、煩悩ではない。それは、魂の奥底から湧き出る、純粋な「求道の意志」であった。

「欲神足によって得た力を礎として、次に進むのは勤神足法。肉体の限界を突破する精進の行だ。」

弟子の身体は徐々に変化していく。筋繊維が目覚め、骨の奥から力が湧き出る。まるで、封じられていた獣が覚醒するようだった。

「その次が、心神足。ここからが真の転換点だ。」

古い脳――ワニとウマの如き野性の本能が宿る獣性の脳。そこに新たなる知性が芽吹いてゆく。心神足法は、心の在り方を調律し、意識の方向を定める。霊的な光が、肉体の奥底から天へと昇っていく。

「そして最後に、観神足。精神と肉体、そして霊性のすべてを統一せよ。」

間脳が開かれ、視床下部が呼応する。辺縁系の古き回路が新たな神経の橋でつながれていく。知性と霊性が一体となり、魂の中に曼荼羅が浮かび上がる。かつて「金星の法」と呼ばれた求聞持聡明法は、この四神足の奥義の中にこそ秘められていた。

「これが、シャカの成仏法の一端なのだよ。古い脳を進化させ、新しき霊性の脳を目覚めさせる法。君は今、その入口に立ったのだ。」

弟子は静かにうなずいた。脳の奥が熱を帯び、何かが確かに変わり始めている――そう感じた。

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