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ナンダ龍王とウパナンダ龍王

ナンダ龍王とウパナンダ龍王

 

だれか龍のたる呻吟の声を聞い

たことがあるか

だれかの憂いにみてる孤独の魂に ふれたことがあるか

だれかの怒りと期待と絶望にいろ

どられた壮大な夢を聞いたことがあ

かれは待たねばならぬのだ

千年 二千年 三千年

あき果て滄海の淵にひとりひそ

みかれはしだいに老ゆる

月光ゆらめく波濤に御爛たるその

を洗わせつつたる銀河に長嘯し

ときに力いかづちのごとく身の内

にみちみちるときひとり雲をよんで穹の

果てに駆け、あまさかるにする

だれかのかなしみといかりと期待

絶望にみつる心を知っているか

愛染明王

赤き炎に包まれる愛染明王

 

密教寺院の奥深く、香煙が漂う本堂には、一体の像が静かに佇んでいた。全身を燃え立つような赤で彩られたその姿は、見る者の心を捕らえる圧倒的な存在感を放っている。像の名は愛染明王――愛欲を仏の悟りへと導く力を持つ、東洋の愛の神である。

その目は三つ、どれも深遠でありながら燃えるような情熱を宿している。六本の手には様々な象徴が握られ、特に弓矢はその中でもひときわ異彩を放つ。西洋のキューピッドが愛を射抜くのと同じく、この弓矢も人々の心をつなぐための道具であると伝えられている。

「オン・マカラギャ・バザロウシュニシャ・バザラサトバ・ジャクウン・バンコク……」

静寂の中で響く真言。僧の声が、愛染明王の像へとしみ込むように響き渡る。本堂の空気は次第に変わり始めた。燭台の火が揺れ、赤い像がまるで生きているかのように輝き出す。

「師匠、この明王様は、なぜ煩悩を司りながらも仏なのですか?」若い僧侶が問いかけた。

師である老僧は静かに目を開き、穏やかな声で答えた。「煩悩は本来、捨てるべきものだとされている。しかし、密教ではこう教える。煩悩があるからこそ、人は悟りを求めるのだ、と。愛染明王はその象徴だよ。愛欲という激しい感情を否定せず、それを悟りへの力に変える存在なのだ」

若い僧侶は目を輝かせながら聞いた。「では、この弓矢は?」

「人の心を結び、良縁を導くためのものだ。愛染明王のご利益は恋愛や結婚だけにとどまらない。夫婦の絆を深め、病を遠ざけ、命を長らえる力もお持ちだ。それに、水商売や染物屋の守護神でもある。すべては、人々の悩みを救うための力だよ」

若い僧侶は像を見つめ直した。その赤き姿は、ただ美しく、力強いだけではない。どこか温かな慈悲の光を放っているようにも見えた。

夜が更け、祈りが終わった頃、愛染明王の像は再び静寂の中に沈んだ。しかし、その赤き炎は、訪れる人々の心に新たな希望を灯し続けるのだった。

 

虚空蔵菩薩

虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)(梵名アーカーシャガルバआकाशगर्भ [Ākāśagarbha])、またはガガナガンジャगगनगञ्ज、[gaganagañja]))は、仏教における信仰対象である菩薩の一尊。「明けの明星」は虚空蔵菩薩の化身・象徴とされ、明星天子大明星天王とも呼ばれる。また、知恵の菩薩として、人々に知恵を授けるともいわれている

 

 

 

虚空蔵菩薩

無限の智慧と慈悲の心を人々に与える菩薩

虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)とは?

虚空蔵とは宇宙のような無限の智慧と慈悲の心が収まっている蔵(貯蔵庫)を意味し、人々の願えを叶えるために蔵から取り出して智慧や記憶力、知識を与えてくれるとされています。

 

真言宗の開祖・弘法大師は虚空蔵菩薩の真言を100万遍唱えるという虚空蔵求聞持法(こくうぞうぐもんじほう)を行ったそうですよ。無限の記憶力がつき、仏の智慧を体得することができるといわれています。求聞持法の本尊像のほかに、増益(ぞうやく)や除災を願って行う修法の本尊である五大虚空蔵菩薩があります。これは虚空蔵菩薩の持つ智慧を5方に配し、金剛界五仏の変化した姿としたものです。

ご利益

成績向上、記憶力増進、頭脳明晰、商売繁盛、技芸向上のご利益があります。また、丑・寅年の守り本尊です。丑・寅年に生まれた人々の開運、厄除け、祈願成就を助けるといわれています。

虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)の像容

1つの顔に2本の腕を持つ、菩薩形の像です。右手に剣、左手に如意宝珠を持っているのが一般的です。五仏宝冠を戴いた坐像として表現されます。

有名寺院と像

・京都府:東寺

虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)の真言

オン・バサラ・アラタンノウ・オン・タラク・ソワカ

阿閦如来

阿閦如来

物事に動じず、迷いに打ち勝つ強い心を授ける仏

阿閦如来(あしゅくにょらい)とは?

語源は「揺るぎないもの」を意味し、物事に動じず迷いに打ち勝つ強い心を授けるといわれています。阿閦如来は「大円鏡智(だいえんきょうち)」と呼ばれる智慧を具現化した仏です。「大円鏡知」は知識や経験のない純粋な心、鏡のようにありのままを映し出す清らかな心という意味を持っています。

ご利益

密教における大日如来の五つの智慧を表す五智如来の一尊で、薬師如来と同等と考えらました。そのため病気治癒、無病息災、滅罪の功徳があるといわれています。

阿閦如来(あしゅくにょらい)の像容

左手は衣服の端を握り、右手は指を下に伸ばす降魔印(ごうまいん)を結んでいます。これは恐怖や誘惑に打ち勝つ強い心を表しています。阿閦如来の単独の造像はほとんどありません。

有名寺院と像

・京都府:東寺
・奈良県:西大寺

阿閃如来(あしゅくにょらい)の真言

オン・アキシュビヤ・ウン

十三仏

十三仏(じゅうさんぶつ)は、十王をもとにして、室町時代になってから日本で考えられた、冥界の審理に関わる13(正確には如来菩薩)である。また十三回の追善供養(初七日〜三十三回忌)をそれぞれ司る仏様としても知られ、主に掛軸にした絵を、法要をはじめあらゆる仏事に飾る風習が伝えられる。

室町時代の十三仏図。

13の仏とは、閻魔王を初めとする冥途の裁判官である十王と、その後の審理(七回忌・十三回忌・三十三回忌)を司る裁判官の本地とされる仏である。

 

 

 

不動明王(ふどうみょうおう)
釈迦如来(しゃかにょらい)
文殊菩薩(もんじゅぼさつ)
普賢菩薩(ふげんぼさつ)
地蔵菩薩(じぞうぼさつ)
弥勒菩薩(みろくぼさつ)
薬師如来(やくしにょらい)
観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)
勢至菩薩(せいしぼさつ)
阿弥陀如来(あみだにょらい)
阿閃如来(あしゅくにょらい)
大日如来(だいにちにょらい)
虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ

 

 

①不動明王(ふどうみょうおう)|初七日

 

亡くなったばかりで、故人様自体が遠い冥界に旅立つ覚悟もまだ不十分です。現世に未練を持たないように、不動明王の右手に持つ剣で迷いを切り払い、左手の縄で冥界へと導く役割をします。
【梵字の読み方】カン
【真言】ノウマク サンマンダ バザラ ダン センダ マカロシャダ ソワタヤ ウンタラタ カンマン
【十王】秦広王(しんこうおう)

②釈迦如来(しゃかにょらい)|二七日

仏教の開祖です。約2500年前にインドの菩提樹(ぼだいじゅ)の下で、世の中の道理、自然の摂理を体得し、一切の迷いを離れて悟りを開きました。
【梵字の読み方】バク
【真言】ノウマク サンマンダ ボダナン バク
【十王】初江王(しょこうおう)

③文殊菩薩(もんじゅぼさつ)|三七日

「三人よれば文殊の知恵」といわれるように知恵の仏様です。右手の剣は「諸戯(しょけ)を絶つ」といわれ、愚かさを切る智慧の剣です。
【梵字の読み方】マン
【真言】オン アラハシャ ノウ
【十王】宗帝王(そうていおう)

④普賢菩薩(ふげんぼさつ)|四七日

仏様の慈悲の活動を「普賢の行願(ぎょうがん)」というように、救いの行の菩薩様です。
【梵字の読み方】アン
【真言】オン サンマヤ サトバン
【十王】五官王(ごかんおう)

⑤地蔵菩薩(じぞうぼさつ)|五七日

六道衆生を救う仏様です。六道とは地獄・餓鬼道・畜生道・修羅道・人道(人間界)・天道(天界)の6つです。すべての生きとし生けるものに救いの手をさしのべます。
【梵字の読み方】カ
【真言】オン カカカビ サンマエイ ソワカ
【十王】閻魔王(えんまおう)

⑥弥勒菩薩(みろくぼさつ)|六七日

「第二の釈迦」といわれます。未来の世にお釈迦様と同じ如来となるため「未来仏」ともいわれます。故人様の煩悩を取り除きます。
【梵字の読み方】ユ
【真言】オン マイタレイヤ ソワカ
【十王】変成王(へんじょうおう)

⑦薬師如来(やくしにょらい)|七七日(四十九日)

左手の薬壺が示すとおり、健康を守ってくださる仏様です。この四十九日をもって忌が明け、残された家族は平常生活に戻るとされます。
【梵字の読み方】バイ
【真言】オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ
【十王】太山王(たいざんおう)

⑧観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)|百箇日

慈悲の菩薩様です。願いに応じてさまざまに姿を変え、見守ってくださいます。
【梵字の読み方】サ
【真言】オン アロリキャ ソワカ
【十王】平等王(びょうどうおう)

⑨勢至菩薩(せいしぼさつ)|一周忌

智慧の菩薩様です。頭の宝冠に水瓶がついており、そこから智慧の力をふりそそぎます。念仏をし、人々の苦しみを解消します。
【梵字の読み方】サク
【真言】オン サンザン ザンサク ソワカ
【十王】都市王(としおう)

⑩阿弥陀如来(あみだにょらい)|三回忌

西方の極楽浄土の教主です。極楽の住人を正しく教化するため説法に努めています。
【梵字の読み方】キリーク
【真言】オン アミリタ テイセイ カラ ウン
【十王】五道転輪王(ごどうてんりんおう)

⑪阿閃如来(あしゅくにょらい)|七回忌

東の浄土におり、「無動如来」ともいわれます。動じない堅固な意志をもち、魔を下す強い力を持っています。
【梵字の読み方】ウン
【真言】オン アキシユビヤ ウン
【十王】蓮上王(れんじょうおう)

⑫大日如来(だいにちにょらい)|十三回忌

天地宇宙の中心の仏様です。一切衆生を深い優しさと限りない厳しさに満ちた大いなる懐で抱きます。
【梵字の読み方】バン
【真言】オン バサラ ダドバン
【十王】抜苦王(ばっくおう)

⑬虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)|三十三回忌