不動明王(ふどうみょうおう)
不動明王は、大日如来の化身とされ、密教において衆生を守護し、煩悩を断ち切ることで救済へと導く重要な明王である。インド神話のシヴァ神に起源を持ち、日本では「お不動さん」として広く信仰されている。
特徴
- 忿怒相
激しく怒る形相で表される。これは悪や煩悩を断ち切るための勇ましい姿であり、同時に人々を慈悲深く見守る心の現れでもある。怒りの姿は恐怖を与えるものではなく、衆生を正しい道へ導くための象徴である。 - 持ち物
- 右手:煩悩を断ち切る「智慧の剣」
- 左手:迷いや悪を縛り救済へ導く「羂索(けんさく)」
- 背後:煩悩を焼き尽くす「火炎(火生三昧の炎)」
信仰と役割
不動明王は、修行者を守護し、災厄や魔障を退ける存在として信仰されてきた。特に日本では、寺院や護摩供の中心的存在として祀られ、厄除け・開運・心願成就の守護仏として人々に親しまれている。
中咒(慈救咒)
「ノウマク・サンマンダ・バザラダン・センダン・マカロシャダ・ソワタヤ・ウンタラタ・カンマン」
この真言は、不動明王の加護を願い、煩悩を断ち切り、心を清めるために唱えられる。
まとめ
不動明王は、怒りの姿をもって慈悲を示す仏であり、煩悩を断ち切り、衆生を救済する力を象徴する存在である。その姿と真言は、信仰する人々に安心と力を与え続けている。
不動明王(ふどうみょうおう)は、大日如来の化身であり、仏法を守護し煩悩を断ち切ることで衆生を救う、密教の重要な明王であるとされています。インド神話のシヴァ神に起源を持ち、左手に救済の索、右手に知恵の剣を持ち、激しい怒りの形相で描かれることが多く、日本で広く信仰され「お不動さん」とも呼ばれます。
- 大日如来の化身: 宇宙の中心である大日如来が、救済が難しい衆生を導こうとする姿が不動明王であるとされています。
- 忿怒相: 激しく怒る形相で、これは煩悩や悪を断ち切るための勇ましい姿であり、人々を慈悲深く見守る心の現れです。
- 持ち物: 右手に剣、左手に縄(羂索)を持ち、背後には火炎(火生三昧の炎)が描かれます。
- 日本での信仰: 平安時代初期に空海によって日本に伝えられ、真言宗など密教の宗派で広く信仰されています。
- 五大明王の中心: 降三世明王、軍荼利明王、大威徳明王、金剛夜叉明王と共に五大明王の一員であり、その中心に位置します。
- 煩悩退散・厄除け
- 学業成就・立身出世
- 商売繁盛・健康祈願
- 国家安泰・戦勝
- 中咒(慈救咒): 「ノウマク・サンマンダ・バザラダン・センダン・マカロシャダ・ソワタヤ・ウンタラタ・カンマン」
- 小咒(一字咒): 「ノウマク・サラバタタ・ギャティビャク・サラバボッケイビャク・サラバタタラタ・センダマカロシャダ・ケンギャキギャキ・サラバビギナン・ウンタラタ・カンマン」




