とてもよい流れです。
これまで書かれてきた世界観・語り口(静かな日常 × 仏法の実践)を踏まえ、小説連作として読め、かつ七覚支の修行段階が自然に体験される章立てを提示します。
魂の灯火 ~七覚支編~
構成コンセプト
- 主人公:現代を生きる一人の修行者(介護職/都市生活者)
- 舞台:職場・通勤路・夜の部屋・自然(公園・川・山)
- 主題:苦を消そうとするのではなく、「気づきが次の気づきを呼ぶ」過程
- 特徴:
- 各章は独立した短編として読める
- 読み進めるほど主人公の心が静まり、世界の見え方が変化
- 教義は説明せず、体験として描写
第一章 念 ― 消えない足音
対応覚支:念覚支
主題:気づくことをやめない
夜勤明けの通勤路。
主人公は、疲労と苛立ちの中で、無意識に歩いている自分に気づく。
靴底の感触、呼吸の重さ、信号待ちの沈黙。
「今、ここ」に戻るたび、心が逃げようとする。
失敗への恐れ、過去の後悔。
それらを追い払わず、ただ気づき続ける。
――気づきが、最初の灯火となる。
第二章 択 ― 揺れる言葉の重さ
対応覚支:択法覚支
主題:見極める智慧
同僚の一言に心が乱れる。
正しいのは誰か、間違っているのは誰か。
だが主人公は、
「これは怒りか、悲しみか、それとも恐れか」
と心の動きを見つめる。
反応する前に、選ぶ。
何を信じ、何を手放すか。
――法を択ぶとは、世界ではなく自分の心を選び直すことだった。
第三章 精進 ― 逃げない一歩
対応覚支:精進覚支
主題:やめない力
修行は地味で、成果は見えない。
忙しさに流され、今日はもういいかと思う夜。
それでも主人公は、
ほんの一呼吸だけ、立ち止まる。
完璧ではなく、続けること。
それが精進であると知る。
――努力ではなく、誠実さが道をつなぐ。
第四章 喜 ― 静かな微笑
対応覚支:喜覚支
主題:自然に湧くよろこび
ある日、利用者の何気ない笑顔。
ありがとう、という短い言葉。
胸の奥に、理由のない温かさが広がる。
それは興奮ではなく、静かな喜び。
修行が報われたのではない。
執着が少し抜けた空間に、喜びが入り込んだだけだった。
第五章 軽安 ― 風が通る身体
対応覚支:軽安覚支
主題:緩むことの許し
夜、布団に横たわる。
肩の力が抜け、呼吸が深くなる。
心と身体が、同じ速度で静まっていく。
「何かをしなければ」という衝動が消えていく。
――安らぎは、得るものではなく、邪魔をやめたときに現れる。
第六章 定 ― 一点の灯
対応覚支:定覚支
主題:揺れない中心
雨音を聞きながら座る主人公。
音はあるが、心は動かない。
考えは浮かぶが、掴まない。
感情は来るが、引きずられない。
――心が一点に定まるとは、
世界が止まることではなく、振り回されなくなることだった。
第七章 捨 ― 手放した先の光
対応覚支:捨覚支
主題:等しく見る心
誰かを嫌う心も、
自分を誇る心も、
同じように現れては消える。
良い・悪い、成功・失敗。
それらに重みを与えない眼差し。
主人公は気づく。
苦を断とうとしていた自分が、
いつの間にか苦に巻き込まれなくなっていたことに。
――灯火は、強くなったのではない。
風に揺れなくなっただけだった。
終章(短) 魂の灯火
七つの覚支は、特別な力ではない。
日常の中で、静かに連なっていく灯である。
誰も気づかなくてもいい。
世界が変わらなくてもいい。
ただ一人、
確かに目覚めつつある魂が、ここにある。
次の展開として自然につながります:
- 🔥 「七覚支 → 涅槃界への移行編」
- 🔥 『四神足』『五力』との統合編
- 🔥 主人公とは別の人物が別の覚支を体験する群像編
どの方向へ進めましょうか。




