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仏教

光明真言の響き

光明真言の響き  Resonance of the Mantra of Light

古仏の声 香りに溶けて
琥珀の月 数珠巡る
五色の炎 瞼を穿ち
無明の闇 鐘音で斬る
光明真言の響き

古仏の声 香りに溶けて
琥珀の月 数珠巡る
五色の炎 瞼を穿ち
無明の闇 鐘音で斬る

金剛(こんごう)の碧 阿閦(あしゅく)が紡ぐ理
宝生(ほうしょう)の金脈 衆生を抱け
紅蓮に舞え 阿弥陀の誓い
不空(ふくう)の疾風 大日(だいにち)は遍く

智慧の火粉 掌で煌めく
生も死も 光の螺旋
五智の調べ 宇宙(そら)に溶け合い
迷いなき世界 ここに顕す

Ancient Buddha’s voice melts into fragrance,
Amber moon, the beads revolve.
Five-colored flames pierce through closed eyes,
Shattering the darkness with the sound of a bell.

The azure of Vajra, Ashuku weaves the law.
The golden veins of Hōshō embrace all beings.
Dance in crimson lotus, Amida’s vow.
The swift wind of Fukū, Dainichi shines everywhere.

Sparks of wisdom shimmer in my palm,
Life and death spiral in the light.
The harmony of the Five Wisdoms dissolves into the cosmos,
Revealing a world without delusion.

光明真言

光明真言

発音と意味
oṃ amogha vairocana
オーン 不空なる御方よ 毘盧遮那仏(大日如来)よ
オン アボキャ ベイロシャノウ
唵 阿謨伽 尾盧左曩
mahāmudrā[1][2][3] maṇi padma
偉大なる印を有する御方よ 宝珠よ 蓮華よ
マカボダラ マニ ハンドマ
摩訶母捺囉 麼抳 鉢納麼
jvāla
熾光よ
ジンバラ
入嚩攞
pravarttaya hūṃ
転変せよ)
ハラバリタヤ
鉢囉韈哆野
hūṃ
フーン(種子/聖なる音)
ウン

なお、amogha(アボキャ)は金剛界大日如来または不空成就如来vairocana(ベイロシャノウ)は胎蔵大日如来(または不空毘盧遮那如来を大日如来とする:白)、mahā-mudra(マカボダラ)は阿閦如来(青)、maṇi(マニ)は宝生如来(黄)、padma(ハンドマ)は阿弥陀如来(赤)、jvāla(ジンバラ)を不空成就如来(緑)とし、これらの金剛界五仏(五智如来)に五色の光明を転変させる(回転させながら)放つよう(五色糸を撚るように)に祈願する真言である[4][5]

 

五字真言(अ वि र, हूं खांa vi ra hūṃ khāṃ、ア・ビ・ラ・ウン・ケン)の五つの梵字(地・水・火・風・空の五大種子)を、頭から順に、向かって中央・下・左・上・右に配置し、それらを取り囲むようにして光明真言の24梵字を円周状に配置した「光明真言曼荼羅」も伝わる

 

 

オーム
釈迦如来よ、
大日如来よ、
阿閦如来よ、
宝生如来よ、
阿弥陀如来よ、
光を放て ウン

と言う意味である

 

サンスクリット原文と読み

サンスクリット原文の和訳 (住職訳)

オーン。虚妄なき(智慧の)光明で遍く照らす(大日如来の)大印(「五色光印」)(で摩頂潅頂された)宝珠と蓮華(をもつ者 =清浄蓮華明王 不空羂索観音菩薩 )よ、光り輝きたまえ、(智慧の光明を私たちに)転じたまえ、フーム。
偉大なる印を有する御方よ 宝珠よ 蓮華よ
マカボダラ マニ ハンドマ

 

「五色光印」とは右手の五指を伸ばした印で、右手は仏の智慧、すなわち智水潅頂を、五指はその指先から(智慧の)光を放って「五道」を照らすから放光潅頂を、その右手で頭頂をなでこの真言を唱えるから摩頂潅頂を、それぞれ意味するが、不空大潅頂光真言という正式名の「大潅頂」とは、「五色光印」による三種の「印法潅頂」のことであろう。 「光明真言」と同類の真言に、チベット人たちがよく口にする「オン マニぺメ フム」(オーン マニパドメー フーム。オーン、宝珠と蓮華(もつ者=観世音菩薩)よ、フーム。観音六字真言・六字大明呪)があり、観音様の化身としてのダライ・ラマ法王に帰依する真言として信仰の手段にもなってい

 

 

王者の相承  Transmission of the King

 

 

王者の相承  Transmission of the King

山の静寂(しじま)に 鐘が響く
月の光が 道を照らす
師の眼差し 深く鋭く
言葉なきまま 心へ届く

流れる思念 時を越えて
象(かたち)を解けば 真理(まこと)が舞う
言葉は舟よ 岸へ導く
悟りの風が 魂(こころ)を運ぶ

The bell resounds in the mountain’s hush,
Moonlight shines, revealing the path.
The master’s gaze, so deep and sharp,
Silent words that reach the heart.

Flowing thoughts transcend all time,
Unlock the form, let truth arise.
Words are but a guiding boat,
The wind of wisdom lifts the soul.

 

王者の相承

王者の相承

山間の密教僧院に、一人の修行者がひざまずいていた。目を閉じ、心を静める。師である老僧は、彼の前に静かに座していた。

「汝に、法を授ける。」

師の言葉はなかった。ただ、鋭く、深く、弟子の心へと流れ込んでくる何かがあった。言葉を超えた伝達。思念による相承——王者の証し。

その瞬間、弟子は己の心が広がるのを感じた。大地を超え、空を駆け抜け、無限の光の中へと融けていく。これは夢か、現実か。否、もはや分別の境はない。ただ、悟りの閃光が彼の内に炸裂した。

「これが……」

震える唇を噛みしめながら、弟子は天を仰いだ。

師は微笑む。

「それが、思念による王者の相承——最も純粋な伝達の形だ。」


象徴による持明者の相承

月明かりの下、石の庭に数人の修行者が座していた。師は静かに立ち上がり、一枚の曼荼羅を広げる。

「これは何に見える?」

修行者の一人が答えた。「宇宙。」

「いや、違う。」別の者が言う。「これは、心の構造そのものだ。」

師は黙して答えない。ただ、曼荼羅の中央を指差し、静かに鐘を鳴らす。音が空間に広がり、月光の下で曼荼羅の色がわずかに揺らめいた。

その瞬間、ある者は天啓を得たように目を見開いた。「ああ……これは言葉では説明できない……!」

「そうだ。それが象徴による持明者の相承だ。」師は穏やかに頷いた。「象徴は言葉を超えた智慧の鍵だ。心ある者はそれを解き、悟りへと至る。」


耳を通した言葉による人の相承

「師よ、私はまだ何も分かりません……」

若き弟子が頭を垂れた。師は静かに微笑み、焚火を見つめる。

「言葉は、舟のようなものだ。」師は語り始めた。「悟りの岸へと運ぶための舟。だが、岸へ着けば舟は不要となる。」

弟子は目を上げ、師の横顔を見つめた。

「ならば、私はまだ舟の中にいるのですね。」

「そうだ。だが、それでいい。焦ることはない。聞き、考え、悟る。これが耳を通した言葉による相承だ。」

焚火がぱちりと音を立てた。その音すら、何かを伝えようとしているように思えた。

師の言葉が、弟子の心に深く染み入る。言葉が、魂を導く——それが、人の相承だった。