《風と光の交差点》 ”Crossroads of Wind and Light
どこまでも続く夜の街で
満たされぬ心を抱きしめてた
何かを求めて歩き続けても
答えは風に消えていった
愛はここに ずっとあったんだ
光は胸に 静かに揺れてた
探し続けた 遠い世界より
僕の中に すべてがあった、
Through the endless streets of the night,
I held onto my empty heart so tight.
Kept on searching, walking endlessly,
But the answer faded in the breeze.
Love was here, it’s been inside all along,
Light was shining, softly all this time.
Not in the world I wandered far to see,
Everything I needed was in me.
風と光の交差点
彼はいつも、何かが足りないと感じていた。
満たされることを夢見て、外の世界を探し回った。恋をし、仕事に打ち込み、新しい人々と出会いながらも、心の奥には常にぽっかりとした空白があった。どれだけの時間が経とうとも、その空虚感は埋まらない。まるで、自分の中にいる「もう一人の自分」が、どこか遠くに逃げてしまったかのようだった。
「なぜ、満たされないんだろう?」
夜、彼は窓の外を眺めながら自問する。遠くで街の灯りが揺れ、道ゆく人々の笑い声が風に乗って流れてくる。でも、その楽しげな声は彼には届かない。まるで自分だけが、この世界の一部ではないかのような錯覚に陥る。
ある日、彼はふと気づいた。
「もしかしたら、探しているものは外にはないのかもしれない……」
その瞬間、胸の奥に小さな光が灯った。彼は今まで、愛も、成功も、承認も、すべて外の世界に求めてきた。でも、どれだけ手に入れても、なぜか心は満たされない。それなら、もしかすると——
彼は静かに目を閉じ、自分自身と向き合うことにした。
「内なる自分……それはどこにいるんだ?」
意識を深く沈める。記憶の底へと潜り、幼い頃の夢、傷ついた感情、忘れ去られた願いをひとつひとつ拾い上げていく。それは痛みを伴う作業だった。長年封じ込めてきた感情が溢れ出し、彼を押しつぶしそうになる。それでも、彼は逃げなかった。自分を見つけるために、逃げるわけにはいかなかった。
そして、ある瞬間——
「ああ、これか……」
静寂の中、彼は初めて「本当の自分」と出会った。外の世界に求めていたものは、最初から自分の中にあったのだ。何も足りないものなどなかった。ただ、自分自身がそのことに気づいていなかっただけだった。
胸の奥で、静かに鼓動する光がある。
それは、アナーハタ——心のチャクラ。
緑の輝きを放ち、風のように優しく、すべてを包み込む。愛とは、外から得るものではなく、自らの内に湧き上がるものだった。すべてのつながりが、まるで最初からそこにあったかのように感じられる。愛が、共感が、調和が、空気のように自然なものに思えた。
そして、その思いを言葉に乗せる場所がある。
喉の奥で静かに渦巻く青の光、ヴィシュッダ——喉のチャクラ。
それはエーテルのように広がり、響く。言葉はただの音ではない。それは魂の形を変えたもの。真実の言葉は、世界を照らし、心と心をつなぐ。自分を偽らずに表現することで、初めて世界と調和することができるのだ。
だが、人はときに、言葉を超えた何かを求める。
目には見えぬもの、説明のできぬ真理を知ろうとする。
それを司るのが、額の奥に潜む藍色の光、アージュニャー——第三の目のチャクラ。
その光は、闇を裂き、真実を映し出す。視覚では届かないものを感じ、思考では解けぬ謎を知る。直感、洞察、そして精神的な知恵——それは知識とは異なる。目を閉じたときに見える光こそが、本当の世界を照らしている。
彼はゆっくりと目を開けた。
風が心を撫で、言葉が響き、光が真実を見せる。
その交差点に立ったとき、彼はようやく理解した。
「探し続けていたものは、最初からここにあったんだ。」
外の世界ではなく、自分自身の内側に。
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