「iPhone X」から 新型 「13」への 乗り換えを 考える人が 増加中… 一体、 ナゼ?
5G対応の「様子見勢」が…
9月15日の午前2時に開かれるアップルの発表イベントでは、今秋に発売予定の新型iPhone「13(仮)」についてのアナウンスがあるとみられている。
通例でいえば、実際に最新機種が発売されるのはまだ少し先の話になるが、おトクに最新モデルに買い替えたいのであれば、この発表イベントから情報を集めておくに越したことはない。
【写真】中古スマホ市場で「iPhone8」がメチャクチャ売れている納得の理由
そのようななかで、2017年発売の「iPhone X(10)」から新型「13」へ乗り換えを検討している、という声をネットなどで見る機会が増えた。実際にユーザーにその理由をヒアリングした結果をまとめてみたい。
まず、「13」の最大の魅力として挙げられるのが次世代通信規格「5G」への対応だ。
もちろん5Gは現行機種である「12」から対応しているが、発売された昨年10月の時点では、各携帯キャリアの5G対応エリアについて物足りなさを感じる意見も多かった。
そこで、「13」への機種変更をもって5G対応スマホを手に入れよう、と考える人がいるわけだ。他社からも「Pixel 5a (5G)」など、iPhoneとは違った強みを持つ5G対応デバイスが次々と投入されており、もはや5G対応は今後のスマホを購入する上で「当たり前」になりつつある。
このタイミングで「X→13」の買い替えは、3世代(翌年発売のXRを含めれば4世代)後の機種を買うことになる。もちろん「11」からの買い替えを検討している人も少なからずいるかもかもしれない。
一般的にiPhoneの買い替えサイクルが3〜4年とされることが多いなか、17年発売の「X」は、今まさに「適齢期」と言えるのかもしれない。
「8」が中古市場で大人気問題
「X」から「13」への買い替えを検討するうえで、もうひとつ問題になってくるのは、iPhoneの「リセールバリュー」だ。
『マネー現代』の過去記事〈中古スマホ市場で「iPhone8」がメチャクチャ売れている納得の理由〉にあるように、現在もiPhoneの中古市場で人気を誇っているのは、「8」である。
その人気の理由として、(1)カメラやプロセッサのスペックが必要十分であること(2)中古で3万円を切るという価格帯がお手頃(3)物理ホームボタンが残るなど、画面サイズもちょうどよく手に馴染みやすい、などが挙げられている。
この市況は、「12」が発売されて以降変わらず、「X」よりも活発に在庫が動いている。そうすると、「8」の後継であるはずの「X」の中古価格が徐々に値崩れして、8に肉薄する可能性もあるのだ。
「8」には物理ホームボタン、小柄な4.7インチディスプレイなど、後継機種にはない特色があり、今後もそれらを求める人には一定のニーズがあると言える。
「X」にもシリーズ初の有機EL搭載や「Face ID」など、優れた新機能が備え付けられたものの、後継機種も対応しているといえばそうだ。
また、「X」に限ったことではないが、一定の「乗り換え遅れ」層がいることも事実としてあるだろう。
いい買い替えのタイミング?
ほぼ毎年新機種が発売されるiPhoneの場合、思っていたよりも速いスピードで新品機種が店頭から姿を消すことがある。
たとえば、「X」から「三眼カメラ」が搭載された「11Pro」に乗り換えようとしたが、すでに今夏では最寄りの販売店で在庫がなく、「X」のバッテリーに限界が来ていたこともあり、とりあえず「12」を購入した、というユーザーもいた。
前述のとおり、「12」の販売当初は5Gの対応エリアも限られており、都心部でなければその恩恵を得られないと見送る向きもあったようだ。今回、「13」では「時期待ち」のユーザーや買い替え層が一気に増加するとみることもできる。
もちろん、日本特有の「2年縛りの廃止」「月賦払いが終わる時期」などもあり、今回予想される「13」の発売はちょうどいい買い替えのタイミングと言えるかもしれない。
昨今の半導体部品のコスト上昇などで「値上げ」も一部で噂されているiPhone 13。「Pro」「Pro Max」など上位ラインナップの投入も現在アップルのメイン戦略となっていて、本体価格の高騰が懸念されるのは正直なところだ。
それでも、先行して発売された競合「Pixel」シリーズなどのコスパに長けたスマホとの差別化をどう図っていくのか注目が集まる。15日の発表イベントを楽しみに待ちたい。
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