**勢至菩薩の物語**
その名は勢至菩薩(せいしぼさつ)。梵名をマハースターマプラープタ(महास्थामप्राप्त [mahāsthāmaprāpta])と称し、仏教の菩薩の一尊として広く知られている。彼は「大勢至菩薩」「大精進菩薩」「得大勢菩薩」とも呼ばれ、その名は人々の心に深く刻まれている。現在の日本では、午年の守り本尊として、また十三仏の一周忌本尊として信仰を集めている。その三昧耶形は未敷蓮華(ハスの蕾)、種子字はサク(सः saḥ)である。
勢至菩薩は、智慧の光で現世のすべてを照らし、邪気を払い、進路を開いてくれると信じられている。彼の光は、苦難に満ちたこの世を生きる人々を救い、福徳と長寿を授けてくれる。阿弥陀如来の右脇侍として、観音菩薩とともに三尊で表されることが多く、独尊で祀られることはほとんどない。その姿は、常に人々を導く存在として崇められている。
彼の真言は「オン・サンザンサク・ソワカ」。この真言を無心に唱えることが大切だとされている。その声は、人としての道を踏み外すことなく生きる智慧を与え、家内安全や開運招福のご利益をもたらすと信じられている。勢至菩薩の真言は、まるで風に乗って広がるかのように、無数の人々の心に響き渡る。
彼は偉大な智慧の光を持つ菩薩であり、その光はすべてのものを照らし、人々を迷いや苦しみから救うとされている。智慧とは、物事のあり方を正しく見極める力、判断力を意味する。彼の存在は、人々に正しい道を示し、困難を乗り越える力を与えてくれる。
ある日、一人の旅人が勢至菩薩の像の前に立ち、真言を唱えた。その声は静かに広がり、やがて彼の心に光が差し込んだ。迷いや苦しみが消え、進むべき道が見えてきた。旅人は勢至菩薩の光に導かれ、新たな一歩を踏み出した。
勢至菩薩の物語は、その光とともに人々の心に深く刻まれ、彼の真言は無数の人々の口から唱えられ、その声は永遠に響き渡る。彼の光は、この世の闇を照らし、人々に希望と安らぎを与え続ける。
勢至菩薩の存在は、今もなお、人々の心の中に生き続けている。
勢至菩薩の詩 The Song of Seishi Bodhisattva
智慧の光は遥かより
闇を払いて道を照らす
迷いし魂 呼ぶ声に
蓮の蕾は静かに開く
オン・サンザンサク・ソワカ
心に響く祈りの声
福と長寿を授けまし
進むべき道 指し示す
The light of wisdom from afar,
Banishing darkness, guiding the way.
To the voices of wandering souls,
The lotus bud gently unfolds.
Om Sanzan Saku Sowaka,
A prayer resounds deep in the heart.
Bestowing blessings, life, and peace,
Showing the path one must take.




