UA-135459055-1

PC

七倶胝仏母──七億の仏を生む母

遥か昔、世界がまだ混沌とし、争いと苦しみに満ちていた時代。天空を裂くように一筋の光が舞い降りた。その光の中に立つのは、一人の荘厳なる女神──准胝仏母(じゅんていぶつも)

彼女の姿は、この世のものとは思えぬほど神秘的であった。三つの目はすべてを見通し、十八本の腕は慈悲と智慧を象徴するかのように優雅に広がっている。その手には、武器や蓮華、数珠が握られており、彼女の持つ力の偉大さを示していた。

慈悲深き仏母の誓い

「この世の苦しみを救わん…」

准胝仏母は静かに誓いを立てた。その誓いとともに、彼女の身体から七色の光が放たれ、その光の中から数えきれぬほどの仏が生まれていった。七億にも及ぶ仏たちは、この世界に悟りをもたらし、人々を苦しみから解き放つために旅立っていった。

それ以来、人々は彼女を**七倶胝仏母(しちくていぶつも)**と呼び、深く信仰するようになった。

六観音と七観音

時は流れ、准胝仏母の名は真言宗の修行者たちによって広められていく。彼女は、六道を救済する六観音──聖観音・千手観音・十一面観音・如意輪観音・馬頭観音とともに、人々を導く存在となった。

一方、天台宗の学僧たちは、彼女を観音ではなく如来に分類し、不空羂索観音とともに「七観音」として崇めた。

だが、どの教えにおいても准胝仏母の慈悲深き力は変わることなく、人々に救いをもたらした。

聖なる真言──解放の響き

人々は彼女の名を唱え、祈ることで加護を得ると信じていた。ある修行僧が、山奥の洞窟で厳しい修行に励んでいたときのこと。

ある日、彼は極限の疲労と飢えにより意識を失いかけた。その瞬間、彼の耳に優しく響く声があった。

「オン・シャレイ・シュレイ・ジュンテイ・ソワカ…」

その言葉を口にすると、不思議なことに彼の体は軽くなり、意識は清明になった。まるで七億の仏が彼を導いているかのようだった。

彼は悟った──准胝仏母の加護は、真に求める者のそばに必ずあるのだ

それ以来、この真言は人々の間で広まり、苦しみを乗り越えたい者、安産を願う者、悟りを求める者たちが、この言葉を唱え続けた。

「オン・シャレイ・シュレイ・ジュンテイ・ソワカ…」

今もなお、その響きは世界のどこかで唱えられ、准胝仏母の慈悲の光は、静かに人々を見守り続けている。

准胝観音——七億の仏を生む母

山の奥深く、霧が立ちこめる寺院に、一体の美しい仏が祀られていた。その名を准胝観音——七倶胝仏母(しちくていぶつも)。この仏母は、七億の仏を生み出した母であり、慈悲と智慧をもって衆生を導くとされていた。

伝説の始まり

昔、ある国に慈悲深き女王がいた。彼女は子を持たず、民を自らの子のように愛していた。しかし、戦乱と病が国を襲い、多くの命が失われていく。女王は日夜祈った。

「どうか、この国の人々を救う力を私にお授けください。」

その夜、夢の中で黄金の光に包まれた女性が現れた。十八本の腕を持ち、三つの目で静かに女王を見つめる。

「我は准胝仏母。汝が求める慈悲の力を授けよう。」

目覚めると、女王の手には蓮の花が握られていた。国中にその話が伝わり、人々は准胝観音を祀り、祈りを捧げるようになった。すると、不思議なことに国の戦は終わり、病も次第に消えていった。

仏母の姿

准胝観音の姿は、どこまでも美しく荘厳であった。三つの眼はすべてを見通し、十八の腕はそれぞれ異なる武器や蓮華を持っていた。その中央の手は、人々に恐れを取り除き、真理を説く印を結んでいた。

密教の修行者たちは、彼女の名を唱え、その加護を受けたという。

「オン・シャレイ・シュレイ・ジュンテイ・ソワカ」

この真言を唱えれば、どんな困難も乗り越えられると信じられていた。

子を授ける仏母

ある時、ある帝が世継ぎに恵まれず悩んでいた。彼は名僧・理源大師のもとを訪れた。

「どうか、我が家に皇子を授けたまえ。」

理源大師は微笑み、静かに准胝観音の前で祈った。そして七日七晩、経を唱え続けたという。すると、不思議なことに帝の妃は懐妊し、やがて健やかな皇子が誕生した。その皇子こそが、のちの朱雀天皇、さらには村上天皇へと続く血統であった。

それ以来、人々は准胝観音を安産・子授けの仏として深く信仰するようになった。

七倶胝仏母の力

准胝観音は単なる観音ではない。彼女は「七倶胝仏母」とも呼ばれ、七億の仏を生み出した存在だった。それゆえに、極楽往生を願う者、知慧と福徳を求める者、災厄を避けたい者は皆、彼女に祈りを捧げた。

ある修行僧が、厳しい山中で修行をしていた。ある日、彼は大嵐に遭い、命の危機に瀕した。その時、彼の前にふわりと光が現れた。そこには、美しき准胝観音が立っていた。

「恐れるな。汝が真に修行を続けるならば、我は汝を導こう。」

すると嵐は止み、僧の心には不思議な静寂が訪れた。彼はその後、大いなる悟りを開き、多くの弟子を導く名僧となった。

終わりなき慈悲

七倶胝仏母・准胝観音は、今もなお人々の心の中に生き続けている。

ある者は彼女に病の回復を願い、ある者は家庭の幸福を祈る。

どれほど時が流れようとも、彼女の慈悲の光は消えることはない。

人々の祈りの声が響くたび、彼女はそっと微笑みながら、優しく見守り続けている。

准胝観音

准胝観音

仏教における菩薩の一尊
准胝観音(じゅんでいかんのん、じゅんていかんのん)は、仏教における信仰対象である菩薩の一尊。準胝観音または準提観音とも書く。准胝仏母とも。

准胝観音

日本の真言系では変化観音とされて真言宗系では「六観音」の一尊に数えられ[1]、日本の天台系では観音ではなく仏母とされる[2]。インド・チベットでは一般に仏母とされ、変化観音とはみなされない[3]。インドでは観音は男性名詞のため男尊とされるが、准胝は女性名詞であり、女尊として表現される。准胝は五守護女尊やマーリーチー(摩利支天)と同様に、特定の陀羅尼[注 1]と結びついた女尊である[4]。密教においては七倶胝仏母(しちくていぶつも)[1]とも呼ばれる。密号は最勝金剛、降伏金剛。

日本では従来、准胝の還梵はチュンディーとされている[5]。漢名の准胝はチュンダー陀羅尼における「チュンデー」という語(チュンダーの女性単数呼格、「チュンダーよ」)の音写であるという説もある[5]。インド原典ではチュンダーである[5]

 

 

 

准胝観音

仏の母といわれ母性を象徴する安産・子授けの観音菩薩

准胝観音(じゅんていかんのん)とは?

准胝仏母(じゅんていぶつも)・七倶胝仏母(しちくていぶつも)ともいいます。もとはヒンドゥー教の女神であるドゥルガーで、シヴァ神の妃とされています。とても美しい姿ですが、神々の武器を持って魔族を倒した戦いの女神です。そのため本来は女尊であり、観音ではないという指摘もあります。しかし、ここでは観音として紹介しますね。

 

仏教に取り入れられてからは慈悲深い清浄をもたらす神とされ、七倶胝仏母(しちぐていぶつぼ)ともいわれています。これは遙か過去より多くの仏を誕生させた仏の母という意味です。そのため、真言宗系では人道を救済する六観音(聖観音・千手観音・十一面観音・如意輪観音・馬頭観音・准胝観音)に数えられますが、天台宗系では准胝仏母といわれ如来に分類されています。不空羂索観音と合わせて七観音と呼ばれることもあります。

ご利益

修道者守護、無病息災、延命のご利益があり、安産や子供が授かるなどの功徳があります。

 

空海の孫弟子にあたる理源大師(りげんだいし)聖宝は修験の僧として知られ、自ら霊木を刻んで祀ったのが准胝観音と如意輪観音でした。経典には、修験者が准胝陀羅尼を唱えれば身が清浄となり成仏できると説かれています。また聖宝は醍醐天皇の皇子誕生を准胝観音に祈願し、のちの朱雀、村上両天皇が誕生したといいます。そのため一般的には子授け、安産としての功徳が知られています。

准胝観音(じゅんていかんのん)の像容

手は18本で3つ目の姿であることが多いです。中央の手は説法印と施無畏印をとります。また持ち物は武器や数珠、蓮華などを持っています。

有名寺院と像

・京都府:醍醐寺

准胝観音(じゅんていかんのん)の真言

オン・シャレイ・シュレイ・ジュンテイ・ソワカ

**七倶胝仏母(しちくていぶつも)**は、仏教における尊格の一つで、「七億仏の母」とも称されます。

意味と背景

  • 七倶胝(しちくてい / しちくてい):「倶胝(くてい)」はサンスクリット語の「コーティ(koṭi)」を音写したもので、「一千万」を意味します。「七倶胝」は「七千万 × 一千万=七億」の意。
  • 仏母(ぶつも):仏を生み出す母なる存在を指し、智慧や慈悲の象徴として崇められます。

主な仏母との関係

「七倶胝仏母」は、特定の一尊を指すこともあれば、七億の仏を生み出した母なる存在としての総称的な意味を持つこともあります。一般的に以下の尊格と結びつくことが多いです。

  1. 准胝観音(准胝仏母 / 准胝菩薩)
    • 准胝仏母(じゅんでいぶつも)は、密教において特に重要視される仏母の一つ。
    • 俗に「七倶胝仏母准胝観音」とも呼ばれ、七億の仏を生み出す功徳を持つとされる。
    • 『准胝経』には、七倶胝如来の母として語られている。
  2. 多羅菩薩(ターラー)
    • チベット仏教では「ターラー菩薩(緑多羅・白多羅)」が七倶胝仏母と関連することがある。
    • 救済を司る女性仏として広く信仰される。

ご利益・信仰

  • 災難除去
  • 長寿増益
  • 知慧と福徳の増進
  • 極楽往生や成仏の助け

まとめ

「七倶胝仏母」は、七億の仏を生み出した母なる存在を指し、特に准胝仏母や多羅菩薩と関連付けられます。密教において功徳が大きく、広く信仰される尊格です。

 

阿含サイト

日より、当サイトのパスワードが、

「20250505」に変更になります。

上記パスワードは6月末まで有効です。

お間違えのないよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

※3ヶ月に一度、サイトのパスワードが変更となります。ユーザー名に変更はありません。

歓喜の頌歌 -銀座の瞑想者-

 

歓喜の頌歌

夜明け前の空気は、まだひんやりとしていた。蒼白い光が差し込み、街の喧騒がゆっくりと目を覚まし始める。

慎一は、駅のホームに立っていた。スーツのポケットに手を突っ込みながら、深く息を吸い込む。仕事に向かう人々の足音が響く中、彼はふと空を見上げた。

「人生は、いつもバラ色とはいかないな……」

呟くように口にしたその言葉は、冷たい朝の空気に溶けて消えた。会社では締め切りに追われ、家では家族を支える責任が重くのしかかる。社会人としての務めを果たし、家庭を守る。そのすべてが彼の肩にのしかかる日々だった。

「四苦八苦……か」

慎一の脳裏に、かつて読んだ詩がよぎる。

花のいのちはみじかくて、苦しきことのみ多かりき

人の一生は、思うようにいかないことばかりだ。しかし、それでも――。

電車の到着を知らせる音が鳴り響く。慎一は改めて背筋を伸ばし、静かにホームの端を見つめた。

「欲が苦しみの原因である。欲を去れ」

仏陀の教えを思い出す。しかし、すべての欲を捨て去ることは難しい。社会で生きていく以上、最低限の欲望は必要だ。それでも、慎一は思う。

「必要な欲望ですら、時に壁に阻まれる……」

満員電車の扉が開く。押し寄せる人の波に飲み込まれそうになりながら、慎一は奥へと進んだ。揺れる車内でつり革を握りしめ、ふと車窓に映る自分を見つめる。

――このままでいいのか?

仕事に追われ、責任に押しつぶされ、ただ流されるように生きる。それが本当に「生きる」ということなのか。慎一は目を閉じ、深く息を吸った。

「いや、違うな」

目を開けた瞬間、彼の中で何かが変わった。どんなに困難でも、どんなに苦しくても、希望を持って生きることはできるはずだ。悲しみや悩みを引きずって生きるのではなく、喜びを持って生きる。

「生きてさえいれば、どんなことだって可能になる」

会社のビルが見えてきた。電車を降り、慎一は改めて歩き出す。

――今日は、どんな日になるだろうか?

ふと、目の前の青空が広がる。その青さに心を満たされながら、彼は静かに微笑んだ。

「よし、今日も頑張るか」

生きていることに感謝し、明日を迎える。人生はバラ色とは限らない。けれど、自らの心がバラ色に染め上げることはできるはずだ。

喜びを持って、今日を生きよう。