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百光遍照王観図

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この梵字は百光遍照観、百光遍照王観と称され、大日如来を中心にその周囲を五重の梵字が取り囲み、行者は頂きにアン(暗・闇・am)字を置いて、百光を発すると瞑想する梵字マンダラです。

mini_120830_1234「百光遍照王観図」
「百光遍照王観図」”

梵字「アン字」

「アン字」を中心におき、一重目は、梵字で「摩多・マタ」と呼ばれる母音の12文字が、円形に配列しています(アン字と12の母音で「13」の聖なる数でマンダラが構成されています)

「梵字を構成する母音と子音とは」
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ohgai/8070/bon/setumei.html

二重目には、梵字の体文と呼ばれる子音の25文字が配されています。

三重目には、子音にの発心点(ι)が

四重目は、子音の梵字に修行点(◆)が

五重目には、子音の涅槃点(◆◆)が付きます。

発心⇒修行⇒涅槃と中心から外へ向けて聖者への段階を表現していると考えられます。

「アン字」を百字真言い、大日経に「百光を発する」と説かれているので「百光遍照王真言」とも呼びます。

子音の25文字×4重=100文字の梵字を、ひとつひとつ光を観想するので、百字真言と呼ばれています。

また、別名として、一切真言の自在者、真言王、一切真言の尊主、大威光者、大日常住者などとも呼びます。

ファイルan字
梵字「アン字」

「アン字観法」について
「密教誕生」平河出版社(P408~413)より抜粋

「心内に於ける八葉のかがやく白蓮華の上に満月の月輪あり、その上にアン(am)字たる真言導師すなわち真言救世尊があり、金色の光を発する。
この観を法によって習熟すれば、行者自身が正覚身、すなわち仏身と等同なることを証するにいたるべし。
口に真言をとなえ、身に大日の印を組む。そうして、第七マナ識、第八アーラヤの一切の妄想を止滅し、心奥にある如来蔵識を呼び起こして、そこに大日世尊の三密を観じ出す。
これが成就したとき、我が身もまた大日世尊と変ずる。」

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