智光の目覚め
灰色の夜明け、沈黙のなかに微かな振動があった。風が石畳をなでる音、遠くの寺院から響く鐘の音。修行者のアラタは、瞑想の静寂の中で、己の内なる声を聞いていた。
「お前はまだ、目覚めてはいない」
師の言葉が脳裏に蘇る。彼は、真の悟りを求めていた。それは単なる知識ではなく、全存在を貫く智慧――大日如来の光そのものを得ることだった。
アラタは寺院の奥深くに座し、呼吸を整えた。深く吸い、ゆっくりと吐く。そのたびに、彼の意識は内へ、さらに内へと沈んでいった。
第一の門――ムーラーダーラ
尾骨の奥、暗闇の中で赤く輝く火種を感じる。それは大地の力、生命の根源。揺らぐことのない安定。アラタの身体が熱を帯び、地にしっかりと根を下ろす感覚が広がる。
「恐れるな」
彼は、これまでの人生で積み重ねてきた恐怖をひとつずつ解き放った。
第二の門――スヴァディシュターナ
温かい水が流れ出すように、彼の中に新たな力が目覚めた。感情、創造、そして歓喜。オレンジ色の光が渦を巻き、全身を包み込む。彼の心が囁く。
「この世界の美しさを受け入れよ」
第三の門――マニプーラ
黄金の炎が胸から燃え上がる。それは意志の力、自信、そして不屈の精神。アラタは己の弱さを乗り越え、前に進む力を感じた。
「お前は光の子だ」
第四の門――アナーハタ
心臓の中心で緑の蓮が開く。その花は無条件の愛を宿していた。過去の憎しみも、痛みも、ここではすべて溶ける。
「すべてを許せ」
アラタの目から涙が流れた。それは浄化の涙だった。
第五の門――ヴィシュッダ
喉の奥で青い光が輝く。真実を語る力、言葉の浄化。彼は気づいた。すべての言葉には力がある。嘘も、真実も、その影響は計り知れない。
「真の言葉を語れ」
第六の門――アージュニャー
額の奥、深い藍色の空間。そこでアラタは自身の魂と対話した。真実とは何か、智慧とは何か。彼の意識は広がり、すべてを見通す目が開かれるのを感じた。
「見よ、そして悟れ」
第七の門――サハスラーラ
そして、ついに到達する。頭頂に、無限の光が降り注ぐ。紫と白の光が渦巻き、彼を包み込む。アラタは宇宙そのものと一体となった。
「お前はすでに悟っていたのだ」
彼の内なる声がそう告げる。
――すべての道は、この光に続いていたのだ。
アラタは目を開けた。そこに広がるのは、変わらぬ世界。しかし、彼はもはや別人だった。智慧の光を得た彼は、大日如来の智身そのものとなったのだ。
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