守護神の契り Oath of the Guardian Deity
静かに灯る 和の調べ
揺れる心に 風が舞う
遥か血脈 呼び覚ませば
姫の微笑み 闇を照らす
守りし誓い 天へと昇れ
運命の扉 いま開く
光の中で 共に生きよう
永久に響け 守護神の歌
Gentle lights glow in a tranquil night,
Winds are dancing in my restless heart.
Echoes of bloodlines call from afar,
A princess’s smile lights up the dark.
Rise with the vow, ascend to the sky,
Now the door of fate opens wide.
Together we shine in eternal light,
Forever resounds the guardian’s song.
守護神の契り
静かな灯りがともる和室で、ひとりの女性が正座していた。名を美咲という。彼女は幼い頃から運命の重みに耐えきれずにいた。仕事はうまくいかず、恋愛も長続きしない。何かが足りない、何かが欠けている——そんな焦燥感に日々苛まれていた。
「あなたのご先祖の中に、強い徳を持つ方がいらっしゃるかもしれません。」
そう言ったのは、白髪の僧侶であった。彼の名は蓮心。長年、霊的な探求を続け、先祖の霊を成仏させ、守護霊として人に授ける法を体得した男である。
「私のご先祖が……?」
美咲は半信半疑だった。しかし、何かにすがりたい気持ちが勝り、蓮心の指示に従うことにした。
数日後——。
蓮心は静かに瞑想に入った。そして、彼女の血筋を遡り、五百を超える祖霊を霊視した。やがて、一人の美しい姫君が現れた。
「この方こそ、あなたの守護霊としてふさわしい。」
姫君は幽玄な微笑をたたえ、そっと美咲を見つめた。その目は慈しみに満ち、彼女の魂の奥深くまで透徹するようだった。
「この方を守護霊として授けます。しかし、まだ完全に成仏されていない。そのため、まずは仏陀の成仏法を施します。」
蓮心は丁寧に供養を進め、姫君の魂を清めた。そして、美咲に言った。
「一心にこの守護霊を拝みなさい。心を込めて、敬いなさい。」
美咲はその言葉を信じ、毎日、姫君に祈りを捧げた。すると、次第に彼女の顔つきが変わりはじめた。以前はどこか陰のあった顔が、内側から光を放つようになった。肌は透き通るように美しくなり、姿勢も凛としたものになっていく。
そして、ある日——。
彼女は偶然、青年実業家の奏多と出会った。奏多は初対面の美咲を見た瞬間、なぜか心が惹かれるのを感じた。美咲の中に、どこか高貴な輝きを見たからだ。やがて二人は恋に落ち、ついには結婚に至った。
それは、まるで守護霊の姫君が彼女の運命を導いたかのようであった。
だが、蓮心はさらに思索を深めた。
「守護霊の力だけでは不十分ではないか……?」
そう考えた彼は、さらなる探求を続けた。そして、ついに「守護神」という概念にたどり着いたのだった。
守護霊を超え、より強力な神格を持つ存在——それが守護神である。
この秘儀には三つの法が必要だった。仏陀の成仏法、チベット仏教の秘法、そして古代神法。
蓮心は、長年の修行を経てこれらの法を習得し、ついに「守護神」を生み出す力を手に入れた。
「先祖の霊を神格化し、家を守る神として祀る……。これこそが、新たな信仰の形となるだろう。」
こうして、美咲の家には、新たな守護神が生まれた。
その日から、美咲とその家族の運命は、さらに輝きを増していった




