大黒天(だいこくてん、梵: Mahākāla[1]、[マハーカーラ]、音写:摩訶迦羅など)とは、ヒンドゥー教のシヴァ神の異名であり、これが仏教に取り入れられたもの[1]。七福神の一柱[1]
大黒天
怒れる戦闘神が笑顔の福の神へ変貌を遂げる
大黒天(だいこくてん)とは?
もとはヒンドゥー教の破壊神シヴァの化身で、破壊と戦闘を司る神マハーカーラが前身とされています。そのため、初期の大黒天は大日如来の命で荼枳尼天(だきにてん)を降伏させるなど戦闘色の強い神であり、大黒天に祈ると必ず戦いに勝つといわれました。
日本では「だいこく」が日本神話の祭神・大国主命(おおくにぬしのみこと)と通じることから習合されるようになりました。五穀豊穣と財福の神として独自に発展し、七福神の1人に数えられるようになったといわれています。
ご利益
財福、福徳を与えるとされています。
大黒天(だいこくてん)の像容
本来は青黒い肌で3つの目の怒りの表情で、腕も複数本あり武器を持っていました。しかし広く一般的に知られる像容は頭巾をかぶり、福袋と打ち出の小槌を持って米俵に乗る姿です。また毘沙門天と弁財天と融合し、それぞれ3つの顔を持つ三面大黒天像も造られました。
有名寺院と像
・奈良県:西大寺
・滋賀県:金剛輪寺明寿院
・福岡県:観世音寺
大黒天(だいこくてん)の真言
オン マコキャラヤ ソワカ
大黒像が左手に持つご利益の福袋の中身には七宝が入っています。(七珍ともいいます。)法華経によると、①金②銀③瑠璃(るり)④瑪瑙(めのう)⑤真珠⑥ シャコ⑤マイカイの7種類です。「提婆達多品。第12」にも「七宝の妙塔を礼拝して供養せん」と説かれている様に、七宝が特別的に価値のあるものと証明さ れています。
大黒天の姿と形

本来の大黒天は一面二臂で、青黒か黒色の体で忿怒相です。
現在の大黒天は烏帽子・袴姿で右手の拳を腰に当てるか打ち出の小づちを持ち、左手で大きな袋を左肩に背負い、米俵の上に立つ姿で表現されています。
大黒天の御利益

大黒天は財福と厨房の神と言う特徴を持ちながら、五穀豊穣の御利益があるということで信仰されています。
五穀豊穣は商売繁盛にもつながることから、恵比寿天と共に信仰されることも多く、共に商売繁盛の縁起を担ぐために景気の良い神として知られているのです。
大黒天の使いはネズミ

日本書紀には大国主がスサノオの娘の須勢理毘売命(スセリビメ)に求婚した時に、スサノオの計略によって焼き殺されそうになった時に鼠が助けたという説話があることから、大黒天の使いはネズミであると言われています。
大黒天は豊穣の神として米俵の上に乗りますが、米を食べるネズミも管理していると言われています。
大黒天の黒は陰陽五行では北の方向を指し、子の方向になるからネズミだとも言われています。
大黒天の真言
大黒天の真言は
- おん まかきやらや そわか
大黒天信仰

大黒天は恵比寿天と同様に、商売をしている方が商売繁盛の神様として信仰しているということが多いです。
また農業に従事している方の五穀豊穣の神として信仰されています。
五穀豊穣信仰

五穀豊穣とは米、麦、粟(あわ)、豆、黍(きび)または稗(ひえ)の五穀が豊かに実ることです。
我が国では豊かな四季と自然に恵まれて狭い国土ながらも作物が豊かに実る環境があります。
これからの時代は我が国では人口が減り、国民の高齢化が進みますので生産者の人口も減り、食料の自給率が減るばかりです。
お金を出せば世界中から物資が自由にしかも大量に入ってくる時代に、物作りをしていても利益が少なく苦労ばかりの第一次産業は敬遠されて廃れていっています。
先人達が積み上げてきた知恵や工夫も後継者が居なくて消失するか、外国に流失することは誠に残念なことです。
今一度物を作る喜び、そして生きる喜びを大黒天信仰で呼び覚ましたいものです。
商売繁盛

物を作って売るのに、価値ある物で良い物がたくさんできれば商売繁盛につながります。
作っても利益が出ない、損をしてしまうようでは作る喜びは失せてしまいます。
千客万来、たくさんの客が来ることで店が賑わい、賑わう店に惹かれてまた多くの客が来るのです。
作る人も、そして消費する人も共に幸せになれるような社会をめざすのが大黒天の信仰です。
七福神と大黒天

七福神の中で大黒天が米俵に乗って米を配り、稲作の豊作を授ける神であるのに対し、恵比寿天は釣り竿と鯛を持って漁業の豊漁を授ける神であるのです。
七福神は大衆に対して、いろんな福を授ける賑やかな神である中で大黒天も笑顔を振りまいて七福神の力を更に強力にしているのです。




