もちろんです。以下に、薬師如来と十二神将、薬師七仏との関係を仏教的背景を含めてわかりやすく解説します。
【1. 薬師如来とは】
**薬師如来(薬師瑠璃光如来)**は、東方浄瑠璃世界の仏であり、病気平癒や延命、心身の安楽を司る仏です。
- サンスクリット名:Bhaiṣajyaguru(バイシャジヤグル)
- 意味:医薬の師・癒しの導師
- 信仰対象:病気平癒、厄除け、長寿祈願、死後の安楽
【2. 十二神将との関係】
◆ 十二神将(じゅうにしんしょう)とは
薬師如来を守護する十二の夜叉神です。元はインドの夜叉神(守護鬼神)で、薬師如来の誓願に感応して護法神になりました。
| 神将名(音写) | 干支 | 特徴 |
|---|---|---|
| 宮毘羅大将(ぐびら) | 子(ね) | 怒りの力で守る |
| 伐折羅大将(ばさら) | 丑(うし) | 金剛の如く堅固な守り |
| 迷企羅大将(めきら) | 寅(とら) | 魔を打ち破る眼力 |
| 安底羅大将(あんてら) | 卯(う) | 安穏と平安をもたらす |
| 頞儞羅大将(あにら) | 辰(たつ) | 怒れる力で速やかに救う |
| 珊底羅大将(さんてら) | 巳(み) | 神通力に優れる |
| 因達羅大将(いんだら) | 午(うま) | 戦神としての側面 |
| 波夷羅大将(はいら) | 未(ひつじ) | 魔除けの護法 |
| 摩虎羅大将(まこら) | 申(さる) | 獅子の如き怒り |
| 真達羅大将(しんだら) | 酉(とり) | 真実を守護する力 |
| 招杜羅大将(しょうとら) | 戌(いぬ) | 招福と導きの神 |
| 毘羯羅大将(びから) | 亥(い) | 威圧して障害を除く |
- 各神将は干支に対応しており、信仰的にはその人の守護神とされます。
- 彼らは薬師如来の第十二の誓願(人々を守護する)に応じて誓いを立てた存在です。
【3. 薬師七仏(やくししちぶつ)との関係】
◆ 薬師七仏とは
薬師如来を中心とした「七体の薬師仏」。元は『薬師瑠璃光如来本願功徳経』において、「七仏薬師」として説かれたもので、いずれも癒しや救済を司る仏たちです。
| 順位 | 名称 | 意味 |
|---|---|---|
| ① 薬師瑠璃光如来 | 中心的存在(現世界の癒しの仏) | |
| ② 薬王如来 | 医薬の王としての側面 | |
| ③ 薬上如来 | 医術を高める存在 | |
| ④ 宝月如来 | 宝のように光る月のごとき癒し | |
| ⑤ 宝光如来 | 宝石の光のように照らす力 | |
| ⑥ 金色如来 | 黄金の光明で癒しを与える仏 | |
| ⑦ 金光如来 | 金色の光で病や障りを浄化する仏 |
- 「薬師七仏」は、主に中国密教や天台系の信仰で発展しました。
- 薬師如来のさまざまな功徳(願い)を象徴的に分身化したとも言われます。
【まとめ:三者の関係】
| 要素 | 関係性 |
|---|---|
| 薬師如来 | 中心的な癒しの仏。病・死苦からの救済を本願とする。 |
| 十二神将 | 薬師如来の守護神。現世利益を中心に人々を守る。 |
| 薬師七仏 | 薬師如来の功徳を分化した仏たち。多面的な癒しの力を象徴。 |
必要であれば、それぞれの仏像の特徴・印相・色彩・持物についても説明できます。どういたしましょうか?




