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密教占星術の秘法 2

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密教占星術の秘法

さて、ここまで読んで来られたあなたは、ここで一つの疑問を持たれたので はなかろうか?

それは、前の章にかかげた九星図と、 ノストラダムスの予言とのかかわりで ある。

つまり、今年からはじまる大破壊を示すという九星図が、どうして、 ノスト ラダムスの大破壊(恐怖の大王) とむすびつくのか、どこに接点があるのかと いう疑問である。

というのは、この九星図は、九年ごとにおなじ配置となってあらわれるはず

である。だから、今から九年前、一九八六年 (昭和六十一年)にも、五黄中宮 で、今年とおなじ配置であった。しかるにこの年、多少の波乱はあったけれど も、破壊というほどのことはなかった。しかるに、今回の九星配置に限り、ノ ストラダムスの予言に通ずる大破壊を起こすことになるというのは、どういう ことか? どこにその根拠があるのか、という疑問である。

まことに頭のよい質問である。

お答えしよう。

わたくしは、あの九星術の占盤だけでノストラダムスの予言とむすびつけた

のではないのである。もっと根拠のある予知法をわたくしは持っており、それ を使ったのである。

じつをいうと、わたくしは、その予知法を明かしたくなかったのである。

 

さきに行って公開するかも知れないが、いまのところ公開するつもりはなか

った。一子相伝という言葉どおり、わが子、わが弟子の限られたもののみに伝 えようと思っていた。

それだけの価値のある秘法であった。

しかし、どう考えても、九星術だけで、 ノストラダムスの恐怖の大王を説明 するのは、十分でないと思わざるを得なかった。

どうしても、この予知法を表に出さなければなるまいと考えたのである。 そこで、これまで、かたく秘していたこの法についてのべることにする。 ただし、本書は、この占星術の解説をすることが目的ではないので、ざっ と、こういう法であるという説明にとどめておきたい。

二十八宿曆法

 

月の一日の行程を測り、朔望(一ヶ月)をへて一周する天空を、二十八に区 分したものを、「二十八宿」という。

この二十八宿をもって一年十二ヶ月の各日に配するのを、二十八宿暦法とい うのである。この二十八宿をもって、吉凶を占う方法が、 宿曜経、超際仙人 九曜秘暦経などに説かれている。

二十八宿というのは、

昴(ぼう)

(ひつ)

(し)

参 (しん)

井(せい)

鬼(き)

柳(りゅう)

星 (せい)

張(ちょう)

翼 (よく)

軫(じん)

角(かく)

(こう)

(てい)

(ぼう)

心(しん)

尾 (び)

箕(き)

斗(と)

牛(ぎゅう)

女(じょ)

虚(きょ)

(き)

室(しつ)

壁(へき)

(けい)

婁(ろう)

(い)

 

である。

三九秘要法

この二十八宿を使っての占断で、古来、専門学者の間で有名な法に、「三九「秘要法」がある。

る。

これは、牛宿を除いた二十七宿を三つに分けて、第一の九宿・第二の九宿・第三の九宿とする。

命宿

業宿

胎宿

とする。

そしてそれぞれの宿を、命宿とは、生日にあたる本命宿であり、

 

業宿とは、前世の造業を表徴する宿であり、

 

胎宿とは、前世の造業によって現世の果報を受ける入胎日にあたる宿であ

ある。

栄・・安・・成壞友・親 八宿を配置するのである。

わたくしは、これを、まぎらわしいので、「八道」とよぶことにしている。

そこで、この、三宿に配置する八道とは何であるかというと、本人に力をあ たえて栄えさせるものと、衰萎させて弱体化させるものと、支えとなって安定 させるものと、逆に運気を傾け危地におとしいれるものと、有利な資材を授け 希望を成就しめるものと、不利にして破壊せしめるものと、運気助け合っ 愛親密ならしめるもの、等、相生・相剋の利害関係をあらわしたもので

そこで、三宿の定めかたをいうと、これに、極秘伝となっているものと、ふ つうの基本的方式となっているものとあり、ここでは、ふつうの基本的方式のものをのべよう。極秘伝の方式は、ふつうの方式のものを体得して、その運用法に習熟した上でなければ、理解し難いものだからである。

まず、二十七宿は、さきに記したとおり、

昴、畢、觜、

、 柳、星、 隅

角、亢、 氏、 房、心、

斗、女、虚、危、室、壁、奎、婁、胃

である。

そこで、かりに、もし、第十五番目の房宿が本命宿であるとすると、心 尾・箕・斗・女・虚・・室が、この命宿にたいして、前にのべた相生・相剋 の利害関係を持つ八宿であり、第二十四番目の壁宿は業宿で、奎・婁・胃 昴・畢・・参・井は、これにつながる八宿である。 同様に、第六番目の鬼宿 は胎宿で、柳・星・張・翼・軫・角・亢氏は、また同様、これにつらなるハ宿である。

これをもって、人事百般を占断し、どの宿をえらんでどのように行動したらよいかを判断するのであるが、すぐれた術者が、その運用よろしきを得れば、 百発百中、神秘的としか思えない効果を得るのである。

そういうと、 では、九星術とどちらがすぐれているのかという質問が出るか

どちらがすぐれているのかといわれても、どちらもそれぞれ長所・短所があ るのであるから、いちがいにはいえないが、すくなくとも、三九秘要法のほう には、九星術に見られない大きな特長があるのである。

それは、二点ある。 まず第一に、九星術が、主に、個人的な動きを把握する のにたいし、三九秘要法は、 個人的な動きにとどまらず、 社会事象を広くとり 入れて判断に利している点である。個人の運命的な動きと、社会の動きとを、関連させて判断できることである。これは、他のどの運命学、占術にもないす ぐれた点であると思われる。

もう一つは、密教という仏教の一派が基点となっているだけに、カルマとい う人間の根源的なものを視座に据えて展開している点である。

 

そこに、前世からの業報を明らかにして生きようとする思想がある。こと に、極秘伝になっている三宿の定めかた(これは古伝を補足して、わたくしが 創案したものである)を用いると、 前世・現世・来世にわたってのカルマの展 望が可能になる。

こういう思想と方法を持った運命学・占術は他にほとんどない。

ただ、惜しむらくは、術者、研究者のほとんどが、そのことに全く気がつい ていないのである。 たんなる人事の占断としてしか使われていない。まことに 惜しむべきことである。この法は、神秘的な力を秘めていて、運用のしかたに

よっては、奇蹟としかいいようのない予知力をあらわすのである。 その一端をのべてみよう。

三九秘宿九星法

ここでは、二つの極秘伝を紹介しよう

いずれも、わたくしの創案したもので、その一つを「三九秘宿九星法」という。 この占術は、ひと口でいうと、三元九星術と二十八宿暦法(以下、二十八宿 法という)を併合したものである。つまり、九星術の長所と、二十八宿の長所 をひとつにしたものである。

三元九星術は、人事百般の占断に用いて、適中率が非常に高い。

二十八宿法は、前にのべた通り、人事問題のほかに、ひろく社会事象につい ての予知力を持つ。

例えば、人の性格、運命、 また、職業、建築、縁談、疾病等の吉凶可否のほ か、国家間の外交問題、国内の政治問題、人心の動向 天象として、大雨、干

 

害、台風、蝕、等。 地象としては、地震、山崩れ、等。

たんぱい

多岐にわたって、まことに、端倪すべからざるものがある。

この月、地震あれば

国内大乱たとえば、本年一月は「觜宿星」在泊の月である。とある。

であった。

 

国内大乱

「この月地震あれば、国内大いに乱れ、人心不安」

阪神大震災は一月十七日。月は変わったが地下鉄サリン事件で、社会は混 乱し、人心の不安、その極に達している。

「国内大いに乱れ、人心、安んぜず」

まことにその通り、あの事件は、昔だったら、国家転覆 反逆罪である。 これを、ただたんに、「觜宿泊すれば国内大乱、人心不安」とだけではな 関連の星宿を一定の法則にしたがってならべてゆくと、さらに詳細かつ広 範囲の事象が展開されてゆく。

そこでわたくしが考えたのは、人事百般に精密な占断をくだす三元九星術 と、社会事象にひろく予知の網を張る二十八宿法を併合させ、その両面にわた って告知するあたらしい最高度の運命学ができないものだろうか、ということ

ただ、問題は、それが、木に竹を継いだようなものであったら、なんにもな らないということである。

それが融合して、十分に複合の効果をあらわすものでなくてはならない。一 足す一が二ではなく、四にも六にもアップするものでなくてはならない。もし もバランスを失って、ばらばらなものになるようなものであったら、おはなし にもならない。

どうすればそれが可能になるか?

いったいその可能性があるのかないのか?

十数年以上の年月を、わたくしはそれにそそいだ。そしてついに、それを可 能にする法則を発見した。 一〇〇%とまではいえないまでも、九五%までは到 達したものと自負している。 そしてその数字は、この占術の中率をあらわす

星の動線の秘密

その法則とは、星の動線であった。つまり、星宿の移動の線である。そして それは、同時に、星宿の配置につながる秘法でもあった。

いかなる占星術にもそれはいえるもので、星をどう配置し、どう動かすかと いうことが、占星術の生命であり、神秘なのである。

だから、それが高度のものになればなるほど、占星術家の秘伝となってゆ

星の配置・動線というのは、たとえば、九星術の場合、(基本的には) 図の

ように動き、配置されてゆく。

左の図が、三元九星術における動線である。

九星術の知識のない人にはチンプンカンプンで、まるっきり意味のないもの

つうぎよう

に見えるであろうが、この法術に通暁している者には、この図の中に、 宇宙

 

 

 

 

 

の森羅万象を読みとるのである。

ここで一応、この三元九星術について、それがどのようなものか、ざっとの べておくことにしたい。というのは、さきにわたくしがのべた、わたくしのあ たらしく創案した占術の基盤の一つが、この三元九星術なのである。 そこで、 この三元九星術についての知識のない人には、わたくしの苦心して創案した 術の価値を知っていただくことは愚か、なんの興味もお持ちにならぬであろう と思うからである。(ということは、三元九星術の知識のあるかた、さらに欲 をいえば、その上に、二十八宿法の知識のあるかたならば、このあたらしい 断法が、どんなに価値のあるものか、ご理解いただけるであろうと、わたくし は思っている)

つぎの文章は、わたくしの著書の中からの抜粋である。

運命学の二つの領域

 

運命学には、大きく分けて、二つの領域がある。

一つは、ある方法によって、その人間の存在の構造と本質を明らかにし ようとするもので、その目的は、「運」という名でよばれるその人間の持 人生の形成力と動向を把握しようとするものである。

 

人間が生きるということは、つまるところ、生活の形成ということであ

その人間が生涯にわたって、どのような「場」においてどのような「生活の形成」をなしていくかということを、あらかじめ予測しようとす るのである。

具体的にいうならば、

知能の程度およびその方向性

<「場」の形成力(つまり、環境を動かし、環境をつくり出す力。創造

力、創造性)

<「場」への適応力(つまり、環境に順応し、適応していく適応性と適 応力)

<「運気」とよばれる生活形成の能力と量(つまり、わかりやすくいえ 運”の大小強弱で、その人の可能性)

<「運期」とよばれる生活形成力の消長起伏と変動(盛運期、順運期、 平運期、衰運期、凶運期、 死期、 の六つの種別がある)

など、以上の素因を解明・演繹して、その人間がこれからどのような環 境のなかで、どのような人生の軌道を歩むことになるかを、あらかじめ予知する方法である。

たとえば

これにたいして、もう一つの領域は、人間と、人間にかかわりのある一 切の事物の、あらゆるできごとや変化を、前もって予知する方法である。 それは、人間の構造や本質の追求よりも、一つの事象の動きをとらえるこ とに主眼を置く。

この取り引きは失敗か成功か。 成功するとすれば、いつ、どのような かたちで成就するのか。 また、もしも失敗するとしたら、その原因は なにか?

この立候補者は当選するか、落選か。

この試験に合格するか、落第するか。

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