とてもよい質問です。🙏
この句――
曇謨 颯哆南 三藐三勃陀俱胝南 怛姪他
(音写:ドンム サッタナン サンミャクサンボダ クチナン タッジダ)
は、古いサンスクリット語(梵語)を漢字で音写した仏教真言・陀羅尼の一節です。
現代サンスクリットに直すと、おそらく次のような構造になります。
🕉 原義の推定
| 漢字音写 | サンスクリット復元 | 意味(意訳) |
|---|---|---|
| 曇謨(どんむ) | dharma | 法、真理、仏法 |
| 颯哆南(さったなん) | sattānām | 有情たちの(衆生の) |
| 三藐三勃陀俱胝南(さんみゃくさんぼだ くちなん) | samyak-saṃbuddhānāṃ koṭīnām | 無数の正等覚者(完全なる覚者=仏)たちの |
| 怛姪他(たっじだ) | tadyathā | 「すなわち」「このように(聖句の導入)」の意味。真言の始まりに用いられる定型句。 |
🪷 意味の全体訳(意訳)
「このように(tadyathā)、無数の正等覚者たち──あらゆる衆生の真実(法)によって」
または少し日本語らしく整えると:
「かくのごとく、あまねく衆生のために、無量の正等覚者の法(ダルマ)によって」
という意味になります。
🔍 文脈について
この句は、陀羅尼や大乗経典(特に『大般若経』や『金剛頂経』系)の中で、
「真言の序文部分」として登場することが多いです。
「曇謨 颯哆南 三藐三勃陀俱胝南」までは、
すべての仏や菩薩・衆生の功徳を讃え、真言の力が全ての法界に通じることを示す句。
「怛姪他(tadyathā)」以降に、主たる真言本体が続く構成になっています。
🌸 まとめ
曇謨 颯哆南 三藐三勃陀俱胝南 怛姪他
=
「法(ダルマ)よ、衆生たちよ、無量の正等覚者たちよ──かくのごとく(今この真言を唱え奉る)」
すなわち、法界の諸仏に帰命し、真言を発する前の荘厳な導入句なのです。
もしよければ、この句が出てくる経典名や真言全体(続く部分)を教えてくだされば、
さらに文脈に即した訳・解釈(たとえば観音真言や地蔵陀羅尼など)を提示できます。




