モダンガール
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浜田省吾
<span;>浜田省吾 SHOGO HAMADA
<span;><span;>http://shogo.r-s.co.jp/<span;>
<span;>愛の
闇の使徒と怨嗟の都 Apostles of Darkness and the City of Woe
闇の使徒と怨嗟の都
Apostles of Darkness and the City of Woe
静寂に砕けた蒼の門、夜が裂けて
仮面の影が念を紡ぎ、怒りを誘う
焼けた街に祈りはなく、灯火は血に濡れ
紅蓮の剣が応えるは、都の叫び
怨嗟を裂け、蓮の剣よ
破戒の輪を断ち切るまで
怒りの鎖に囚われるな
黒き影より、光を放て
The Azure Gate fell in silent night, the sky was torn apart
Masked shadows chant their cursed prayers, igniting wrathful hearts
No prayer remains in the burning streets, only bloodlit flames
The crimson blade responds in kind—to the city’s cries
Cut through the woe, O lotus blade
Until the wheel of blasphemy breaks
Be not bound by the chains of rage
From darkest shadow, let light awake
第四章 闇の使徒と怨嗟の都
それは静かに始まった。
都の南端にある蒼石門が、一夜にして崩れ落ちたのだ。
誰の手によって壊されたのか――いや、それが問題ではなかった。
問題は、それと同時に現れた奇怪な者たち。
黒い法衣に身を包み、顔の半分を仮面で覆った彼らは、人の言葉を話さず、念仏のような呪を唱えながら人々を襲った。
「……魔僧……まさか、黒天王の使徒……」
東山密厳院にて報を聞いた蓮真は、即座に都への降下を決意した。
持ちしは一振りの倶利伽羅剣。
剣身は淡く紅蓮に輝き、まるで都の叫びに呼応するかのように脈動していた。
蓮真がたどり着いた都は、すでに「怒り」によって包囲されていた。
焼け落ちた市街、略奪された商舗、逃げ惑う群衆。
人々は恐怖に震えるあまり、互いを罵り、掴み合い、裏切り合っていた。
「誰かが逃げ道を塞いだ!」「あの者が敵を引き寄せたんだ!」
――それは、人間の中に潜む“怒りの連鎖”。
黒天王の影に触れた魔僧たちは、その負の感情を糧として増殖していたのだ。
蓮真の前に、魔僧の一体が立ちふさがる。
その者の目は虚ろで、仏僧の袈裟を身にまといながらも、口からは血のような念が漏れていた。
「ナム……マク……マ……アク……」
不浄な音が空気を裂く。
次の瞬間、魔僧の背から、黒く禍々しい法輪が浮かび上がった。
「これは……破戒の法輪……!」
本来、法輪とは仏の教えを説く象徴。
だが、黒天王の影に堕ちた者はそれすら歪める。
蓮真は倶利伽羅剣を抜き放った。
「その戒律、破戒ではない。煩悩に支配された法は、人を導くことはできない……!」
魔僧の法輪が飛来し、蓮真の頬を掠める。
痛みが走るが、彼の足は止まらない。
「倶利伽羅よ、我が“怒り”を見極めろ……これは破壊の剣ではなく、導きの剣だ!」
剣が焔を放つ。
魔僧の法輪が砕け、黒い念が霧散していく。
魔僧の身体は崩れ落ち、残されたのは一つの数珠と、澄んだ眼差しを取り戻した若い修行僧の姿だった。
「……ありがとう……目が……覚めた……」
彼はそう言い、静かに倒れた。
蓮真は知る。
これから向かう先にあるのは、魔物ではない。
怒りに呑まれた**“人間”たち**だ。
彼らは、苦しみ、恨み、悔しさに耐えきれず、黒天王の“影”に心を貸した者たち。
裁きでは、届かない。
この都を救うには、人の心の奥深くにある“火”を見極め、灯火へと変える智慧と慈悲が必要だった。
そのとき、都の最奥――鳴弦宮より、禍々しい咆哮が響いた。
「――来るか、蓮真。不動の炎を継ぐ者よ」
それは、黒天王の使徒の中でも最も強大な存在――
**赤紋の魔僧・愚災(ぐさい)**の声だった。
彼はかつて、高徳な修行者でありながら、人々に裏切られ、怨念に染まり果てた伝説の僧。
その身に黒天王の一部を宿し、都の“怒り”を増幅させているという。
蓮真は剣を携え、鳴弦宮へと向かう。
そこには、人々の怨嗟と、そしてかつて自身が抱いた“復讐心”との対峙が待っていた――。
第五章 鳴弦宮の対決と不動の誓い
鳴弦宮――
かつて、王権の威信を象徴する神殿として都の中心に鎮座していた場所。
今はその荘厳さの面影すらなく、黒き炎に包まれていた。
屋根瓦はひび割れ、柱は血のような紅に染まり、空気は怨嗟の念で歪んでいる。
その中心に、**赤紋の魔僧・愚災(ぐさい)**はいた。
骸骨のように痩せた身体に纏うのは、怒りと怨念が編まれた法衣。
顔には五つの傷印――人間であった頃、裏切られ、蔑まれ、絶望した記憶が刻まれていた。
「……愚災。お前は、かつて慈悲の道を歩んでいた者だったはずだ」
蓮真の声に、愚災の目がかすかに揺れる。だが次の瞬間、黒き焔がその瞳を覆う。
「蓮真……貴様に何がわかる……人の憎しみを、“許せ”と? それは傲慢だ。怒りこそが、真実を照らす炎だ!」
愚災が印を結ぶと、周囲の地面から無数の“怒れる者たち”の亡霊が現れた。
それは都の民、かつて苦しみの中で命を落とした者、そして愚災に追従した魔僧たちの魂――
「怒り」に縛られた霊たちが怨嗟を叫び、蓮真に襲いかかる。
だが、蓮真の目は微動だにしない。
「怒りは否定しない。私にも怒りはある。悲しみも、痛みも、ある」
彼は、倶利伽羅剣を高く掲げた。
その刃が燃え上がり、真紅の龍が天に昇る。
「だが私は、不動の誓いを立てた。――どんな怒りも、苦しみも、智慧の炎で照らし、救うと!」
その瞬間、剣の炎が亡霊たちを包み込む。
ただ焼き払うのではなく、静かに鎮め、魂の叫びを“光”に還す。
怒りの連鎖を断ち切るように――
「この剣は破壊ではない。真理を導く剣だ!」
蓮真は、愚災の目前へと踏み込む。
愚災は叫ぶ。
「その“理想”が私を殺したのだ!」
ぶつかり合う二つの焔。
黒き怒りと、赤き智慧の火。
交差した一閃の後、剣は愚災の法衣を貫き、その動きを止めた。
沈黙。
やがて、愚災は崩れ落ちた。
その胸に刺さった剣は、すでに炎を放っていない。
蓮真が放ったのは、怒りを静める“慈悲の刃”だったのだ。
愚災は最後に呟いた。
「……なぜ……お前は……私を裁かぬのだ……」
「私もまた、怒りを知っている。だが、その怒りに飲まれたなら、私もまた“黒天王”の使徒となる」
「……黒天王……お前を……待っている……最奥の闇で……」
そう言い残し、愚災は静かに瞼を閉じた。
怨念の法衣が消え、愚災の魂は白き光となって昇天した。
蓮真は静かに剣を納め、鳴弦宮の頂に佇む。
「怒りよ、よく来てくれた。私は、もはや逃げはしない」
彼の中で、ひとつの誓いが確かなものとなる。
――怒りをもって、怒りを超える。煩悩の炎を、智慧の炎へと変える。
それが、不動明王の誓い。
そして、蓮真自身が背負うべき道の名だった。
第六章:黒天王顕現と煩悩の塔
夜が深まり、世界が沈黙に包まれたとき——
天空を裂くように漆黒の稲妻が走った。大地が鳴動し、五大明王が結界を張る「鳴弦宮」の奥深く、異界の扉が開かれ始めていた。
「来るぞ……“黒天王”が。」
不動明王が、揺るがぬ声で告げた。燃え盛る背後の火焔が、まるで神の怒りを形にしたかのように揺れ動く。
その瞬間、大地の底から一つの塔が出現する。
塔は黒き岩でできており、まるで生き物のように脈打っていた。塔の外壁には、呻くような声が刻まれている。「欲しい、憎い、知らぬ、ゆるせぬ……」——人々の煩悩が具象化された怨念であった。
その名は、《煩悩の塔》。
かつて、大日如来によって封印された邪なる存在「黒天王(こくてんのう)」が、再びこの世界に現れようとしていた。
「黒天王は、“三毒と六悪”を吸い上げながら顕現している。今、塔の完成を待っている状態だ」と、大威徳明王が説明した。
不動明王は蓮真の肩に手を置く。
「そなたの心の剣、《倶利伽羅》の焔が試されるときが来た。塔に入ることができるのは、いまや、そなたしかおらぬ。」
蓮真は静かに頷く。
その眼は、もはや恐れではなく、すべてを燃やす覚悟に染まっていた。
第一階:欲界の門
塔の門をくぐった瞬間、蓮真の視界が真紅に染まった。
現れたのは、かつて己が愛した女性・華音(かのん)の幻影。柔らかな笑顔と、寄り添う温もり。だがその裏にあるのは、蓮真が執着し、喪った過去の苦しみだった。
「この手で抱きしめたいと思った、その心が煩悩だったとは思いたくなかった……」
倶利伽羅剣が、手の中で燃え上がる。
蓮真はその幻影を静かに見つめ、言った。
「ありがとう。だが、もう執着ではない。」
一閃。剣が欲望の幻を断ち切る。
—
第二階:怒炎の殿
次の階では、過去に討たれた赤紋の魔僧・愚災が現れる。焼け爛れた顔、嘲笑の声。
「お前もまた怒りに呑まれ、私を殺したのだ。どこが聖者だ、どこが修行者だ?」
蓮真の胸に怒りの炎が揺らめく。だが、その火は冷たかった。
「私は……怒りを憎むのではない。それを燃料にして、正しき剣と化す。」
倶利伽羅剣が静かに唸り、怒炎を焼き尽くす。
—
そして、上階へ……
塔を登るごとに、蓮真の内なる闇と煩悩が映し出されていく。
無明の霧、慢心の迷宮、疑念の海、悪見の鏡廊——
すべてを越えたその先に、ついに「黒天王の玉座」が姿を現した。
—
黒天王顕現
漆黒の空間。九十九の怨霊が嘆き、空間がねじれる。
その中心に、黒天王が立っていた。六本の腕を広げ、蛇面が囁く。
「人よ。お前に仏は必要ない。苦しみから逃れたいなら、私に従え。怒りも欲も、そのままでいい……それが、お前という存在の真実だ。」
蓮真は剣を構える。
「その道を選んだ者の成れの果てが、今の貴様だ。私は違う。」
—
次の瞬間、黒天王が動く。闇の爪が襲いかかり、蓮真の心を試す最終決戦が始まった——!
第六章:黒天王顕現と煩悩の塔
夜が深まり、世界が沈黙に包まれたとき——
天空を裂くように漆黒の稲妻が走った。大地が鳴動し、五大明王が結界を張る「鳴弦宮」の奥深く、異界の扉が開かれ始めていた。
「来るぞ……“黒天王”が。」
不動明王が、揺るがぬ声で告げた。燃え盛る背後の火焔が、まるで神の怒りを形にしたかのように揺れ動く。
その瞬間、大地の底から一つの塔が出現する。
塔は黒き岩でできており、まるで生き物のように脈打っていた。塔の外壁には、呻くような声が刻まれている。「欲しい、憎い、知らぬ、ゆるせぬ……」——人々の煩悩が具象化された怨念であった。
その名は、《煩悩の塔》。
かつて、大日如来によって封印された邪なる存在「黒天王(こくてんのう)」が、再びこの世界に現れようとしていた。
「黒天王は、“三毒と六悪”を吸い上げながら顕現している。今、塔の完成を待っている状態だ」と、大威徳明王が説明した。
不動明王は蓮真の肩に手を置く。
「そなたの心の剣、《倶利伽羅》の焔が試されるときが来た。塔に入ることができるのは、いまや、そなたしかおらぬ。」
蓮真は静かに頷く。
その眼は、もはや恐れではなく、すべてを燃やす覚悟に染まっていた。
第一階:欲界の門
塔の門をくぐった瞬間、蓮真の視界が真紅に染まった。
現れたのは、かつて己が愛した女性・華音(かのん)の幻影。柔らかな笑顔と、寄り添う温もり。だがその裏にあるのは、蓮真が執着し、喪った過去の苦しみだった。
「この手で抱きしめたいと思った、その心が煩悩だったとは思いたくなかった……」
倶利伽羅剣が、手の中で燃え上がる。
蓮真はその幻影を静かに見つめ、言った。
「ありがとう。だが、もう執着ではない。」
一閃。剣が欲望の幻を断ち切る。
—
第二階:怒炎の殿
次の階では、過去に討たれた赤紋の魔僧・愚災が現れる。焼け爛れた顔、嘲笑の声。
「お前もまた怒りに呑まれ、私を殺したのだ。どこが聖者だ、どこが修行者だ?」
蓮真の胸に怒りの炎が揺らめく。だが、その火は冷たかった。
「私は……怒りを憎むのではない。それを燃料にして、正しき剣と化す。」
倶利伽羅剣が静かに唸り、怒炎を焼き尽くす。
—
そして、上階へ……
塔を登るごとに、蓮真の内なる闇と煩悩が映し出されていく。
無明の霧、慢心の迷宮、疑念の海、悪見の鏡廊——
すべてを越えたその先に、ついに「黒天王の玉座」が姿を現した。
—
黒天王顕現
漆黒の空間。九十九の怨霊が嘆き、空間がねじれる。
その中心に、黒天王が立っていた。六本の腕を広げ、蛇面が囁く。
「人よ。お前に仏は必要ない。苦しみから逃れたいなら、私に従え。怒りも欲も、そのままでいい……それが、お前という存在の真実だ。」
蓮真は剣を構える。
「その道を選んだ者の成れの果てが、今の貴様だ。私は違う。」
—
次の瞬間、黒天王が動く。闇の爪が襲いかかり、蓮真の心を試す最終決戦が始まった——!
薬師如来の薬壷
薬師如来の薬壷
第一章 願いの壺
その日、少女・華音は何の気なしに古寺を訪れていた。
かすかに風が香を運び、青磁の壺の前で彼女の足が止まった。
そこには僧・明識が静かに佇んでいた。
「これはなに?」
「……願いの壺。薬師如来の壺じゃ」
僧は微笑みながら答えた。
「ただし、ここに入れられる願いは、自らの魂に嘘をつかぬ者のみ」
華音は笑った。
「そんなもの、あるわけないじゃない」
それでも彼女の指は、なぜか壺に触れていた。
そのとき、壺の奥から静かな囁きが響く。
――お前は、愛されたことがないと信じているのか?
胸の奥に、なにかがざらりと波打つ。
それは、記憶の裂け目からこぼれ落ちるような、黒く冷たいものだった。
第二章 阿伽陀の服用
夜。
華音は僧から渡された「青い小瓶」を机に置いた。
それは、まるで光を内側から放っているような霊薬だった。
「この薬は、ただの治療薬ではない。
飲めば、自らの魂の病と対面することになる。」
明識の言葉を思い出し、彼女はためらった。
だが、どこかで確信していた。
もう逃げてはいけない。
静かに瓶を開け、一滴を舌に垂らす。
その瞬間、世界が反転する――。
第三章 記憶の下へ
彼女は、夢のような意識の中で、
幼い自分の姿と出会う。
部屋の隅。
泣いている少女。
そして、扉の外で母の声がした。
「……ごめんね、今日も病院。華音のこと、ちゃんと見てあげたいのに……」
幼い華音は、それを聞いていなかった。
いや、聞こうとしなかった。
「お母さんは、私を置いて行った」――そう思い込むことで、心を守った。
だが今、阿伽陀に導かれた意識の中で、母の声は明瞭だった。
「……あなたのこと、愛してるよ。
たとえ一緒にいられなくても、私はずっと――。」
少女の胸に、熱いものがこみ上げる。
――愛されていなかったのではない。
――愛されていることを、受け取れなかっただけだった。
彼女の目から、静かに涙が落ちる。
第四章 癒しの夜明け
目を覚ますと、朝日が差し込んでいた。
枕が濡れている。夢ではなかったのだ、と知る。
机の上には、青い瓶が空になっていた。
僧・明識の姿はない。だが一枚の紙が残されていた。
「癒しとは、
許すことでも、赦されることでもなく――
真実を、受け入れることじゃ。」
彼女は深く息をついた。
世界の色が、少しだけ変わって見えた。
第一話・結
こうして、少女・華音は、
魂の最初の業病――「私は愛されていない」という想念を癒した。
だが、《阿伽陀》の旅は、始まったばかりである。
――次に、それを必要とする者は、誰か?
この文章をの作詩ください。
歌詞はイントロ4行、サビ4行してください




