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胎蔵界、蓮華部院、教えて

胎蔵界(たいぞうかい)と蓮華部院(れんげぶいん)は、密教における概念です。
- 胎蔵界(たいぞうかい): 胎蔵界は、真言密教の宇宙観において、最も奥深い存在であるとされる領域です。胎蔵界は「タイゾウカイ」とも呼ばれ、全宇宙の根源であり、一切の事象が生まれる場とされます。この世界は究極の真理と悟りを体現しており、全ての仏教的存在が胎蔵界に存在していると考えられています。
- 蓮華部院(れんげぶいん): 蓮華部院は、密教における仏教の宇宙観の中で、物質的な世界である「生死界(しょうじかい)」に対応する概念です。蓮華部院は「レンゲブイン」とも呼ばれ、人々が日常的に経験する現実の世界を指します。この世界は苦悩と煩悩の存在する場であり、人々が悟りを求める修行の対象となる領域です。
これらの概念は、密教の哲学や修行の過程において重要な役割を果たしています。密教の教義では、胎蔵界と蓮華部院の関係性や、胎蔵界から蓮華部院への教えの伝播など、宇宙の構造と修行のあり方について深く考えられています

胎蔵界では、五つの仏菩薩
「
五大院」としても知られる場所は、胎蔵界(たいぞうかい)と呼ばれる密教の宗派に関連しています。胎蔵界は密教の一派であり、特定の仏教寺院や修行場所の配置において重要な役割を果たしています。
胎蔵界では、五つの仏菩薩が配置されます。これらの仏菩薩は、煩悩を克服する力を象徴しています。以下にそれぞれの仏菩薩とその意味を簡単に説明します。
- ら勝三世明王(らしょうさんぜいみょうおう): 煩悩を断ち切る力を持つ明王です。
- 閻曼徳迦菩薩(えんまんとくかぼさつ)または大威徳明王(だいいとくみょうおう): 煩悩を滅する力を持つ明王であり、仏教における怒りの相を表します。
- 般若波羅蜜多菩薩(はんにゃはらみったぼさつ)または般若菩薩(はんにゃぼさつ): 知恵や悟りを象徴し、煩悩を超越する力を持つ菩薩です。
- 伐折囉吽迦囉金剛(ばっしゃりんごんからこんごう): 煩悩を鎮め、邪悪を退ける力を持つ金剛(こんごう)です。
- 不動明王(ふどうみょうおう): 不動の心と堅固さを象徴し、煩悩を断ち切る力を持つ明王です。
これらの五尊は、密教の信仰や修行の中で特に重要な存在であり、煩悩や迷いを乗り越えるための力や保護を求める信者にとって重要な対象となります
降三世明王
降三世明王
阿閃如来の命を受け、煩悩を退治
降三世明王(ごうざんぜみょうおう)とは?
阿閃如来、大日如来の化身ともいわれ東方を守護しています。降三世の語源は「3つの世界を降伏するもの」という意味で、過去・現在・未来の世界にはびこる欲望、怒り、愚痴という三つ煩悩を退治するといわれています。
大日如来が説法をしていたとき、大自在天(ヒンドゥー教のシヴァ神)とその妃・鳥摩(ウマー)が仏教の教えに従わず欲望に捕らわれていたため降三世明王が降臨して倒したといわれています。そのため、降三世明王像の足下には大自在天と鳥摩が踏みつけられています。五大明王の一尊で単独では祀られません。
ご利益
煩悩除去、怒りを抑える、悪魔退散のご利益があるとされています。
降三世明王(ごうざんぜみょうおう)の像容
背には炎の形をした光背を持ち、手には様々な武器を持っています。4つの顔と8本の手が一般的な像容です。
胎蔵界 持明院
左から勝三世明王、閻曼徳迦菩薩(大威徳明王)、般若波羅蜜多菩薩(般若菩薩)、伐折囉吽迦囉金剛(降三世明王)、不動明王
の五尊のみが配置されるため、別名「五大院」とも呼ばれる。煩悩を克服する力を象徴している。
第一重: 持明院
持明院は五尊のみが配置されるため、別名「五大院」とも呼ばれる。煩悩を克服する力を象徴している。
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サンスクリット名は「動かざる支配者」といった意。001大日如来の教令輪身であり、全ての魔や煩悩を降伏させる。 |
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021勝三世明王と同体だが、分けて描かれる。フームカーラとは怒りの声をあらわす。降三世、勝三世といった名は三界の創造者と称されるシヴァ(トライローキャカルトリ)を倒したことによる。 |
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実際の「大日経」には説かれない仏尊であるが、善無畏著の「大日経疏」の解釈に沿って配される。159般若波羅蜜にも配する。 |
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いわゆる大威徳明王。004阿弥陀如来の教令輪身であり、名前は「ヤマ=閻魔を倒した者」を表す。 |
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018伐折囉吽迦囉金剛と同体とされるが分化して描かれる。 |
持明院 (胎蔵曼荼羅)
左から勝三世明王、閻曼徳迦菩薩(大威徳明王)、般若波羅蜜多菩薩(般若菩薩)、伐折囉吽迦囉金剛(降三世明王)、不動明王
の五尊のみが配置されるため、別名「五大院」とも呼ばれる。煩悩を克服する力を象徴している。
金剛手院
金剛手院(こんごうしゅいん)
中心は、大日如来の智慧と人々をつなぐ役割を果たす金剛薩埵。

金剛手院(こんごうしゅいん)は、密教の両界曼荼羅(りょうかいまんだら)の一つである胎蔵曼荼羅(たいぞうまんだら)の中央右に位置する尊格(そんかく)です。
胎蔵曼荼羅は密教の教義や宇宙観を表現した図像であり、密教修行において重要な役割を果たしています。両界曼荼羅は、身体や心の内面を表す胎界(たいかい)と、外界や物質的な世界を表す化界(けかい)という2つの世界を統合した図像です。
金剛手院は、胎界と化界の中央右に位置しています。金剛手(こんごうしゅ)は、金剛杵(こんごうしゅ)や金剛刀(こんごうとう)などの金剛器具を持った明王(みょうおう)であり、慈悲や智慧、力強さを象徴しています。金剛手院は、金剛手を本尊として祀る場所であり、修行者が金剛手の力を得て、悪い煩悩や障害を打ち破り、成就や解脱を得るための修行を行う場所とされています。

毘廬遮那仏の悟りの顕現は、三角形の炎を伴った姿で表現されます
毘廬遮那仏(びろくしゃなぶつ)は、仏教の密教における菩薩観音の化身とされる存在です。彼は悟りの顕現であり、大悲と智慧を具現化する能力を持っています。

一般的に、毘廬遮那仏の悟りの顕現は、三角形の炎を伴った姿で表現されます。この三角形は「毘」(び)という形をしており、それぞれの角に「悟り」「大悲」「智慧」という意味が込められています。
悟りの顕現は、毘廬遮那仏の無限の智慧と大悲の力が具現化され、苦しみから解放されるための救済の手段となることを示しています。この三角形の炎は、悟りの燃え盛る情熱と、煩悩や迷いを焼き尽くす力を象徴しています。
また、大悲の発動と智慧の発動は、毘廬遮那仏の本質的な力であり、彼が全ての衆生を慈しみながら救済するために行う活動を表しています。
以上が、毘廬遮那仏の悟りの顕現、大悲の発動、智慧の発動を示す炎を伴った三角形についての説明です。
胎蔵 一切如来智院
一切如来智印

一切如来智院
胎蔵界曼荼羅での一切如来智印は中央の中台八葉院のすぐ上、東側の遍智院の中央に位置されます。
☆一切如来智印の特徴
一切如来智印は蓮華座の上に座している如来の姿では無くて、三角形のシンボルとその中に逆卍があるのが特徴です。三角形は炎の象徴であり、燃え盛る智慧の象徴です、一切諸仏の教えが普く流出する印であり諸仏を生ずる印でもあります。
☆一切如来智印の梵名
sarvatathāgatajñānamahāmudrā サルヴァタターガタジュニャーナマハームドラー
すべての如来の智の表象たる大いなる印という意味です。
☆一切如来智印の印
シンボルなので印は無いかもしれません
☆一切如来智印の真言
真言…ナウマクサンマンダボダナン・サラバボダ・ボウヂサトバ・カリダヤ・ネイヤベイシャニ・ナウマク・サラバビデイ・ソワカ
四菩薩
一切如来智印の左右に位置する菩薩で、仏眼仏母、倶胝仏母、普賢延命菩薩、大勇猛菩薩の四菩薩です。
仏眼仏母
仏眼仏母
胎蔵界曼荼羅での仏眼仏母は中央の中台八葉院のすぐ上、東側の遍智院の中央より一つ左に位置されます。
☆仏眼仏母の特徴
仏眼仏母は蓮華座の上に座して瓔珞や宝冠などの飾りなどを付けています。心理を見つめる目が仏になる、更には人に真理を見つめさせて仏の鳴らせる宇宙の真理が仏の母として神格化したのです。
☆仏眼仏母の梵名
buddhalocanī ブッダローチャニー
真理を見つめる覚者の眼を持つ者という意味です。
☆仏眼仏母の印
眼を開いて仏として生まれ変わられるという意味から仏像などの開眼供養の時に使われる印です。
☆仏眼仏母の真言
真言…ノウボウバギャバトウシュシャオンロロソボロジンバラチシュタロシャネサラバアラタサダニエイソワカ
倶胝仏母
倶胝仏母
胎蔵界曼荼羅での倶胝仏母は中央の中台八葉院のすぐ上、東側の遍智院の中央より二つ左に位置されます。
☆倶胝仏母の特徴
倶胝仏母は蓮華座の上に座して瓔珞や宝冠などの飾りなどを付けています。もとヒンドゥーの女神 ドゥルガー(シヴァ神の妃)で、仏教に取り入れられて菩薩になったと言われています。
☆倶胝仏母の梵名
cundī チュンディー
別称に七俱胝仏母(しちくていぶつも=サプタ・コーティ・ブッダ・マートリ)があり、「七千万の仏の母」の意味です。
☆倶胝仏母の印
中央の手は説法印と施無畏印を結んでいます
☆倶胝仏母の真言
真言…オン・シャレイ・シュレイ・ジュンテイ・ソワカ
普賢延命菩薩
普賢延命菩薩
胎蔵界曼荼羅での普賢延命菩薩は中央の中台八葉院のすぐ上、東側の遍智院の中央より二つ右に位置されます。
☆普賢延命菩薩の特徴
普賢延命菩薩は蓮華座の上に座して瓔珞や宝冠などの飾りなどを付けています。20臂、つまり20本の腕があり様々な持物を持ち説法印を結びます。
大安楽不空金剛三昧耶真実菩薩(ヴァジュラモーガサマヤサットヴァ)の別名があります。
真言宗での普賢延命法の本尊でもあります。
☆普賢延命菩薩の梵名
samantabhadrāyus サマンタバドラーユス
あまねき方面における衆生の延命長寿を益する賢者という意味です。
☆普賢延命菩薩の印
普賢延命菩薩の印
曼荼羅の菩薩が正面で結んでいる印とは違います。
☆普賢延命菩薩の真言
真言…オンバザラユセイソワカ
大勇猛菩薩
大勇猛菩薩
胎蔵界曼荼羅での大勇猛菩薩は中央の中台八葉院のすぐ上、東側の遍智院の中央より一つ右に位置され、如意宝珠を仏格化した仏尊です。
☆大勇猛菩薩の特徴
大勇猛菩薩は蓮華座の上に座して瓔珞や宝冠などの飾りなどを付けています。左手に火焔の付いた如意宝珠を持ち、右手に宝剣を持ちます。
☆大勇猛菩薩の梵名
mahāvīra マハーヴィーラ
大いなる勇猛心をもつ者という意味です。
☆大勇猛菩薩の印
不詳
☆大勇猛菩薩の真言
真言…オン・サラバタ・ビマテイ・ビキラネイ・ダルマダト・ネジャタ・サンサンカ・ソワカ
大日如来 すべての生き物の根本となる仏
(、サンスクリット語: Mahāvairocana[1])は、真言密教の教主である仏であり、密教の本尊

大日如来
すべての生き物の根本となる仏
大日如来(だいにちにょらい)とは?
大日とは「大いなる日輪」という意味です。太陽を司る毘盧舎那如来がさらに進化した仏です。密教では大日如来は宇宙の真理を現し、宇宙そのものを指します。また、すべての命あるものは大日如来から生まれたとされ、釈迦如来も含めて他の仏は大日如来の化身と考えられています。
大日如来には悟りを得る為に必要な智慧を象徴する金剛界大日如来と、無限の慈悲の広がりを象徴する胎蔵界大日如来という2つの異なる捉え方があります。金剛とはダイヤモンドのことを指し、智慧がとても堅く絶対に傷がつくことがないことを意味しています。また、胎蔵とは母親の母胎のようにすべての森羅万象が大日如来の中に包み込まれている様を意味しています。この2つが揃って大日如来を本尊とする密教の世界観が出来上がるのです。
ご利益
現世安穏、所願成就。また、未・申年生まれ守り本尊です。
大日如来(だいにちにょらい)の像容
本来、如来は出家後の釈迦の姿をモデルとしているため装飾品は身に付けていませんが、大日如来だけは別格で豪華な装飾品や宝冠を付けています。また、螺髪(らほつ)ではなく、髪を結い上げています。
金剛界、胎蔵界の姿でそれぞれ印の形が違います。金剛界の大日如来は、左手の人差し指を立て、その人差し指を右手で包みこむ智拳印の印相をしています。一方、胎蔵界の大日如来は、腹の前で両手の全指を伸ばして組み合わせる定印です。
