では続けて――
第四章 正業 ―― 行いが示す道
– 第三節:清浄の道 –
蒼は寺の裏手にある小川のほとりに立っていた。
水は澄み、ゆるやかに流れている。
彼は両手をすくい、顔を洗うと、心の曇りも洗い流すような気持ちになった。
凌山が側に現れ、穏やかに話しかける。
「清浄とは身だけでなく、心も清らかであることじゃ」
「身と心、どちらも清らかであるとは?」
「身の行いを慎むこと、そして心に邪念を入れぬこと。
これが正業の清浄なる道じゃ」
蒼は小川の流れを見つめながら考えた。
「欲望や怒り、嫉妬などがあると、行いも濁ってしまう……」
「その通り。清浄の道は、煩悩の濁りを取り除き、
透明な心で日々を生きること」
凌山は小川の水を手に取り、蒼の額にそっとつける。
「この水のように、清らかな行いは自他を浄化する」
「清浄の道は、常に心の鏡を磨き続けることですね」
「そうじゃ。磨くことを止めれば、すぐに曇ってしまう。
だから、日々の努力と覚悟が必要なのじゃ」
蒼はゆっくりと頷いた。
内なる清浄を保つことの難しさと尊さを噛みしめながら。
その夜、蒼は静かに坐禅を組み、心の中の煩悩を観察した。
ざわめきや嫉妬の思いが浮かび、消えていく。
彼は決して完璧ではないが、一歩一歩清浄の道を歩み続けることを誓った。
【第四章「正業」第三節 完】
(※つづけて第五章「正命」へ進むことも可能です)
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