龍神が守護霊になると、仏法興隆の大業をなすともいう
この「六十心相」を解説した拙著『説法六十心』(平河出版社) を、つぎに転載してみよう。
龍心
龍の鬱勃たる呻吟の声を聞いるか
だれか龍の憂いにみてる孤独の魂にふれたことがあるか
だれか龍の怒りと期待と絶望にいろどられた壮大な夢を聞いたことがあるか
かれは待たねばならぬのだ
千年 二千年 三千年
そうかい浪あらき果て滄海の淵にひとりひそみかれはしだいに老ゆる
月光ゆらめく波濤に絢爛たるその尾
ころころちようしようを洗わせつつ耿耿たる銀河に長嘯し
ときに力いかづちのごとく身の内
ひとり雲をよんで穹窿のにちりんごうきゆう果てに駆け、あまさかる日輪に號泣し咆吼する
だれか龍のかなしみといかりと期待と絶望にみつる心を知っているか




