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発売1ヵ月で異例のベストセラー、中国SF『三体』は何がすごいのか

7月上旬に日本で発売された中国発の長編SF『三体』が快進撃を続けている。出版元の早川書房によると、発売1ヵ月で販売10万部を突破。国内市場では10万部を超えればベストセラーと呼ばれるが、海外の翻訳SFがベストセラーになることは「記憶にないぐらい、極めてまれ」(早川書房の編集者)という。ツイッターなどSNSで「読んだ」「すごかった」と書き込む人も目立つため、一体どんな作品なのか気になっている人も多いだろう。『三体』はいったい、どこがすごいのか。

三体

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国の力や勢いを測るモノサシといえば、一般にはGDP(国内総生産)が知られている。ある一定の期間にその国で生み出された付加価値の総額だ。GDPの値が伸びていれば、その国の経済は成長しているし、伸びていなければ、成長が鈍化したなどと言われる。だから、その速報値にみんな一喜一憂する。

ただ注意しなければならないのは、GDPの値はあくまでも結果に過ぎないということだ。結果に一喜一憂するのも、なんだか数字に踊らされているようでカッコ悪い。やはり優秀なビジネスパーソンともなれば、スマートに未来を予測してみせたいところだ。

とはいえ、未来を見通すにも新しいモノサシは必要である。ある国の潜在能力を見抜くにはどうすればいいだろうか。

それはその国の「妄想力」を測ればいい。

どうやって? 具体的には、その国のSF小説を読むのである。

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