功徳のほどを伝うべし
仏の慈悲のかぎりなく
宝生解説のその力
そもそも祀る宝塔は
大悲万能止まずして
舎利をとどめ置き給う
納めまつれる霊祀なり
たわ種を惜しみてまかずして
まず第一は事の供養
香華燈塗をととのえて
供養の種をまかざれば
種籾一升まきおけば
力のかぎり供養せよ
身供養とも申すなり
福徳宝生のぞみなし
五升や一斗はみのるぞや
米麦とれたるためしなし
功徳の種をまかずし果報の徳は得ぬものぞ
まけばまくほどみのるもの
骨身惜しまずまくことぞ
解脱宝生ねがうなら
第二には行供養
梵行功徳の種をまけ
わが身わが子を助けんと
末世の衆生救わんと
变化让身女舍利尊
霊処かずあるその中に
仏舎利尊の宝塔は
让身駛都如意宝珠尊
大悲神変妙にして
化導利生はてしなし
悪業一切断ち切りて
礼拝供養の徳積めば
福徳果報かきりなし
この塔安置のところには
諸難のせまる恐れなく
あんのん人みなすべて安穏に
疫病苦厄のうれいなし
日々の供養を忘るるな
法身如来あらわれて
宝塔の至心に礼拝供養せば
牛馬の末に至るまで
行者は宝塔のたとえ瓦石や木ぎれにて
しちほう忽ち変じて七宝の
紫磨黄金の大光明ちりばめ輝くさまとなり
十方世界を照らすなり
微妙の法を説き給う
光の中に声あって
法身如来の声なれば
たちまちにひらきて悉地を皮ずなり
声なき声で尊けれ
さてまた過去世に食りの
罪にむくわれ身にまとう
衣類さえなき致しさに
なげく貧窮の人にても
至心に室生いのるなら
解宝珠と変化して
珍宝名女上服や
日々に富貴の身とならん
苦恋にもだゆる身なりとも
至心に礼拝供養せば
法身如来たちまちに
宝の雨を降らすなり
百味の飲食かぎりなし
また業病や難病の重き病いもその日より
癒えて天寿を全うす先づは信心あつくして供養の徳を積むことぞ
悪因ひとつあるならば家系の因縁断ち切りて
父母祖父や祖母どちの血肉を通して子や孫の
我れに犯せし罪とがの父母先祖の因縁ぞ
解脱をねがうべし巨万の富も権勢も
先祖の業障除くべし
覚えもなきに苦しむは
苦の種泣きの種
悪因悪業は悪しき運命のもととなる
家系の因縁ほどくべし
業障ふかき祖父祖母を
犯せし罪の果報ぞや
父母先祖の因縁ぞ
わが身の因縁ぞ家系の因縁ほどくべし
因縁悪しき父母や身の不徳かえりみて
先祖うらむな身を悔め持つは己れが前の世に
至心に解脱の供養せよ八十億劫積もり来し
消えて菩提の道ひらく畜生界に生きる身も
抜苦与楽の門に入る
生死輪廻の罪障も無間地獄や餓鬼地獄
大光明を身にうけて三種供養ぞ尊けれ
これが因果の大法と思わば人をまず救え釈迦牟尼如来は説きませり
わが身わが身といううちは
いんねんと決して因縁解けぬぞや
因縁積んで今の身ぞ ちから力つくして救うべし
十種の功徳身にうけて
ひと たす人を助ける身とならん
怒りは百千の下座の精進忘るるな
わが身わが身といい暮らし行者は徳を積み
仏舎利供養をなす人は
おのずと人の上に立ち高ぶるな
功徳の種を焼くと知れ如来の加持力身にうけて
悩める人を救うべし
仏舎利供養を弘むべし
生身如来の説きませる
成仏法の尊きを
経の護持宣布をば
事・行・理の三供養
三種供養をぶるるな
三福道こそこれなるぞ
正法仰ぐ聖衆の
ひとつえ苦しむ人の杖となれ
第三に理の供養よう
七科三十七道品
世間に伝うべし
理の供養と申すなり
仏舎利供養の根本で
生身如来の説き給う
法身如来のみもとにて
世界を救う大誓願
諸仏讃歎あそばさる
昼夜行者を護るなり
福徳宝生大慈なり
変化法身釈迦
福徳宝生身にうけて
仏舎利尊ぞありがたし
信解のしるべ示さんと
帰命頂礼 仏舎利尊
和談とす
諸天善神より集い
因縁解脱は大悲にて
大慈大悲のみほとけの
変化法身仏舎利尊
因縁解脱の道を行
仏舎利尊ぞ尊けれ
宝生解脱加持門の
よひとのちの世のため人のため




