るし、社会からの制裁もうけなければならない。周囲のひと、ことに家族は大きな迷惑をうける。では、どうしたらいいのか?
守護仏の霊波による解脱成仏
げだつじようぶつまず、守護仏を本尊とする成仏法を修して、浅田家にかかわる四体の霊障のホトケを、解脱成仏させるのである。
これがまず第一になされねばならぬ作業である。これをしなければ、ほかにどんなことをやっても、効果はない。わたくしは、さきに、
『特殊な祖先の欲求・葛藤は、たしかに本人の無意識の意識層にあるのであるが、それを動かす衝動は、他の存在から来るのである」(九一頁参照)
とのべた。これが、それなのである。
わたくしが、「他の存在」というのは、自分を動かす力が、自分の内部にあるものからだけくるのではない、という意味である。外部からきて、自分を動かすものがあ
るのである。
具体的に説明しよう。
L・ソンデイ博士の若い頃の体験を例にとると、ソンデイ中尉は、悲惨な結婚をした異母兄とまったくおなじ条件の女性と恋愛し、結婚するところであった。ソンデイ博士のいう「運命の反覆」であるが、この「運命の反覆」はどこからきたのか?
ソンディ博士は、特殊な祖先(この場合は異母兄)の欲求・葛藤だといっており、 それがソンデイの無意識の意識層に抑圧されていたのである、と説明している。それが、ソンデイ中尉の無意識の意識を動かして、異母兄とまったくおなじ条件の女性を愛するようにさせたというのである。
うのだ。 しかし、わたくしはそれだけではないと思うのである。ソンデイ中尉の無意識の意識の中の、異母兄の欲求・葛藤を、他(外部)から、刺激し、動かす力があったと思
というのは、この異母兄とソンデイとは、まったく血のつながりがないのである。
異母兄なのだ。遺伝的にかれから受けつぐものはなにもないのである。げんみつにい
霊障による不幸や苦しみのかずかずー
うならば、祖先ではないのである。
だから、せいぜい、幼時に耳にした「異母兄がある女性と結婚して不幸な生涯を送った」というおぼろげなはなしくらいであろう。そうして、それが、あるいはソンデイの無意識の意識に刻みこまれたかも知れない。その程度のものだ。
しかし、それが突如、動き出して、ソンデイを「反覆行動」に駆り立てた。それはどこからきたのか? ソンデイ博士は「それがどこからきたものかわからないが、この強制意識の流れに乗ってはいけないことだけはわかった」と論文に書いている。 その強制意識はどこからきたのか?
「他の存在」からきたのだ、とわたくしはいう。他の存在からきたものが、ソンデイ
中尉の無意識の意識のなかにあるものを動かしたのである。
では、その「他の存在」とはなにか?
霊障のホトケ、とわたくしが表現する存在である。
ソンデイ中尉の場合は、霊障のホトケとなった異母兄のつよい「欲求・葛藤」が、 ソンデイ中尉を動かしたのである。
どのようにして動かしたのか?
靠的精神感応である
明らかに、霊障のホトケは、特定の個人と、或る種の精神感応があるとわたくしは思うのだ。霊障のホトケの、その精神感応によって、その個人はつよい影響を受け、 動かされてしまう。この「他の存在」つまり霊障のホトケが元なのであるから、これを消滅させなければ、なにをやってもだめなことは当然である。
では、どうやって、その「他の存在」を消滅させるのか? 守護仏を本尊とするシ *カの成仏法のみが、これをなすことができるのである。
そして、つぎに、守護仏をまつった宝塔をいただいて、本人が毎日、因縁解脱の勤行をするのである。
これにより、本人の深層意識の奥にひそむ特殊な祖先の欲求・葛藤が消滅してゆくのである。その結果、「衝動」もまた消えて、生じなくなる。
そういうと、どうしてなのか? どうして守護仏の宝塔に、そういう力があるの
か? と質問するひとがすくなくない。
霊障による不幸や苦しみのかずかず102
それは、守護仏にはそういう力があり、だから守護仏なのだ、と答えるしかないのであるが、それだけではなっとくできないひともあるかもしれない。わたくしは、こう思うのである。
しょうしんバイブレーション守護仏は、生身の仏であるから、特殊な波動を放射している。霊的な波動であるから、霊波、といってよい。真言密教では、これを、「金色のが光明」と表現している。(如意宝珠法・本尊観) によいほうじほう はんぞんかん
これは、純粋最高の霊波である。ひとの深層意識、無意識の意識層に浸透する力を持っている。これを、かりにわかりやすく「ブラスの波動・聖なる波動」とよぼう。
一方、霊障のホトケを持っているひとは、その無意識の意識層に、霊障のホトケの懸念(ソンデイのいう祖先の特殊な欲求・葛藤)をうけている。これは「マイナスの波動・邪悪の波動」である。さきに、わたくしは、フロイトの学説を紹介した。
1、無意識の意識は、自分の知らない他人の意志によって動かされる。
守護仏の霊波による解脱成仏
103
霊障をうけているひとは、一種の催眠状態である。というのは、無意識の意識からの衝動によって動かされているからだ。フロイトは、無意識の意識は他人の意志によって動かされるといっているが、わたくしは、むしろ「動かされやすい」と考えている。催眠状態に入っているひとは、暗示(つまり他からのはたらきかけ)に非常に動かされやすいのである。ときには、動かされることを期待している状態のことさえあるのである。つまり、霊障のホトケからの衝動・精神感応に非常に動かされやすいのだ。
バイブレーション催眠状態のひとは、このように、波動に非常に動かされやすいのである。それは、「マイナスの波動・邪悪の波動」でも「ブラスの波動・聖なる波動」でも、おなじことである。
ここまで説明すれば、もはやおわかりであろう。
守護仏宝塔の前で、できるだけ無我になって―――というのは、表面意識のはたらきをなくして、無意識の意識層をひらく、ということである――そして、勤行をするのである。
霊障による不幸や苦しみのかずかず-104
無心・無我になれさえすれば、べつに勤行しなくてもよいのだが、それは難事であるから、勤行という無我になる様式をおこなうわけである。
この勤行により、『金色の大光明”(霊波)を、わが無意識の意識層に浸透させるのである。成仏法によって、元凶である霊障のホトケは消滅したが、無意識層に残る抑圧・葛藤は、後遺症としてふかい精神傷痕となっている。守護仏の聖なる霊波でこれを消滅させ、さらにこれを浄化し、高揚させるのである。 こうよう
絶望の淵からひとを救う守護仏の力
わたくしは、成仏法を修して、浅田家にかかわる四体の霊障のホトケを解脱成仏させた。非常につよい怨恨のホトケであった。三回の修法を必要としたのである。
英子君は鑑別所にいるので、宝塔の勤行は、お母さんが代わりにすることになった。これを、代行、あるいは身代りの行ともいう。
ちなみにヒューストン氏も、おなじように代行であった。睦子さんが代行をした。
のホトケであった。 かれの場合は、二体のホトケを成仏させた。一体はかれ自身、一体は睦子さんの実家
浅田英子君は、大きく変化しつつあるようである。
お母さんの報告によると、面会にいっても、前のようにふてくされたり、突っぱった態度が見られなくなったという。なによりも、人相が変わってきたのにおどろいたという。つまり、本来の浅田英子にもどりつつあるということであろう。悔悛の情いちじるしい英子君は、そう遠くない将来、両親のもとに帰ってくるであろう。
しかし、本来の浅田英子にもどったかの女は、これから、じつにつらい人生を歩むことになろう。罪悪感のなかったかの女に、罪悪感がもどってきたとき、悔恨地獄に落ちるのではあるまいか。つくづくかわいそうだと思う。
本来の浅田英子にもどったにしても、ここ三、四年のあいだに、かの女の失ったものは、あまりにも大きかった。
どうやって、それをとりもどすか? とりもどすことが果たして、できるのであろうか? 至難の業といっていいだろう。
霊障による不幸や苦しみのかずかず
おそらくは不可能であろう。それにまた、家族のうけた打撃がある。これも回復困難と思われる。まず、不可能といってよいのではないか。もしそれがなし得たら、奇蹟といってよいだろう。
その奇蹟をよび起こす方法が、ただ一つ、ここにある。
守護仏である。
かの女とかの女の家族たちが、一心に守護仏の守護をうけてゆくならば、それはかならず可能になるであろう。
のヒューストン・リード氏の例があるではないか。また、ここには載せるスペースが足りないが、じつにかず多くのひとびとが、守護仏の力により、絶望の淵から奇蹟的に救い出されているのである。浅田英子君と、浅田家の家族たちが、心から笑い合える日が、遠からず、かならず来ると、わたくしは確信しているのだ。
ただ――、わたくしがいま、つくづく思うことは、浅田家がもっと早く、そう、英子君がまだ幼少のころから守護仏の宝塔をいただいて、守護仏の守護をうけていたら、こういう不幸なことにはならなかったであろうということだ。いまさらいっ
ても読ないことであるが、つくづくそう思うのである。
そこで――、わたくしは、世のひとびとに警告したいのだ。こういう不幸をできるかぎりすくなくするために――。
子供が生まれたらできるだけ早く、守護仏宝塔をいただいて、その子の守護仏とす
るのである。できれば、お七夜のときがよい。いや、妊娠したら、もうその時点で、
生まれてくる愛児のために、守護仏を準備しておくことである。世の親たちは、生ま
れてくる子供のために、龍ぎをととのえる。まだ見ぬ子のおもちゃまで買ってくる子
ぼんのうの親さえいる。それくらいだったら、生まれてくる子のために、守護仏をうけておいたらどうなのか。それがどんなに大切なことか、つぎの章でのぺるが、宝塔
をおうけしたら、無心の幼児のころから、一日数分でよい。宝塔の前に坐らせ無心に合掌させるのである。小さい赤ちゃんだったら、宝塔を奉安した前で、違い道いさせ
て遊ばせるだけでよいのである。特殊な祖先の欲求・葛藤など、かならず抑制できる
のである。さらに、そういう祖先がいるようであったら、解脱成仏させてしまうのである。これで完全である。
置障による不幸や苦しみのかずかず
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絶望の淵からひとを救う守護仏の力
106絶望の淵からひとを救う守護仏の力




