UA-135459055-1

仏教

慈母の微笑み Smile of the Merciful Mother

慈母の微笑み
Smile of the Merciful Mother

静かに揺れる 白き衣(ころも)
朝陽に染まる やさしき影
そっと祈るよ 願いをこめて
母なる愛よ 導いて

慈母の微笑み 永遠のぬくもり
苦しみさえ 包む腕の中
山寺に響く 優しい子守唄
あなたとわたしの 命のリズム

やさしき風に抱かれて
ひとりじゃないと知る涙
そばにいてくれるぬくもり
永遠(とわ)に響け 慈母の歌

Gentle robes flutter in the breeze,
Bathed in the golden morning light.
Softly I whisper my earnest prayer,
Guide me with your motherly love.

The merciful mother’s everlasting warmth,
Embracing even the depths of sorrow.
A tender lullaby echoes through the temple,
The rhythm of life, you and I share.

Held within the arms of a gentle breeze,
Tears fall, knowing I’m not alone.
The warmth of love always by my side,
Forever resounding, the mother’s song.

慈母の微笑み

静寂に包まれた山寺の境内には、柔らかな朝の光が降り注いでいた。白衣をまとった観音像が、静かに人々を見守るように立っている。その顔には、どこまでも深く、限りない慈しみの微笑みが浮かんでいた。

小さな赤子を抱えた若い母親が、そっと手を合わせる。その眼差しには、不安と希望が入り混じっていた。

「どうか、この子が無事に育ちますように…」

彼女の願いに応えるかのように、観音像の表情はさらに優しく映った。風がそよぎ、白衣がふわりと揺れる。その姿は、まるで母がそっと子を包み込むようだった。

この観音菩薩は、「慈母観音」と呼ばれる存在である。母親が我が子を守るように、人々を包み込む慈愛の化身。

祠の奥から、僧侶がゆっくりと現れ、静かに語り始めた。

「慈母観音は、昔から安産や子授けを願う人々の守護仏として信仰されてきました。母のように優しく、どんな苦しみも救い、見守ってくださるのです」

母親は僧侶の言葉に耳を傾けながら、改めて観音像を見上げた。その腕には、穏やかな顔で眠る赤子。その姿はまるで、観音の慈愛が現世に顕れたかのようだった。

「母なる存在は、決してひとりではない」

その思いが胸に広がると、彼女の心の中にあった不安が、少しずつ和らいでいくのを感じた。

境内の木々が風にそよぐ音が、まるで観音の子守唄のように優しく響いていた。

 

聖観音の祈り

 

聖観音の祈り

静寂な山中に佇む古びた堂。その中央には、優しく微笑む聖観音の像が鎮座していた。薄暗い堂内には、かすかな香の匂いが漂い、蝋燭の灯りが静かに揺れている。

その日、一人の旅人が堂を訪れた。疲れ切った足を引きずりながら、彼は観音像の前で膝をついた。

「どうか、私の願いを聞いてください…」

旅人の声は震えていた。彼の顔には深い悲しみが刻まれている。幼い娘が重い病に倒れ、どんな医者も手の施しようがないと言った。頼る者もなく、彼はこの観音堂までたどり着いたのだった。

その時、堂内の灯がふっと揺らいだ。まるで観音が応えるかのように、静かに光が満ちる。

「オン・アロリキヤ・ソワカ…」

旅人は震える声で真言を唱えた。その言葉が堂内に響くたびに、観音像の表情が優しくなるように見えた。

ふと、旅人の目に映ったのは、観音の手に持たれた水瓶と蓮華のつぼみだった。悟りの象徴であるその花が、まるで今にも開こうとしているように感じられた。

旅人は目を閉じ、心から祈った。すると、不思議なことに心が静まり、温かい光に包まれるのを感じた。

やがて彼は立ち上がり、深く一礼すると、堂を後にした。すると、冷たい風の中に、どこか穏やかで優しい気配があった。それはまるで、観音の慈悲が彼を見守っているかのようだった。

家へ戻ると、娘の顔には血色が戻り、安らかに眠っていた。その姿に、旅人は涙を流しながらそっと観音の名を呼んだ。

聖観音は、いつも人々の声を聞き、救いの手を差し伸べているのだ。

 

 

光明真言

光明真言

おん あぼきゃー べーろしゃのー まかぼだら まに はんどま じんばら はらはりたや うん

サンスクリット原文と読み

光明真言は「オン、アボキャ、ベイロシャナウ、マカボダラ、マニ、ハムドマ、ジンバラ、ハラバリタヤ、ウム」と読みます。

【光明真言の訳】

  • オーン。不空なるヴァイローチャナよ
  • 大印を有する者よ
  • 宝珠よ
  • 蓮華よ
  • 光明を放ち給え。フーン

勢至菩薩 偉大な智慧の光を持つ菩薩

勢至菩薩

偉大な智慧の光を持つ菩薩

勢至菩薩(せいしぼさつ)とは?

正しくは大勢至菩薩といいます。智慧の光ですべてのものを照らし、人々を迷いや苦しみから救うとされています。大勢至菩薩と表記されることもあります。智慧とは物事のあり方を正しく見極める力・判断力を意味します。

 

阿弥陀如来の右脇侍として観音菩薩と共に三尊で表され、独尊で祀られることはほとんどありません。

 

浄土信仰の高まりとともに流行する来迎形式の阿弥陀三尊の場合、観音菩薩が死者の霊をのせる蓮台を持ち、勢至菩薩が合掌をする姿でつくられます。その姿勢は、立像・坐像のほかにひざまずいた姿の跪像もみられます。

ご利益

智慧明瞭、家内安全、除災招福のご利益があるとされています。午年の人々を守る守護本尊であり、午年に生まれた人々の開運、厄除け、祈願成就を助けるともいわれています。

勢至菩薩(せいしぼさつ)の像容

手を合わせているか水が入っている水瓶(すいびょう)を持っている姿が一般的です。

有名寺院と像

・京都府:清水寺
・奈良県:法隆寺

勢至菩薩(せいしぼさつ)の真言

オン・サンザンサク・ソワカ

智慧の光 〜大勢至菩薩〜Light of Wisdom

 

智慧の光 〜大勢至菩薩〜Light of Wisdom

静かに広がる 金色の光
迷いも苦しみも 消えてゆく
そっと包み込む やさしき眼差し
闇を照らして 導いて

智慧の光よ この胸に
迷わぬ道を 示したまえ
合掌の祈り 天へと届き
救い

Gently spreading, the golden light
Fading away all pain and doubt
A tender gaze that softly holds
Guiding through the endless night

Oh, light of wisdom, shine in me
Show the path that sets me free
With hands in prayer, my voice will rise
Bringing forth salvation’s breeze