UA-135459055-1

仏教

第二章 最上深秘の呼吸法

第二章

最上深秘の呼吸法

四神足法解説

欲神足法

勤神足法

せる修行法。 欲神足法で得た能力をベースに、肉体上の基本的諸条件を、さらに飛躍的に向上さ

では、このクンダリニー・ヨーガの修行法と、シャカの成仏法との関連は、どのようなものであろうか? 特に、わたくしがさきに「金星の法」だといった求聞持聡明

法の原典である四神足法、五力法との関連はどのようなものであるのか。

まず、四神足法と五力法について見てみよう。

人間の生命力の、特に肉体上における根源的諸条件を、完全なものにする修行法。

心神足法

観神足法

肉体的能力の向上発達を基に、精神的能力を充実させ、さらに段階的にその能力を飛躍向上させて行く。

すなわち、脳の欠陥部分を補強するための準備段階として、古い脳を人為的に進化させる修行法である。ワニとウマの獣性の脳を霊性の脳に変えて行くのである。

あたらしい脳である新皮質を向上させるとともに、霊性の場である間脳を開く。同時に、間脳に付属する視床下部と、古い脳辺縁系との神経回路を補充強化する修行法である。知性と霊性の完全なる融合だ。

以上が、四神足法の概略である。

四神足法を成就したとき、その修行者は、仏陀に準ずる大聖者となる。業を超え、 因縁を解説し、生者、死者ともに解脱成仏させる大聖者である。

七科三十七道品の仏陀の成仏修行法は、大きく分けて、「教え」と「法」の二種に分類できる。

「法」の中心は、四神足法である。

いや、中心というより、法は、四神足法のみである。

五力法も修行法であるが、これは、四神足法の補助のようなもので、四神足法にたいし、つぎのように附随される。

(四神足法)

欲神足

勤神足

心神足

觀神足

(五力法)

精進力(信力)

念カ

定力

慧力

四神足法、五力法以外の道品、すなわち、四念柱、四正断、七覚支、八正道は、

「教え」である。これらの教えは、四神足法について、つぎのように附随される。

四念柱

四正断

七党支

八正道

欲神足

勤神足

心神足

観神足

ただし、観神足を体得した聖者には、もはや教えは不要であって、八正道は、他の三神足修行者にすべて対応される教えである。

四神足法とクンダリニー・ヨーガ

さて、以上の四神足法の修行は、どのようになされるのであろうか?

それは、クンダリニー・ヨーガのチャクラの開発から始まるのである。

その関係はつぎの通りである。

欲神足

「ムーラーダーラ・チャクラ

【スヴァーディシュターナ・チャクラ

勤神足

マニプーラ・チャクラ

心神足

「アナーハタ・チャクラ

ヴィシュッダ・チャクラ

(アージュニャー・チャクラ

観神足

サハスラーラ・チャクラ

以上であるが、ここに非常に重大なことがある。

それは、四神足法は、クンダリニー・ヨーガのチャクラを開発しただけでは不十分

だということである。チャクラを開発すると同時に、各チャクラを統合して機能させてゆく技法が必要なのである。わたくしはいま、非常に重大、ということばを使ったが、それはそれ以上、絶対に必要なポイントなのである。

それは、どういうことか?

り出す。 2、その回路作製を可能ならしめるための神経経路を補強、さらに、新たにつく

チャクラは、チャクラを覚醒、発動させる技術によって活動を開始し、チャクラ特有の力を発生する。しかし、それだけでは、四神足法が目的とする神力(超常的能力)にまでは到底、至ることが出来ない。どうしても、これらのチャクラを統合して、 さらにパワーを加圧、加増して、重点的にはたらかせる技法が必要なのである。 それは、二つの技法である。

1、各チャクラが発生したエネルギーを、自由にコントロールし、かつ、自分の

必要とする場所に自在に送達させることの出来る回路を持つ。

特に、脳にたいしての回路が重要である。

これは、特に、さきにのべた「新皮質と視床下部をつなぐ神経経路を補強す

る」ということにも、必要欠くべからざる技法なのである。

この二つの技法は、クンダリニー・ヨーガにはないものである。 ただし、全くないのではなく、これに類似した技法が一つある。

ある。 プラーナスシュムナー管は、脊柱の中空部にある生気の通る路で、骨骶骨から脳の下部の延酢にまで届いている。また、スシュムナー管の内側には、ヴァジリニーとよばれる気道があり、さらにその内側には、クモの糸のように細かいチトリニとよばれる気道が

それは、スシュムナー管と、ピンガラ、イダーという気道を使う法である。

クンダリニー・ヨーガというのは、だれもが体内に持つクンダリニーと名づける強大な生命の根源力を目ざめさせて、これにより、超常的体力を獲得し、特殊な精神領域に到達しようとするヨーガである。

びていこうクンダリニーは、脊柱の一番下部、尾骶骨のチャクラ(ムーラーダーラ)の部分に、 蛇が三巻き半、とぐろを巻いたような形で眠っている。クンダリニーというのは、 「巻かれているもの」という意味である。

クンダリニーは、そこにあるスヴァヤンブーという男根のまわりに巻きついていて、 その頭部で、スシュムナー管の入口を閉ざしている。

特殊な瞑想・思念・ムドラー・マントラ詠唱などの動作によってチャクラが発動し、

クンダリニーが目ざめる。

きをする。 ナデイクンダリニーの目ざめとともに、スシュムナー管の両側にあるピンガラとイダーという二つの気道が開き、クンダリニーのエネルギーは、この二つの気道をも、ラセン状に上昇してゆく。この二つの気道は、その後のクンダリニーの力を調節するはたら

かろうか? 四神足法も、このクンダリニー・ヨーガの技法を、そのまま使ったらよいのではな

クンダリニーが目ざめると、クンダリニーは噴火した火のような激しい勢いで、スシュムナー管を上昇してゆく。クンダリニーを Serpent fire (サーペント・ファイア、 蛇の火)と呼ぶのも、そこからきているのである。

クンダリニー・ヨーガの目的は、聖なるものと一体となる至高の境地を目ざすので、 スシュムナー管、ピンガラ・イダーの両気道を上昇するクンダリニーのエネルギーは、 最終的に、サハスラーラ・チャクラにまで到達して、その目的を達するのである。

以上が、クンダリニー・ヨーガの気道の技法とされるものである。

そうはいかないのである。たんにチャクラを目ざめさせ、そのエネルギーを発動さ

133

最上深秘の呼吸法

弥勒の誓い

弥勒の誓い

須弥の峰を越えてゆく
静寂(しじま)の空に響く願い
幾億の時を超えて
今もなお、胸に灯る

人の世は儚く揺れ
苦しみの波に飲まれても
光を信じる瞳には
消えぬ未来が映る

遠き時の流れに
希望はまだ眠るけれど
誓いだけは消さない
心の中に抱いて

何度迷い、傷ついても
この手を伸ばし続けよう
夜が明けるその日まで
願いは決して変わらない

須弥の峰を越えてゆく
静寂(しじま)の空に響く願い
幾億の時を超えて
今もなお、胸に灯る

――それは、永遠の誓い

romantic k-pop、Acoustic guitar

Male Vocalist

 

 

 

 

 

弥勒の誓い

弥勒の誓い

須弥山(しゅみせん)の遥か上空、兜率天(とそつてん)に佇むひとりの菩薩がいた。彼の名は弥勒(みろく)。人々を救う宿命を持ちながらも、今はまだその時を待ち、静かに修行を続けている。

彼は右足を曲げて左膝の上に乗せ、頬にそっと指を当てた。まるで深い思索に沈むかのように、静かに瞳を閉じている。その表情には、慈愛とともにほんの少しの憂いが滲んでいた。

「56億7千万年後……」

彼は心の中で呟いた。それはあまりにも長い時の流れ。この間に人々はどれほど苦しみ、どれほど迷うことだろう。釈迦が残した教えだけでは救われぬ者たちがいる。その者たちのために、自分はいつか地上に降り立たなければならない。

しかし、どうすればすべての人を救うことができるのか。その答えを見つけるため、彼は日々修行を積み、思索を重ねているのだった。

兜率天の宮殿には、美しい蓮の花が咲き誇り、清らかな香りが風に乗って広がっていた。弥勒はそっと目を開け、はるか彼方の人間界を見つめる。そこには、争い、苦しみ、悲しみに満ちた世界が広がっていた。人々は互いを傷つけ、欲望に惑わされ、真実を見失っている。

「私は、本当に彼らを救うことができるのだろうか……」

それでも、彼は誓った。いつか必ず、地上に降り立ち、苦しむ者たちを救うのだと。

そして彼は、静かに唱えた。

「オン・マイタレイヤ・ソワカ」

それは、未来への祈り。そして、決して揺らぐことのない誓いだった。

悠久の時を超えた約束

悠久の時を超えた約束

須弥山の頂を貫く黄金の雲海が、無量の光を放つ兜率天宮を包んでいた。瑠璃瓦が織りなす螺旋の回廊で、銀髪が星屑のように輝く青年が玉座にもたれていた。左膝の上で折り曲げた右足の甲に指先を触れ、人差し指を憂いを含んだ頬に当てる仕草は、まさに諸仏が「半跏思惟」と畏敬を込めて呼ぶ姿そのものだ。

「マイトレーヤ様、また地上の悲鳴が届いております」

翡翠色の羽衣をまとった天女が、掌上の蓮華から漏れるかすかな啜り声を差し出した。青年は長い睫毛を震わせ、水晶の床に映る無数の泡沫を見下ろす。それぞれの泡に写るのは戦火に泣く子供、病に伏せる老人、愛する者を亡くして虚空を見つめる男女――釈迦の教えが届かぬ暗黒の世の断片だ。

「56億7千万年…まだ早すぎる」

青年の低喃が七宝の柱を揺らす。右手の指先から零れた慈悲の念が、忽然と曼荼羅を描き始めた。金剛杵と蓮華が絡み合う図形の中心で、かつて釈迦が説いた縁起の理が逆回転を始める。未来から過去へ、果てから因へと流れる時間の渦に、青年は自らの白衣の裾をそっと投げ入れた。

「待てぬのか」

雷鳴のような声が天蓋を引き裂いた。帝釈天が光輪を煌めかせて現れる。青年は微笑みながら指を立てた。その先で、曼荼羅に飲み込まれた衣の一片が千年の歳月を一瞬に凝縮し、ある貧しい村の病児の胸に舞い降りる。

「今救えば未来の約束が破れる。されど――」

青年の左目から一粒の涙が零れ落ちた。それが水晶床に触れるや、無数の泡沫のひとつが金色に染まり、病児の微笑みへと変わっていった。天女たちが息を飲む中、青年は印を結びながら真言を紡ぐ。

「オン・マイタレイヤ・ソワカ」

その響きと共に、彼の銀髪の一部が雪のように白髪となった。未来仏たる代償として、現在の衆生に触れれば触れるほど、自らの悟りの時が遠のいていく。

「そうか…君はすでに『弥勒仏』ではなく『弥勒菩薩』ですらない」

帝釈天の呟きに青年は苦笑した。指先で触れた頬に、かすかな皺が刻まれているのに気付いた天女が、嗚咽を漏らす。56億7千万年の遥か彼方で輝くべき仏身を、少しずつ削りながらも、青年は再び泡沫の海へと視線を落とす。

遠雷のような鼓動が天宮を揺るがす。須弥山の地下で眠る阿修羅たちが、この慈悲の波動に目覚めようとしている。青年は静かに目を閉じた。その瞼の裏側で、無量劫の先に待つ降誕の日と、現在もがく衆生の狭間で、菩薩の指先がまた微妙に震えていた。

弥勒菩薩

弥勒菩薩(みろくぼさつ)、maitreyaマイトレーヤ