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梵字

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ようこそ
梵字は東洋独特の深遠な芸術である。それは東アジア、殊に日本の先人の苦辛努力した諜骨の美を極めたものである。 インドの文字は西紀前八世紀ごろにフェニキアから移入され、最初は商人のあいだで用いられていたが、やがて一般に流布し、後代には諸宗教の聖典が文字に書写され、それは功徳あることとして推賞された。しかし、文字に宗教性を認めることはなかった。 ところが、真言密教の興隆とともに、サンスクリットの文字(梵字)に特別の意味が付せられるf」とになった。それは単にコミュニケーションの手段ではなくて、一つ一つの文字が絶対の者である仏の徳を表示するものと解せられたからである。まさに、シンボリズムの極致である。
しかし、インドでは梵字についての書道なるものを発展させなかったようであるが、梵字が中国を経て日本に伝えられるとともに、梵字は独特の美学的意義をもつようになった。幾多の先師碩学がそれぞれ独特の書法を発展させたのである。

 

無量無辺の意義と徳をそなえる種子
一字をもって各尊をあらわす象徴的な梵子を種子といい

ます。
ふつう、各尊の尊名、あるいは真言のなかからとった一宇がその種子となっています。あたか
も植物の種子から多くの果実が得られるように、仏の象徴であり真言である梵字から仏の尊形や
仏智、さとりといった仏果を得ることができるので、種子と名づけられたといわれています。
このように、猪尊をあらわす種子は無量無辺の意義と徳をそなえているので、ヴ]れを唱え、心
に念じて、書写すれば、すみやかに菩提を得るとされています。

仏教の瞑想法
さて、古代インドでは、仏教が興る以前から、バラモンの修行法のひとつとして瞑想法があり
ました。釈尊はの瞑想によって最高のさとりを得たと伝えられています。仏教の瞑想法は、真
理にめざめ、真の智慧を体得する行法ですから、仏道修行の基本的かつ最も高度な行法といえる
かもしれません。

種子観法の種類
密教では、この瞑想法を観法といい、必修の行法として行なわれています。仏の象徴を眼前に
して修するのが特徴ですが、その仏の象徴として用いるものの一つに、梵字種子があります。
種子を用いた代表的な観法が[阿息観] です。これは、氷轍(満月)の中にヽ森羅万象の始源とされ大日如来の種子でもある阿(アご字を描いた画像を仏の象徴として用います。またヽ出息、大息するときに、ひたすら阿字を観ずるのを[阿息観]、出息に阿字、大息に吽字を観ずるのをといいます。

 

 

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