大日如来
Mahāvairocana
すべての生き物の根本となる仏
大日とは「大いなる日輪」という意味です。太陽を司る毘盧舎那如来がさらに進化した仏です。密教では大日如来は宇宙の真理を現し、宇宙そのものを指します。また、すべての命あるものは大日如来から生まれたとされ、釈迦如来も含めて他の仏は大日如来の化身と考えられています。
金剛界:オン バサラダトバン
胎蔵界:オン アンビラウンケン
象徴: 揺るぎない智慧、悟りの本質。
印相: 左手の人差し指を立て、それを右手で握り包む「智拳印」を結ぶ。
姿: 宝冠をいただき、装身具(瓔珞など)を身につけた菩薩形。
世界観: 智慧の世界を表す「金剛界」の中心。
胎蔵界大日如来との違い
金剛界: 智慧、力強さ、理知を象徴。智拳印。
胎蔵界: 慈悲、理徳、母胎のような包容力を象徴。法界定印(両手のひらを重ねる)。
大日如来には悟りを得る為に必要な智慧を象徴する金剛界大日如来と、無限の慈悲の広がりを象徴する胎蔵界大日如来という2つの異なる捉え方があります。金剛とはダイヤモンドのことを指し、智慧がとても堅く絶対に傷がつくことがないことを意味しています。また、胎蔵とは母親の母胎のようにすべての森羅万象が大日如来の中に包み込まれている様を意味しています。この2つが揃って大日如来を本尊とする密教の世界観が出来上がるのです。
現世安穏、所願成就。また、未・申年生まれ守り本尊です。
大日如来(だいにちにょらい)の像容
本来、如来は出家後の釈迦の姿をモデルとしているため装飾品は身に付けていませんが、大日如来だけは別格で豪華な装飾品や宝冠を付けています。また、螺髪(らほつ)ではなく、髪を結い上げています。
金剛界、胎蔵界の姿でそれぞれ印の形が違います。金剛界の大日如来は、左手の人差し指を立て、その人差し指を右手で包みこむ智拳印の印相をしています。一方、胎蔵界の大日如来は、腹の前で両手の全指を伸ばして組み合わせる定印です。




