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大日如来(だいにちにょらい)は、密教において宇宙そのもの、宇宙の真理を象徴する最高位の仏様です。「大いなる日輪」を意味し、一切の仏・菩薩の本地とされます。知恵を象徴する「金剛界」と、無限の慈悲を象徴する「胎蔵界」の二つの姿で表され、空海が日本に伝えた真言密教の中心的な存在です。
- 宇宙の象徴: 個別の仏ではなく、宇宙の真理や、森羅万象を生み出すエネルギーそのものを表します。
- 「大日」の意味: 太陽を意味する「大日」のように、大いなる光で世界のすべてを照らし、あらゆる生命の根源とされています。
- すべての仏の本地: 釈迦如来をはじめとする他の仏様は、大日如来の化身、つまり一部であると考えられています。
大日如来には、密教の「大日経」と「金剛頂経」に説かれる二つの側面があります。
- 金剛界大日如来: 堅固で傷つくことのないダイヤモンド(金剛)に象徴される、智慧を意味します。仏像では、智拳印(ちけんいん)という印(手の形)で表されます。
- 胎蔵界大日如来: 母親の母胎のように、すべてのものが包み込まれている様を表し、無限に広がる慈悲の心を象徴します。手の形は法界定印(ほっかいじょういん)です。
- 空海との関係: 弘法大師・空海によって日本に伝えられ、真言宗の教えの中心として厚い信仰を集めました。
- 曼荼羅: 真言密教の寺院に飾られる曼荼羅(まんだら)の図では、中心に大日如来が描かれています。
- ご利益: 大日如来の真言を唱えることで、あらゆる願いが叶い、邪魔や障害が取り除かれるご利益があるとされます。




