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四神足法

1.四神足法(しじんそくほう)とは

原始仏教において「三十七道品(さんじゅうしちどうほん=成仏へ至る三十七の修行要素)」の一つとされる実践法。
サンスクリットでは caturṛddhipāda と呼ばれます。

ṛddhi(神足) … 超常的な力、神通、精神と肉体の飛躍的な能力。

pāda(足) … 基盤・拠り所・修行の道。

つまり「四神足法」とは 悟りと神通力に至る四つの実践基盤 のことです。

2.四つの神足

伝統的には次の四つに整理されています。

欲神足(よくしんそく)

強い「志願・欲求(chanda)」を基盤に修行を進める。

ここでいう「欲」は煩悩ではなく「正しい願望」「成仏への意欲」。

肉体的な基盤を整え、生命力を強化する側面としても理解できる。

精進神足(しょうじんしんそく)

努力・持続するエネルギー(vīrya)を基盤とする。

肉体・心の条件をさらに飛躍させる。

心神足(しんしんそく)

心の統一・専念(citta)を基盤とする。

精神的能力を発達させ、脳の古い衝動的部分(「ワニとウマ」の比喩=爬虫類脳と辺縁系)を霊性の脳(新皮質+間脳)へと昇華させる修行。

観神足(かんしんそく)

智慧・観察・洞察(mīmāṁsā / vīmaṁsā)を基盤とする。

八正道と直結し、全体を統合する。観神足を得れば、他の「教え」に依存しなくなると言われる。

3.四神足と五力・三十七道品との関係

三十七道品は「悟りに至る道の設計図」。

その中心が四神足法である、と説かれる。

五根・五力(信・精進・念・定・慧)は四神足を支える力。

四念住・四正断・七覚支・八正道は「教え」として位置づけられ、特に観神足によって統合される。

4.クンダリニー・ヨーガとの接続

ご提示の文章では、四神足法をインド密教・ヨーガの チャクラ覚醒 と重ね合わせています。

**ムーラーダーラ(尾骶骨)~サハスラーラ(頭頂)**までの七チャクラを開発するのがクンダリニー・ヨーガ。

しかし 「チャクラを開くだけでは不十分」 とされる。

四神足法では、チャクラを個別に開くだけでなく、

各チャクラを統合し、

肉体・精神・霊性・智慧を一体化する。

つまり、「チャクラ=エネルギーの点の開発」から、「四神足=統合と実践の道」へと昇華させる段階です。

5.脳科学的比喩との関係

ご提示の「ワニとウマの脳」比喩は、進化心理学・三位一体脳モデルを応用したもの。

ワニ脳=爬虫類脳(本能・生存反射)

ウマ脳=哺乳類辺縁系(情動・欲望)

霊性の脳=新皮質+間脳(理性・超越意識)

四神足法の修行は、

古い衝動的な脳を矯正し、

理性と霊性を結合し、

知性と悟りを融合させる道と解説されるわけです。

6.到達点

四神足を完全に成就した修行者は 仏陀に準ずる大いなる存在 となる。

生者と死者をも解脱に導く力を持つと説かれる。

これは単なる「超能力」ではなく、
心・体・霊の完全な統合(覚醒) を意味する。

✅ まとめると:

四神足法=三十七道品の中心であり、悟りの直接的な実践。

クンダリニー・ヨーガのチャクラ開発を超えて、それを統合・昇華する実践。

肉体→精神→霊性→智慧 の四段階的成長を統合し、最終的に「仏陀的存在」へと進む道。

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