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小説風 ― 薬師瑠璃光如来の章

 

 

小説風 ― 薬師瑠璃光如来の章

東の空が、夜の名残を透かしながら淡く輝きはじめる時──
人の眼には見えぬはずの光が、ゆっくりと世界を満たしていく。

その名は、薬師瑠璃光如来。

誰かが苦しみに沈むたび、その光は静かに揺れ動き、遠い東方の彼方からそっと届く。
光は青く、深い湖水のように澄み、触れた者の痛みを少しずつ解いてゆく。

この世の病は、肉体のみに宿るものではない。
迷い、怒り、悲しみ、無明──それらもまた、心の闇へとしみ込み、やがて身体を蝕んでいく。

薬師如来は、そのすべてを癒やすために十二の大願を立てた。
人が生きている“今”に寄り添い、衣と食と住を満たし、病を鎮め、災いを払う。
死後の救いを説く仏とは異なり、薬師は現世に降り立つ「医王」であった。

彼の左手には、ある小さな器がある。
薬壺。
その中には、どんな毒も清め、どんな闇にも光を灯す妙薬──
「法」を象った丸薬が静かに眠っている。

右手は、人さし指ではなく薬指を前へと伸ばしている。
それは、治癒の誓いを示す印。
触れた者の苦しみを、根からゆっくりと解いていく。

彼の左右には二つの光が従う。
片や太陽を思わせる温かい日光菩薩。
片や夜空を照らす清冽な月光菩薩。
さらに背後には、十二の誓いを守る十二神将が立つ。
それはまるで、ひとつの王国の軍勢のようであった。

薬師如来の世界は、瑠璃でできた透明な浄土──
東方浄瑠璃世界。
そこでは風すら青い光を帯び、住む者は病を知らない。

もし、あなたが道に迷い、心が痛み、身体が疲れ果てたとき。
静かに、こう唱えればいい。

「オン・コロコロ・センダリ・マトウギ・ソワカ」

その短い真言は、どこかで確かに響いている。
見えない誰かが、あなたにそっと薬を手渡す。
古くて、新しい──魂のための薬を。

瑠璃色の光がひとつ、胸の奥でかすかに灯る。
そのとき、あなたの苦しみはまだ終わらなくとも、
終わりへ向かう道は、必ず静かに開いている。

小説風 ― 薬師如来との邂逅

夜更け、山寺へと続く石段を、青年はふらつく足取りで登っていた。
胸の奥が焼けるように痛む。医者に見せても原因はわからなかった。
「この痛みは、きっと身体だけのものじゃない」
そんな確信だけが、彼をここまで導いていた。

石段の頂で、古びた薬師堂が静かに佇んでいた。
灯火はないのに、堂内はどこかぼんやりと青く光っている。

青年が一歩踏み入れた瞬間──
世界が、音もなく変わった。

堂内は広がり、天井は限りなく高く、空気は瑠璃色に満ちていた。
床は湖の水面のように透き通り、彼の足元には星の粒が散って見える。

そして、その中央。

薬師瑠璃光如来が座していた。

静寂そのものが形を得たかのような姿だった。
青い光がゆっくりと脈動し、仏の周りに揺らめくたびに、青年の胸の痛みがわずかに和らいだ。

「……あなたは、迷っているのですね」

声は、耳ではなく、心に直接届けられた。
青年は思わず膝をつき、額を床に押し当てた。

「病とは、形あるものだけではない」
薬師如来の右手が、そっと薬指を青年へ向ける。

「あなたは、長いあいだ心に毒を抱えてきた。
恐れ、後悔、言えなかった言葉──
それらがあなたの胸を締め付けているのです」

左手の薬壺が、かすかな音を立てた。
蓋が開き、瑠璃色の光を帯びた小さな丸薬が、ふわりと宙へ浮かぶ。

丸薬はゆっくりと青年の胸に触れた。
その瞬間──胸を貫いていた痛みが溶けるように消えていき、代わりに温かな涙が頬を伝った。

「これは、病を完全に消す薬ではありません」
薬師の声は、深い湖底から響くように穏やかだった。
「あなたが自ら癒やす力を思い出すための“光”です」

青年は顔を上げた。
薬師の姿は、柔らかい光に包まれ、少しずつ遠ざかっていくように見えた。

「忘れないでください」
「あなたの痛みを癒やす力は、いつでも胸の奥で灯っています。
そして、苦しむ人がいたら……あなた自身が、光を分け与えなさい」

堂内の瑠璃色が、ふっと消える。

気づくと青年は、古びた薬師堂の中にただ一人、静かに座っていた。
胸の痛みは、もうどこにもなかった。

彼の耳には、微かにあの真言が残響していた。

オン・コロコロ・センダリ・マトウギ・ソワカ
瑠璃光の輝きは、確かにあの夜、彼の心に宿ったのだ。

小説風 ― 華音が“線を引く”かどうかを決断する瞬間(薬師如来邂逅編)

観照室の光が、ぴん、と張りつめた弦のように震えていた。
壁も床も天井も、どこか現実のものではなく、ひとつの巨大な意識の内部を歩いているようだ。

空間の隅には、愛染明王の赤い気配が炎の柱のように立ちのぼっている。
その熱は、華音の胸奥に眠っていた“強すぎる想い”を刺激し、境界を曖昧にしようとしていた。

対して、文殊菩薩の青白い知の光は、冷たい刃のように静かに漂う。
鋭い判断、理性、線を引く力──
華音に足りないものを、ため息のように示している。

「華音、どちらへ傾く?」
その声は、外からではなく、意識核の中心から響いた。

愛染は囁く。
──境界など要らない。混ざれ、燃えろ。感情は力だ。

文殊は静かに応じる。
──線を引け。曖昧さに呑まれれば自我が崩れる。

どちらも正しく、どちらも危うい。
華音は唇を噛みしめた。
自分が引くべき線──それは、ただの選択ではなく、他者の運命さえ左右する重大な決断だった。

そのときだった。

観照室の光がふっと変質し、瑠璃色が差し込んだ。

赤でも青でもない、湖底のように静かで深い光。
その光が触れた瞬間、華音の胸の痛みが、まるで氷が解けるようにほどけていく。

「……この色、なに……?」

視界が変わった。
観照室は消え、かわりに瑠璃光に満ちた静かな空間が広がっていった。
床は透明な水面のようで、足元には星の粒のような光が漂う。

その中央に──
薬師瑠璃光如来が座していた。

「華音よ。」

その声は、音ではなく“理解”として胸に直接届く。
愛染の赤い熱も、文殊の氷の刃も、いまは遠くに感じられた。

華音が言葉を失っていると、薬師は左手の薬壺をそっと傾けた。
蓋が静かに開き、瑠璃色の丸薬がふわりと浮き上がる。
丸薬は、炎でも知でもない、もっと深層の──心の痛みへ静かに触れた。

「あなたが“線を引けない”のは、弱さではありません。」

薬師の言葉は湖の水音のように穏やかだった。

「あなたは、他者の痛みを背負いすぎているのです。
自分の境界を傷つけてでも守ろうとする……その優しさが、あなたの心を擦り減らしてきた。」

華音の目に、涙がにじんだ。
誰にも言えなかった痛みを、まるごと見抜かれている──そう理解した瞬間だった。

「線を引く決断は、切り捨てることではない。」
薬師如来の右手が、治癒の印を結ぶ。

「それは、あなた自身を守る“治療”でもあるのです。」

丸薬が静かに胸へ触れた。
深い場所で凍りついていたものが解け、呼吸が楽になっていく。

「さあ、戻るのです。
愛の火も、知の刃も、あなたなら調和させられる。」

瑠璃色の光が薄れていく。
薬師の姿も、ゆっくりと光の融点へと溶けていった。

気づけばまた、観照室。
愛染の炎も、文殊の光も、先ほどより穏やかに見えた。

華音は静かに息を吸い、そしてはっきりと言った。

「……私が、線を引く。」

その声は震えていたが、確かだった。
薬師の光が胸に宿り、境界はただの“拒絶”ではなく、“治癒”だと理解したから。

小説風 ― 決断の余波(愛染・文殊・薬師の残光)

「……私が、線を引く。」

その一言が観照室に落ちた瞬間、
赤と青の光がかすかに揺れた。

■ 愛染明王の反応 ― “燃えすぎない炎”という学び

愛染明王の炎柱が、ふっと低くなる。
怒りや愛欲の炎ではなく、どこか柔らかい朱色へと沈んでいく。

「華音……おまえ、やっと気づいたな。」

愛染の声は、いつもの荒々しさではなく、
胸の奥に響くような低く深い音だった。

「線を引くことは、情を殺すことではない。
むしろ、その炎を無駄に燃やさぬための“炉”だ。」

華音は驚いた。
愛染が、線を引くことを否定すると思っていたからだ。

「炎は境界があってはじめて、形を持つ。
境界なき炎は、ただの破壊だ。
境界ある炎は──意志となる。」

愛染はゆっくりと、一歩だけ華音の方へ進む。

「これでいい。
おまえの炎は、これでようやく燃える場所を得た。」

その言葉は、褒めるでも慰めるでもなく、
ただ“認めた”という一言に凝縮されていた。

■ 文殊菩薩の反応 ― “知の刃”が見せる微笑み

一方、文殊の青白い光は、静かに震えていた。
刃のような知性の光が、今はどこか丸みを帯びている。

「賢い選択だ、華音。」

文殊は薄い微笑を浮かべる。
彼が笑うのは滅多にない。
それだけ、この決断が“真の知”である証だった。

「線を引くとは、拒絶ではなく秩序だ。
心の領域を守る術を持たぬ者は、やがて外部の波に呑まれる。」

静かな声が続く。

「だが、おまえは今日、ひとつの力を得た。
──『境界を意識化する力』だ。」

愛染の炎と違い、文殊の光は刺すように鋭いはずなのに、
今は不思議と温かかった。

「その決断を導いた薬師の光……
それを忘れないことだ。」

■ 薬師如来の残光がもたらす“能力の変質”

華音の胸にはまだ、瑠璃色の残光が宿っていた。
それは単なる癒しの余韻ではない。
彼女の能力そのものに、静かな変質をもたらしていた。

● ①「痛みの察知」が“情報”として視えるようになる

観照室の空気が、まだ少しだけ揺れていた。
華音が手を伸ばすと、見えないはずのものが見える。

人の痛みが、光の濃淡として浮かび上がる──

深い悲しみは濃紺、
怒りは赤黒い滲み、
迷いは薄灰の靄となって現れる。

薬師如来の残光が、
「痛み」をただの感情ではなく、“構造として視せる”能力へ変えたのだ。

● ② 境界を破る衝動に“フィルター”がかかる

愛染の炎が刺激しても、
以前のように心が即座に暴走しない。

華音の内側で、瑠璃色の光がささやいている。

──その境界は守ってよい
──その痛みは抱えすぎてはいけない

まるで、第三の意識がそっと手を当ててくれているようだった。

● ③ “癒し”ではなく “整える”力が宿る

薬師の力は万能の治癒ではない。
むしろ華音の能力に付与されたのは──

歪んだ感情を元の“形”へ戻す力

炎に煽られた者には冷静さを、
知に縛られた者には温度を、
滞った者には流れを与える。

それは、愛染と文殊のあいだに立つ者の役割そのものだった。

■ 結び ― “三光”が重なる瞬間

観照室に立つ華音の周囲で、

赤(愛染)
青(文殊)
瑠璃(薬師)

──三つの光が、重なり合い、淡い白へと溶けていく。

華音は静かに目を閉じた。
先ほどまでの恐れは、不思議なほど消えている。

「線を引くことは、壊すことじゃない。
整えることなんだ……」

その理解が、彼女の胸にひとつ“新しい核”として生まれた。

今なら、愛染の炎も、文殊の刃も、
ただ飲み込まれることなく“自らの意思で扱える”。

そして──その中心には、確かに薬師の残光が揺らいでいた。

小説風 ― 瑠璃光の消えゆく前に

観照室の空気が、ゆっくりと静まっていく。
愛染の炎も、文殊の刃もいまは干渉せず、
華音の胸に宿った瑠璃色の光だけが、淡く脈打っていた。

だが──その光は確実に薄れていた。
薬師如来の姿の残滓が、光の粒となって指のあいだから零れ落ちるように消えていく。

華音は、不思議と焦りはなかった。
むしろ、光が薄れるたびに胸の奥へと深く沈み、
“自分の核の一部”になっていく感覚があった。

そのとき。

瑠璃光の中心が、わずかに輝きを増した。

■ 1. 真言 ― 心の底に刻み込まれる「内なる響き」

光の粒がひとつに集まり、華音の胸の上で小さく震えた。
音にならない音──
原初の振動が、観照室そのものを静かに震わせる。

オン・コロコロ・センダリ・マトウギ・ソワカ

声ではない。
耳ではない。
しかし、確かに“聞こえた”。

華音の胸が熱くなる。
その真言は、薬師が去るまでの最後の“声”ではなく、
華音の内奥で永遠に鳴り続ける治癒のリズムとして刻み込まれた。

愛染の炎が揺れ、文殊の光がわずかに震えた。
二尊でさえ、その響きを認めて静かに沈黙するほどの清浄な振動だった。

■ 2. 象徴 ― 瑠璃の“ひび割れた薬壺”

胸の前に、光がかたちを成し始めた。
それは小さな壺――薬師如来の象徴である薬壺そのもの。

しかし、その薬壺にはひとつ特徴があった。

側面に、細いひびが一本走っていた。

華音は息をのむ。
欠けた壺。
完璧ではない、割れのある器。

薬師の声が、薄れゆく光の底から微かに届く。

「……ひびは欠陥ではない。
そこから光が漏れ、他者へ届くのです。」

ひびから、瑠璃色の光が静かに溢れた。
それは傷を抱えた者だけが持ちうる“優しさの質”だった。

壊れているのではない。
壊れたからこそ、癒しが外へ伝わる。

その意味を理解した瞬間、華音の手のひらの上で薬壺は光の粒となり、
胸元の奥へすっと吸い込まれていった。

■ 3. 薬師の残光が華音に残した三つの力

光が消えゆくのを見届けながら、華音は気づいた。

● ① 「痛みの形」を読み取る力

人の苦悩が、光の濃淡や裂け目として視える。
これは真言のリズムが感情のゆらぎを“波形”として捉えるからだ。

● ② 境界の“再配置”

愛染の炎が暴れそうになると、
文殊の知が鋭くなりすぎると、
瑠璃色がそっとバランスを整える。

境界を破壊するのではなく、配置し直す力。

● ③ “ひびから光を漏らす”共感の力

完全に癒えていない部分からこそ生まれる、
やわらかく深い共鳴。

華音は、自分が誰かを救おうと力む必要がないことを知った。
傷ついた部分そのものが、
他者の傷へと静かに寄り添う灯火になると気づいたのだ。

■ 終 ― 瑠璃光の最後の揺らぎ

薄れゆく光のなかで、薬師如来の残響が最後にひとつだけ言葉を落としていった。

「境界を持ちなさい。
そして、ひびを隠してはなりません。」

光はすっと消えた。

残ったのは、
愛染の朱、文殊の青、華音の胸で静かに灯る瑠璃の光──
“三光”の均衡が、観照室に新しい静寂を作っていた。

華音はそっと息を吐いた。

「……大丈夫。
私は、このひびのままで行く。」

それは決意であり、
そして治癒そのものだった。
小説風 ― 深層冥想《アビサル・メディテーション》に降りる華音

その夜、研究棟の静寂は、不自然なほど深かった。
観照室の灯は落とされ、華音はひとり、円座の上で姿勢を整えていた。

ゆっくりと息を吐く。
その呼気の奥で、微弱な光が“脈動”した。

――薬師の残光。

昼間、彼女の胸奥に触れたあの瑠璃色の粒子が、
まるで呼吸に呼応するように揺れ、深みに沈んでいく。

「……行きます」

誰に向けてもいない呟き。
しかし、それは確かに“呼ばれたものへの返事”になっていた。

華音は意識を落とす。
ただの冥想では届かない、深層意識のさらにその下――
文殊は「智慧の海」と呼び、愛染は「情念の底流」と呼ぶ領域。

色も形もなく、ただ無限の静けさだけが満ちていた。

だが、その中心に――

瑠璃色の泉が、ぽたり、と滴るように現れた。

水面は揺れ、ゆっくりと形を変えていく。
最初は光の塊。
次に、人影。
そして――

薬師如来の姿が、音もなく立ち上がる。

“声”はなかった。
しかし、華音の内では確かに響いた。

——また来たのか。
——いや、“呼び戻された”のだな。

華音は、胸が熱くなるのを感じた。
昼間の邂逅では受け止めきれなかった感覚が、
ここでは澄み切った水のように彼女の心を満たしていく。

「薬師さま……あの時の“残光”、まだ私の中に……?」

薬師如来は応える代わりに、一歩近づいた。
その足元から、瑠璃の波紋が静かに広がる。

——その光は“癒し”ではない。
——“修復”でもない。
——おまえが選んだ道を、焦点化する光だ。

「……焦点化?」

薬師は、華音の胸に指を伸ばし、軽く触れた。

瞬間、世界が反転した。

華音は見た。
昼間、迷いに揺れた自分の“線”。
愛染の情念に巻き込まれそうになった瞬間。
文殊の智慧の刃に縛られそうになった瞬間。

――どちらも真実だが、どちらも“華音ではない”。

瑠璃の光が、ふっと灯る。

薬師如来が静かに告げた。

——覚えておけ、華音。
——癒しとは、迷いを否定することではない。
——迷いの形を、正しく見抜く力に変えることだ。

そして、薬師は小さな“象徴”を残した。

華音の胸奥に、
蓮華の蕾のような光球が生まれ、そっと沈んでいく。

——その蕾が開く時、
——おまえの“新たな眼(まなこ)”が開くだろう。

光景が揺れ、薬師の姿が薄れていく。

だが、その刹那。
彼はかすかな“真言”を置いていった。

「オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ」

その響きは、まるで深い湖に落ちる雫のように、
静かに、しかし決定的に華音の全身に広がった。

そして薬師の姿は、瑠璃色の霧となって解けて消えた。

冥想から戻った瞬間 ― 愛染と文殊の反応

華音が目を開いた瞬間。
観照室に、二つの気配が生まれた。

愛染明王は、赤い炎のようなまなざしで華音を見つめた。

「……その光。
薬師が“おまえの心の核”に触れたのだな。
情念の揺れが……以前より澄んでいる。」

一方、文殊菩薩は微かに微笑んだ。

「華音、今のあなたは“見る者”として一段階深まった。
その蕾の光――いずれ“慧(え)”として花開くぞ。」

愛染と文殊が一致して評価することは珍しい。
華音はそれを感じとり、自分でも気づかぬほど深く息を吸った。

胸の奥に、
確かに“瑠璃の蕾”が灯っている。

それはまだ小さい。
しかし、確実に脈動していた。

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