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仏教

高くそびえる宝塔

高くそびえる宝塔は、まるで天空に届くかのように輝いていた。その塔の中に、法身駄都如意宝珠尊が安置されている。その存在は、この地に住む人々にとって揺るぎない信仰の拠り所であった。

かつて、この地に疫病が流行したとき、人々は恐れおののき、明日をも知れぬ不安の中で暮らしていた。しかし、宝塔の下で供養を続ける者たちは、なぜか無事であった。それはまるで、法身如来の加護が彼らを包み込み、災いを遠ざけているかのようであった。

ある日、一人の修行僧が旅の途中でこの塔を訪れた。彼は世の無常を悟り、安らぎを求めてここへと辿り着いたのだった。塔の前でひざまずき、心からの祈りを捧げると、不思議なことが起こった。周囲に転がる瓦石や木ぎれが、忽ち七宝へと変わり、紫磨黄金の光を放ち始めたのだ。その光は遠く十方の世界をも照らし、人々を驚嘆させた。

光の中から、かすかに声が聞こえてくる。「この宝塔を礼拝し、供養を怠ることなかれ。そうすれば、おのずと安穏が訪れるであろう。」それは法身如来の声であった。人々は深く頭を垂れ、その教えを胸に刻んだ。

牛馬のような最も身分の低い者たちですら、この塔を敬い、心を込めて祈れば、その誠意は報われる。修行僧もまた、その後長くこの地に留まり、人々と共に供養を続けた。宝塔は今もなお輝きを放ち、訪れる者の心を照らし続けている。

その導きと救いは尽きることなく、世代を超えて人々の信仰を支え続けているのであった。

 

 

薬師如来 Poem of Yakushi Nyorai

 

 

夕暮れが近づく小さな村。山の稜線が夕陽に染まり、静寂の中に鳥のさえずりが響く。村の中心にある祠には、薬師如来の像が鎮座していた。その穏やかな眼差しは、どんな苦しみも包み込むような慈悲に満ちていた。

ある日、この村に住むサヨという若い女性が重い病に倒れた。普段は朗らかで働き者の彼女が、床に伏せて動けなくなったと聞き、村人たちは深く心を痛めた。どんな薬を試しても病状は回復せず、彼女の家族は日に日にやつれていった。

「薬師如来様におすがりしよう。」

村の長老がそう提案すると、村人たちは祠に集まり、供物を捧げた。そして、薬師如来の真言を唱え始めた。

「オン・コロコロ・センダリ・マトウギ・ソワカ…」

その声は、次第に夜の帳の中に溶けていき、風に乗ってどこまでも広がっていった。人々の願いが空へと昇るかのようだった。

夜が明ける頃、一筋の光がサヨの家を包み込んだ。まるで薬師如来の慈悲が降り注いだかのように、彼女はゆっくりと目を開けた。家族が驚き、涙を流しながら彼女の手を握ると、サヨはかすかに微笑んだ。

「…夢を見たの。」

彼女は語り始めた。夢の中で、青い衣をまとった穏やかな顔の仏が現れ、そっと薬壺を差し出した。そして、静かに告げた。

「お前の病は癒えた。生きる喜びをもう一度感じなさい。」

その言葉を聞いた瞬間、サヨの体は軽くなり、目が覚めたのだった。

村人たちは薬師如来の奇跡に感謝し、その夜も再び祠に集まった。そして、再び声を揃えて真言を唱えた。

「オン・コロコロ・センダリ・マトウギ・ソワカ…」

その祈りの声は山々を超え、夜空へと溶けていった。薬師如来の慈悲が、また一つ人々の心に安らぎをもたらしたのだった。

 

 

薬師如来の詩

東方に輝く浄瑠璃の界、
その主は薬師瑠璃光如来。
病の苦しみ、心の痛み、
全てを包む慈悲の光。

十二の願いを胸に抱き、
生ける者へ癒しを誓う。
衣食住の不足を満たし、
現世の安泰をもたらす尊き仏。

日光、月光、脇に侍り、
三尊の姿は清らかに。
七仏薬師の守護に囲まれ、
二神将と共に力を示す。

オン・コロコロ・センダリ・マトウギ・ソワカ、
響く真言、浄化の響き。
病を癒し、命を照らす、
薬師如来よ、安らぎを与えたまえ

 

Poem of Yakushi Nyorai

The world of Joruri shining in the east,
its master is Yakushi Nyorai.
The light of mercy envelops all, the pain of illness and the pain of the heart.

He holds in his heart twelve wishes,
and vows to heal the living.
A sacred Buddha who satisfies the deficiencies of food, clothing and shelter,
and brings peace in this world.

With the sunlight and moonlight at his side,
the triad’s appearance is pure.
Surrounded by the protection of the Seven Yakushi Buddhas,
he displays his power together with the Two Divine Generals.

On Korokoro Sendari Matougi Sowaka,
a resounding mantra, a sound of purification.
Heal illness and illuminate life,
Yakushi Nyorai, grant us peace.

 

薬師如来

薬師如来(やくしにょらい)は、病気や苦しみを癒やし、健康を保つ仏様として知られています。正式名称は「薬師瑠璃光如来(やくしるりこうにょらい)」で、サンスクリット語では「バーイシャジヤグル」といいます。

【特徴】
  • 東方浄瑠璃世界の教主で、現世利益の仏様として信仰されています
  • 12の大願を立て、衆生の病苦や苦患を救うことを誓っています
  • 左手に薬壺または宝珠を持ち、右手に施無畏(せむい)の印を結ぶのが通例です
  • 日光菩薩と月光菩薩を脇侍とし、十二神将を護法神としています
【信仰】
  • 仏教が日本に伝えられた初期から信仰されており、古くから日本に伝わる薬師信仰の対象となっています
  • 釈迦如来や阿弥陀如来とともに大衆にあがめられています
  • 毎月8日が縁日で、これは薬師如来の徳を講讃する「薬師講」に由来すると考えられています

【像容】

  • 立像・坐像ともにあり、単独像として祀られる場合と、薬師三尊像として安置される場合があります
  • 薬師如来 – Wikipedia
    像容 像容は、立像・坐像ともにあり、印相は右手を施無畏(せむい)印、左手を与願印とし、左手に薬壺(やっこ)を持つのが通例…
    Wikipedia
  • 薬師如来 | 一畑薬師(総本山一畑寺)
    「薬の師」 薬師如来は、「薬の師」と書いて「やくし」と読みます。 仏教が日本に伝えられた最も初期から信仰されている仏様で…
    一畑薬師

鬼子母神  Kishimojin’s repentance

 

鬼子母神の悔悟

闇に響く 風の声
嘆きの影 揺れる夜
千の命 奪いし手
愛を知らず 彷徨う

鬼の母よ、涙流し
失いし子に気づく時
釈迦の言葉、胸に刺さり
悔い改め、慈愛へと

狂乱の夜、探し求め
最愛の子、嬪加羅の影
天地を震わす叫び
慈悲の光、現れる時

 

紅く染まる 柘榴の実
罪を悔いて 頬を伝う
我が子抱きて 誓う今
慈悲の灯よ 照らしたまえ

 

The voice of the wind echoes in the darkness

A shadow of lamentation, the swaying night

Hands that have stolen a thousand lives

Wandering without knowing love

Oni mother, tears flow

 

When I realize I have lost my child

In a night of madness, I search

The shadow of my beloved child, Bikara

A cry that shakes the heavens and the earth

When the light of mercy appears

The pomegranate fruit turns red

I regret my sins and it runs down my cheek

Now, holding my child, I swear

Light of mercy, shine on me