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では続けて――

第四章 正業 ―― 行いが示す道

– 第二節:行いの連鎖 –

 

市場の賑わいの中、蒼はゆっくりと歩みを進めていた。
そこにはさまざまな人の営みが溢れ、歓声や交渉の声が飛び交う。

 

蒼はふと、子どもたちが楽しげに遊ぶ姿に目を留める。
無邪気な笑顔の向こうで、商人たちが助け合い、譲り合う場面もあった。

 

凌山が隣に現れ、語りかける。

 

「行いは単独では終わらぬ。
それは連鎖し、巡り巡ってまた自分に返る」
「因果の法則のようですね」
「そうじゃ。善き行いは善き結果を生み、悪しき行いは悪しき結果を呼ぶ。
だからこそ、我らは常に正しい行いを選ばねばならぬ」

 

蒼は市場の隅で倒れた老人を見つけ、すぐに駆け寄った。
人々も自然と助けに手を貸す。

 

「自分が助けた人が、また誰かを助けるかもしれない」
「その通りじゃ。行いの連鎖は社会を浄化し、癒す力となる」

 

蒼は老人の手を握り、温かさを感じた。

 

「行いは波紋のように広がり、やがて大海となる」
「だから、日々の小さな行動にも心を込めるべきなんですね」

 

凌山は静かに頷く。

 

「正業は、自らの道を照らす灯火であると同時に、
周囲の道標ともなるのじゃ」

 

蒼は決意を新たにした。
これからも正しい行いを積み重ね、波紋を広げていこうと。

 

【第四章「正業」第二節 完】
(※つづけて第三節「清浄の道」へ進むことも可能です)

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