では続けて参ります。
第五章 正命 ―― 清らかな生き方
– 第三節:意識の浄化 –
蒼は静かな寺の書院に座り、深く息を吸った。
心の中に渦巻く雑念を、ひとつひとつ観察していく。
凌山が穏やかに語りかける。
「意識の浄化は、正命の核心の一つじゃ。
外の行いは心の現れだから、
まず心を清めることが必要だ」
蒼は眉をひそめる。
「でも、心の煩悩や欲望は消せないように感じます」
「無理に消すのではなく、観察し、執着を離すのじゃ。
それが浄化の道」
蒼は静かに目を閉じ、内なる声に耳を澄ます。
欲望や怒りが浮かび上がり、やがて薄れていくのを感じる。
「浄化とは、心の中の汚れを洗い流すこと。
汚れを否定せず、ただ見つめるのじゃ」
「見つめる……それだけで変わるのですか?」
「変わるのは執着じゃ。見つめることで執着が薄れ、心は自然に清らかになる」
蒼はゆっくりと頷いた。
これまでの自分の心の動きが少しずつ理解できるようになってきた。
夜が更け、蒼は静かに坐禅を組んだ。
心の澱みが少しずつ溶けていくような感覚に包まれながら、
彼は清らかな意識の浄化を深めていった。
【第五章「正命」第三節 完】
(※つづけて第六章「正精進」へ進むことも可能です)
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