霊性の時代
と。
知性(新皮質脳)と霊性(間脳)が一時に花ひらいた時代
ところで、さきに、質問者はこういった。
「人間の精神活動は原始時代から非常なスピードで進化し、進歩しているわけで
すから、退化など考えられない」
はたしてそうであろうか。
わたくしは、はるかに古いある時代から、人間の知的精神はストップし、少しも進歩していないのではないかと思っているのである。むしろ、退化しているのではないかと考えている。
わたくしは、人類の精神文化は、いまから数千年前に、その進歩が終わってしまって、その後は、なんら新しいものを生み出すことなく、ただ先人のあとをなぞっているのにすぎないのではないかと思うのである。高い精神文化は、十て紀元前に完成されてしまっている。ことに、霊性にもとづいた叡智の文化がそ
うである。
人たちである。 たとえば、人類の知的産物としての古典を考えてみるとき、ごくおおざっぱほいって、三つのグループに分けられる。中国の古典、ギリシアの古典、インドの側である。中国においては、紀元前六世紀に孔子が生まれて儒教を説き、 後、ダっとで、在子から、孟子、期刊、司馬遷に至るまで、すべて紀元前の
ギリシアでは、紀元前人世紀に、ホメロスが「イリアス」「オデッセイア」を男、前七世紀には、イソップが生まれ、前六世紀には数学のピタゴラス、前紀には哲学者のヘラクレイトス、悲劇作家のアイスキュロス、ソフォクレ有名なソクラテス、前世紀ごろには、プラトン、ついでアリストテレスが活動している。この人たちが、のちのヨーロッパ知的文化のもとをなしたことはご承知のとおりである。いまの西洋文化の知的産物は、これらの人たちの芸術や引きにしては考えられず、さらには、後から現代まで、はたしてこれらその人たちをするだけの新しい知的後物を生み出しているといえるか
どうか。
また、インドではもっと古く、前十二世紀にすでに「リグ・ヴェーダ」が成立している。前八世紀にはバラモン教が活動しはじめている。前六世紀には釈尊が生まれ、前二世紀には「ウパニシャッド」が完成している。
西アジアでは、モーゼの出エジプトが紀元前十三世紀で、前八世紀には、預言者イザヤが活動し、前七世紀にはゾロアスター教が成立、同時に預言者エレミアが活躍している。
やはりようそして、キリストが生まれ、紀元元年を迎えるわけである。
「じつに、百花繚乱ともいうべき華やかさではないか。人類の精神文明の頂点 「だったのである。これは、見方によれば、知性 新皮質と、霊性=間脳が一時に花ひらいた時代と見てよいであろう。このあと、急速に新皮質は発達する。新皮質はギリシアにおいて哲学を生み、これが科学へと進んでいく。そしてついには太陽のエネルギーを手中にし、人間を月にまで送り込むようになったのである。
しかし、そのように急速に爆発的に発達した新皮質は、第三の目を閉ざし、
どうか。
また、インドではもっと古く、前十二世紀にすでに「リグ・ヴェーダ」が成立している。前人世紀にはバラモン教が活動しはじめている。前六世紀には釈尊が生まれ、前二世紀には「ウパニシャッド」が完成している。
アジアでは、モーゼの出エジプトが紀元前十三世紀で、前八世紀には、預言者イザヤが活動し、前七世紀にはゾロアスター教が成立、同時に預言者エレミアが活躍している。
そして、キリストが生まれ、紀元元年を迎えるわけである。
「じつに、百花線乱ともいうべき華やかさではないか。人類の精神文明の頂点 「だったのである。これは、見方によれば、知性=新皮質と、霊性=間脳が一時に花ひらいた時代と見てよいであろう。このあと、急速に新皮質は発達する。新皮質はギリシアにおいて哲学を生み、これが科学へと進んでいく。そしてついには太陽のエネルギーを手中にし、人間を月にまで送り込むようになったのである。
しかし、そのように急速に爆発的に発達した新皮質は、第三の目を閉ざし、
霊性の場である視床下部をふさいでしまった。人類は、霊性の目を閉じ、霊性
の場をふさぐことにより、科学という名の物質的欲望をみたしてきたのである。そのためにはどうしても、霊性の場はふさがれてしまわなければならなかっ
たのである。 しかし、この脳のアンバランスが、そのまま人類をアンバランスの存在にし
てしまった。 ・スリルナサジムズ一面で賢いヒトとよばれるかと思うと、一面では超愚人とよばれる矛盾き
「わまる存在にしてしまったのである。そしてまたこの脳のアンバランスが、そのままこの世界をアンバランスの状態にしてしまった。この世界は、人間の脳がそのままかたちをあらわしたものである。人類の脳がかたちをとったものがこの世界なのだ。ケストラーが、「驚くばかりの人類の技術的偉業。そしてそれに劣らぬ社会運営の無能ぶり」といい、「人間は狂っている、狂いつづけてきた」というのは当然なのである。しかし、このアンバランスな生物がつくり出したこのア
ンバランスな世界が、いつまでもつづくはずはない。独楽はすでに大きく揺れは
じめている。あとはもう倒れるばかりだ。
もしもこの世界を存続させようと思ったら、このバランスを欠いた人間の脳を改造するしかない。政治、経済、教育、宗教、芸術・・・・・・その他いかなる分野の改造より、まず人間の脳の改造だ。
その脳を改造する技術がここにある。端的にいうならば、閉ざされた間脳を 「開き、活動を促す技術である。もしも間脳が完全によみがえれば、間脳が閉じたことによって巻縮し動かなくなっていた何%かの脳細胞が動き出すであろう。脳は霊性を回復しバランスをとりもどすだけではなく、わずか二ないし三% しか活用していないニューロンを一躍、倍増することができるのである。人類すいもかく
べてが超・天才に飛躍する可能性がここにある。
その技術について、つぎにのべよう。
9 第一章 人類は欠陥脳?




