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神聖な文字|梵字(ぼんじ)の由来。秘める力と取り扱い注意点

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梵字(ぼんじ)の梵(ぼん)とはブラハマー神の梵天(ぼんてん)を示しています。

梵天(ぼんてん)とは

梵天とは宇宙の最高原理ブラフマンを人格化した神のことです。

興福寺s梵天梵天

ブラフマンとは、宇宙の源であり神聖な知性としてみなされていました。すべての存在に浸透しており、多くのヒンドゥーの神々は一つの「ブラフマン」の現れであり、初期の宗教的な文書、ヴェーダ群の中ではすべての神々は「ブラフマン」から生まれたとみなされていました。

サンスクリット語は梵天によって作られたという伝承から、サンスクリット語を梵語と呼びます。

その梵語を書き記す文字を梵字(ぼんじ)と呼びました。しかし、「梵字」=サンスクリット語ではないようです。

もともとインドには、文字がなかったのですが、時代とともに書き記す必要が出てきたことで、紀元前に使われたのが、ブラーフミー文字なのです。これが「梵字」です。

それまで、文字がなかったインドでは、ヴェーダ聖典なども口授だったのです。

そして、文字は変化しながら今現在使われているテーヴァナーガリー文字に発展したのです。

日本でいわゆる「梵字」と呼ばれているものはインドで6世紀ごろに使用されていた、悉曇文字(しったんもじ)のことを言います。

どうして、日本でだけ悉曇文字(しったんもじ)=「梵字」ということが、広まったのでしょうか?次項で解説していきます。

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そして、密教の発展とともに悉曇学(サンスクリット学)が発展しました。

一方、中国では「道教」の人気に押され、密教自体が廃退していきました。 また、インドでも文字は別の物に変化していきましたが、日本では悉曇文字を神聖化したり、修業体系に組み入れたりしていました。

また、書道的にも発達しました。

日本では、このような由来から「梵字」=神聖なものとしてあがめられてきたのです。

日本独自の文化として発達した悉曇文字は、五十音文字にも影響を与えました。 悉曇文字が今も日本では、「梵字文化」として、生きているのです。

3.梵字が持つ力

昔から、梵字にはそれ自体に神聖で霊的な力が宿っていると言われています。

梵字の一文字は神仏を現し、様々な功徳を与え、また災難から救ってくれるパワーを持っているといわれています

身につけていれば、お守りの役目もはたすのです。

さらに梵字には「干支」に対してのそれぞれの文字もあるのです。

自分自身の干支の梵字を 身につけることで、その梵字が現す守護仏に守られるのです。 干支の梵字とはどのような文字で、どのような力と意味があるのでしょうか?

子(ねずみ)年うまれの梵字|キリーク(千手観音音菩薩)

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聖観音の変化した文字です。広大無限の慈悲を持ち、広範囲にわたって微細に人々を救う。悩みを聞き入れ、救い、願いをすべて叶えてくれる万能の神です。

丑(うし)・寅(とら)年生まれの梵字|タラーク(虚空蔵菩薩)

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あらゆる祈願に応えてくれる神です。どんな力にも打ち勝つ無限の力を持ち、すべての福徳と智慧を授けるといわれています。

兎(うさぎ)年生まれの梵字|マン(文殊菩薩)

 

「智」「慧」「証」の徳を象徴とする神です。知恵を司る神で永遠の幸福と知恵を授けるといわれています。

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