(考愛の馬に転落するのは当然である。いま、この国が、あらゆる面で地獄の形を呈 しつつあるその最も大きな原因が、ここにあるとわたくしは思うのである。
成仏法を持つことの意義
成仏法を持つことが、どんなに重要なことであるか、その意義をご存じであろうか。
成仏法を持ったからといって、もちろん、そうかんたんに完全解脱して成仏できると いうものではない。
しかし、最も重要なことは、成仏法を持った瞬間から、仏界に通ずる「緑」が生ずる のである。これは筆舌につくしがたいほど貴重なものである。
成仏法を持たないと、どんなに修行しても、仏界に到達することができない。なぜな らば、成仏法を持つことによりはじめてわれわれは、仏界に縁ができるのであって、成 仏法を持たないと、最初から最後までご縁がない」のである。
れている。 それでは、釈尊が、成仏法をもって、どのように弟子たちを修行させ、成仏させてい たか、それについてみてみよう。雑阿含経の『出家経』というお経に、くわしくのべら
仏界はすべての霊界の上にある。ニルヴァーナがそれである。成仏法がないと、どん なに修行しても、完全解脱してニルヴァーナに到達することができないのである。はじ めから縁が生じないのだから、どうしようもないのだ。だからこそ、釈尊が、口をきわ めて、成仏法の大切なことを教えておられるのである。
成仏法を持つと、ただちに仏界に縁が生じ、仏界の加護をうけて、わが身、わが家が 霊的にきよめられ、高められて、やがて必ず仏界に到達するのである。成仏法がない と、これができない。このことについては、また、あとでのべよう。
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