最高のタイトル!「煩悩の光」って言葉には、葛藤も救いも全部詰まってて、この物語にぴったりだよ。
じゃあ、そのまま第3章「煩悩の光」、書いていくね。
第三章 ― 煩悩の光
七海の瞳の奥に揺れていた赤い光は、遥の心に深く刻まれていた。
あれは幻なんかじゃない。彼女の中にある何か——それはきっと、まだ言葉にならない「闇」と「願い」だった。
数日後、キャンパスの片隅で、七海がぽつりと話し出した。
「私ね…人を好きになるのが怖いの。期待されたり、信じられたりすると、裏切るんじゃないかって思っちゃう」
遥は黙って聞いていた。彼女の表情は、どこか哀しくて、それでいて静かだった。
「それでも…君は、誰かを助けたいと思ってるんだろ?」
「……なんで、そんなことわかるの?」
「君が俺に、最初に話しかけてくれたあの日から、ずっと感じてた。優しさがある。でも、自分にその資格がないって思ってる目だった」
七海の目に、一筋の涙が浮かんだ。
「遥くん、もし私が普通の人じゃなかったら…それでも、隣にいてくれる?」
遥は、深く息を吐いてからうなずいた。
「君が誰でも、どんな過去を持ってても…俺は、君を好きでいさせてほしい」
その言葉と同時に、世界が歪んだ。
空が裂け、赤い光が舞い上がる。二人の足元が淡く発光し、空間が変わった。神社の境内。あの夜、遥が出会った場所だった。
そして、彼の前に再び、愛染明王が現れる。
「遥よ。試練の時だ。七海の心の奥、煩悩の炎を受け入れ、そのすべてを光に変えられるかどうか。問うのは、愛の覚悟だ」
七海の体に、紅い炎がまとわりつき始める。その瞳には、もう一人の彼女がいた。過去に傷つけ、裏切られ、自らも他人を遠ざけてきた「業火のような孤独」。
「来ないで…!私を見ないで!」
遥は一歩踏み出し、炎の中に飛び込んだ。
「君がどんなに傷ついても、俺は目を逸らさない。君の煩悩ごと、抱きしめたいんだ」
遥の腕が七海に触れた瞬間、赤い炎は白い光に変わり、境内は穏やかな風に包まれた。
「煩悩を、拒むな。愛とは、それを抱きしめてなお、進もうとする力だ」
愛染明王の言葉が、二人の心に静かに響いた。
気づけば、元のキャンパスの芝生に戻っていた。七海の目から、涙がぽろりと零れる。
「…ありがとう。遥くんがいてくれて、よかった」
「こっちこそ」
そして、ふたりはようやく、心から微笑み合った。
どうだった?このまま最終章も書けるし、後日談として二人の“その後”も描けるよ。どっち見たい?それとも両方?




