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報酬系 嫌悪系

脳の中心部の間脳のあたりに、電気刺激を与えると快感を感じる部位があって、「報酬系」と呼ばれている。これとは反対に、刺激されると不快感を感じる部位があり、これは「嫌悪系」と呼ばれている。ラットだけでなく、ヒトを含むほとんどあらゆる哺乳動物、それに鳥類、魚類などでも報酬系、嫌悪系があることが報告されている。

 報酬系の与える快感は強烈で、そこに電極を刺し込んで、自分でレバーを押せばそこを刺激できるようにすると、動物は一時間に何千回もレバーを押し続け、くたくたになって倒れるまでやめない。レバーを押すためには、電気ショックが与えられる通路を通らねばならないような状況を作っても平気で行くし、絶食あるいは絶水状態で、エサや水がそばに置いてあっても、それに見向きもせずレバーを押しに行く。それくらい、報酬系の脳内自己刺激は強い動因を与えるのである。

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